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酒粕の踏み込み☆

2011年01月26日 09時00分55秒 | 今日のお仕事
おはようございます。

山形県酒田市の漬物の梨屋 齋藤真です。

山形県酒田市は、寒く雪の降る日が続いています。

山形県酒田市にも多くの酒造メーカーがあり、寒いこの時期は、日本酒の寒造りが盛んに行われます。

今年は寒い日が続いているので、日本酒も美味しく仕上がることが期待できます。

日本酒の造りに伴い、漬物の梨屋ではこの時期に酒粕の踏み込みを行います。


酒粕の踏み込み作業(漬物の梨屋亀ヶ崎工場にて)



漬物の梨屋では、「奈良漬」 「最上川漬(鮭親子粕漬)」を始め、多くの漬物の下漬や仕上げに酒粕を使用します。

漬物に使用する酒粕は、茶色い「練り粕」です。


漬物の梨屋の「練り粕」



この「練り粕」を作るために、漬物の梨屋では地下タンクに酒粕(バラ粕)を押します。

地下タンク1基に3.5トンの酒粕が入りますが、酒粕(バラ粕)は踏んで空気を抜きながら押して行きます。

それゆえに、「練り粕」は別名「踏み込み粕」とも呼ばれています。

地下タンク1基に酒粕を踏むには、約2時間程の時間を要します。

その間、踏み手は酒粕の上を走っている状態です。

かなり体力が必要な作業ですが、漬物の梨屋ではこの作業を日本酒の造りの時期に2~3回行います。

踏み込みが終わると、地下タンクは厳重に蓋をしてそのまま半年間酒粕を寝かせます。

夏の土用を越すと、茶色い「練り粕」の完成です。

漬物の梨屋では、酒粕にも手間暇をかけた昔ながらの製法を取り入れています。



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