京料理 道楽のブログ

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古老柿膾(ころがきなます)

2008-11-21 | Weblog
古老柿が出回る時分になりました。山城の方でもたんと作ったはります。
昔から古老柿の膾は御家庭で作られてた料理です。大根とその半量の金時人参をせんぎりにして、塩をふってしんなりするまでおいときます。しんなりとしてきたら金時人参はさっと湯通ししておきます。大根は布に包んで揉みながらよく絞り、人参も切れない程度に絞ります。胡麻を焙烙(ほうらく)で煎って、擂り鉢ですり、そこに橙(だいだい)果汁・お酢・煮切り酒・煮切り味醂を加え、絞った大根と金時人参を和えて薄口醤油をちょこっと入れます。古老柿はへたと種を除いて、手で裂いてたっぷりと混ぜ合わせます。暫く馴染ませてからいただきましょう。水前寺海苔を一晩水に浸してもどしせんぎりにしたのと、水菜をさっとゆがいて適当に切ったのを加えると、彩(いろど)りがうんとようなります。