福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

和へのこだわり:黒豆大福

2006-12-27 01:43:00 | 憩いのお店シリーズ

子供の頃は、和菓子が苦手でした。なかでも、大福なんて大嫌いでした。

歳を重ねるごとに、和菓子好みになってくるのはどうしてでしょう?その兆候は、特に30歳を過ぎてから顕著になってきました。ちょっと恥ずかしいエピソードですが、ドイツのブレーメンに住んでいた頃のこと。当時33歳だったのですが、ある日無性にどら焼きが食べたくなりました。その欲望を抑えきれなくなり、週末ロンドンに飛んで行って、日系の百貨店でどら焼きを食べた覚えがあります。航空券代が約2万円くらいしたでしょうか?かなり高額などら焼きになってしまいました。

01_33昨日、いつもの「憩いのお店」では季節限定商品「黒豆大福」の販売開始の日でした。お昼休みに北部食堂で「松健うどん」をササッと食べて、「憩いのお店」へ直行し、4個入りを購入。足早に研究室に戻り、緑茶をいれて、いざ!

02_17モッチリした「黒豆大福」を頬張ると、口の中で甘さを控えたこしあんが唾液を速やかに吸い取ろうとします。そんな不思議な感覚に襲われながらも、歯ごたえのある餅を噛み締めます。何度か咀嚼を繰り返すと、やや固めの十勝産の丸ごと黒豆に出会うのです。かすかな塩味がきいていて、こしあんと餅との絶妙なバランスです。唇03_5に残ったこしあん由来のザラザラを舌でぬぐい去ります。口内で、散りばめられたこしあんはそのまま留まろうとするので、渋めの緑茶でお腹の中へ追い出してあげれば、完璧です。

丸の内のオフィス街で働いているビジネスマンならば、オシャレなお店で1000円の昼食をとり、食後は、オフィスビルのグランドフロアーのスタバ(スターバックスのこと)かどこかで買った、ショートラテ(310円)を片手にもって、オフィスに戻る、っていうのがスタンダードスタイルでしょうか。

低温研スタイルは、何てったって、北部食堂で380円の「松健うどん」、そして、憩いのお店で1個105円の「黒豆大福」です。「憩いのお店」ではコーヒーが無料ですし、いつも笑顔で店員さんがあたたかく接してくれます。これが、このみの昼休みの過ごし方です。

<追記>
店長さんによると、お店は年末年始無休で営業するそうです。