《かりがね》

「かりがね」とは、雁の鳴き声、もしくは雁そのものを言います。
今時分に北から渡ってくる雁を鳴き声で捉えた、日本人の感性が漂う言葉です。
雁の群れが飛ぶ秋空は、絵画のようで、響きわたる鳴き声に、しみじみと身に沁みて、深まりゆく秋を感じます。

《ぶたはく》

白菜がボチボチ出始めてます。
飯田家では、晩秋から冬にかけて、「ぶたはく」という、豚肉と白菜の炊いたんをようします。豚肉の旨味が白菜にしゅんで、白菜の甘味が滋味深い味わいを醸します。おいしい七味をふっていただくと、「ぶたはくの季節が巡ってきたんやなぁ」としみじみ感じるのであります。