When I lost my mother, I suffered a lot. The day she died, I wrote in my journal, “The greatest misfortune of my life has happened.” I grieved her death for more than a year. Then one night, I was sleeping in my house that lay behind a temple, halfway up a hill ( a ) with tea plants in the highlands of Vietnam. I had a dream about my mother. I saw myself ( b ) with her, and we were having a wonderful talk. She looked young and beautiful, with her hair ( c ) down around her shoulders. It was so pleasant to sit and talk to her as if she had never died.
設問2 ( a )~( c )に入る動詞を以下から選び、適切な形にしなさい。
cover / feel / flow / keep / sit
3.1 When I lost my mother, I suffered a lot.
[意味把握チェック] 3.1 母をなくした時、私はとても苦しんだ。
3.2 The day she died, I wrote in my journal, “The greatest misfortune of my life has happened.”
[意味把握チェック] 3.2 彼女が亡くなつた日に、私は日記に「生涯最大の不幸が起こつた」と記した。
【讀解のポイント-かたちからのアプロウチ】
・(On) the day (when) she died と前置詞や關係副詞を補ふとわかりやすいかもしれません。
3.3 I grieved her death for more than a year.
[意味把握チェック] 3.3 私は一年以上の間母の死を嘆き悲しんだ。
[語句]
3.3 more than ~ ~以上
3.4 Then one night, I was sleeping in my house that lay behind a temple, halfway up a hill covered with tea plants in the highlands of Vietnam.
[意味把握チェック] 3.4 その後ある晩、私はベトナム高地の、茶の木に覆はれた丘の中腹の寺の後ろにある自宅で眠つてゐた。
3.5 I had a dream about my mother.
[意味把握チェック] 3.5 私は母の夢をみた。
3.6 I saw myself sitting with her, and we were having a wonderful talk.
[意味把握チェック] 3.6 (夢のなかで)私は母と一緒に坐つてをり、たのしくおしやべりをしてゐ(るのが見え)た。
【讀解のポイント-かたちからのアプロウチ】
・〈see(知覺動詞)+O(~)+C(…)〉で、Cが現在分詞の場合「~が…してゐるのを見る」「~が…してゐるのが見える」などと解します。
3.7 She looked young and beautiful, with her hair flowing down around her shoulders.
[意味把握チェック] 3.7 母は若く美しく見え、髮が肩のあたりに垂れてゐた。
【讀解のポイント-かたちからのアプロウチ】
・〈with+獨立分詞構文〉または〈with+O(~)+C(…)〉で「~が…して」「~が…したまま」など「付帶状況」を表はします。このかたちは文法書では「分詞構文」の項か前置詞の項に解説があります。Cには過去分詞や形容詞、副詞(句)などが置かれることもあります。(※2011年12月5日付拙稿の[用例研究]でこのかたちを紹介してゐます)
3.8 It was so pleasant to sit and talk to her as if she had never died.
[意味把握チェック] 3.8 母が死んだのではなかつたかのやうに、母と坐つて話すのはとても愉しかつた。
【讀解のポイント-かたちからのアプロウチ】
・preparatory it(形式主語): 眞主語は to sit~です。
・假定法過去完了: as if に續く節で假定法過去完了が使はれてゐます。主節の動詞の表はす時以前の、事實とは異なる事態や思ひを假定して述べる文體です。ここでは主節の動詞は was ですから、それ以前に「母が死んだ」といふ事實があるのですが、筆者はそれを否定して「まるで死んではゐなかつたかのやうに」と述べてゐます。このかたちについては2011年6月22日付の拙稿に解説や例文がありますので、畫面右の Back Numbers で該當の月・年をクリックし、Calendar で該當日をクリックしてご利用ください。
設問2 ( a )~( c )に入る動詞を以下から選び、適切な形にしなさい。
cover / feel / flow / keep / sit
【解答】
(a) covered
※「茶の木に覆はれてゐる丘」。「受身」の意味をもつ過去分詞が後ろから名詞を修飾するかたちです。
(b) sitting
※原形(sit)とすると「自分が坐る一聯の動作を始めから終りまで見る」やうな印象があり不自然です。現在分詞を置いて、共に「坐つてゐるところ」を夢で見た、とするのが適切でせう。3.6の【讀解のポイント】を參照してください。
(c) flowing
※ここは「髮が垂れてゐる」のでせう。3.7の【讀解のポイント】を參照してください。