【第1パラグラフつづき】
※Blondie はパーテイへの料理仕出しの仕事をしてゐます。仕出しの注文を受けて、豫算や料理内容など詳細の打ち合せのためにある會社を訪問してゐるやうです。
1 So this is going to be a retirement party for your chief executive officer?
・chief executive officer は最高經營責任者。頭文字をとつて CEO ともいひます。
「ぢやあ今囘は御社の經營最高責任者の退職パーテイになるわけですね?」
1 Yes, that’s correct.
「ええ、その通りです」
2 And we want it to be lavish.
「で、パーテイを豪勢なものにしたいと思つてゐます」
2 The very best of everything! Money is no object.
・very は best(名詞)を強調してゐます。
・object は「考慮の對象」の意味。
「この上はないくらゐの最高のパーテイにね!お金は問題ぢやないんです」
3 He must’ve been a great officer.
・must have been の縮約形です。「~だつたにちがひない」の意味。
「きつと偉大な役員だつたんでせうね」
3 Nope.
「いいえ」
3 His inefficiency cost our company a fortune.
「彼の無能さでうちの會社は大損害を蒙つたんです」
4 It’s only because he’s leaving that we can afford parties like this.
・ここで強調構文が出て來ます。It’s の次に強調したい語句を置きます。順を變へて、前に出すことによつて強調するわけなんでせう。この文では only も強意の效果を添へてゐます。
日本語譯でも、順番を變へて強調の意味を表現することがあります。
「こんなパーテイができるのも、彼がやめるからこそなんです」
あるひは順番を變へずに
「彼がやめるからこそなんですよ、こんなパーテイをひらくことができるのはね」
などとやることもできるでせう。
1.7 see ~ as … で「~を…と(して)みる」の意味です。ここは受動態になつてゐます。-のあとの as は 直前の ideological imperialism といふ表現を言葉をかへて説明しようとしたものと思はれます。「つまり」とか「言ひ換へれば」と補つて解釋すれば良いでせう。 just、simply はいづれも強意です。 【意味把握の確認】 1.1 globalization とは、嚴密なところ何なのか。 1.2 さまざまな地球的規模の關はりがこの廣い主題に含まれ、それらは國境を越えた文化的影響の擴大から世界中の經濟的商業的關係の擴大まで多樣である。 1.3 globalizationは新たな愚行であるとしばしば論じられてゐる。 1.4 さうなのか。 1.5 globalization は基本の形態に於いては特に新しいものでもないし、一般的には、愚行でもない。 1.6 世界のさまざまな地域が、他の地域で生ずる進歩や發展から利益を得るようになるのは、思想、人、物や科學技術の全世界的な移動を通してなのである。 1.7 思想が地域間で動く方向は、歴史の推移の過程で變化してきた。そしてかうした方向の變化について認識することが重要である。といふのも、思想の全世界的な動きは、時として西洋によるイデオロギー上の帝國主義とだけみられる、つまり抗すべき力の不均衡を反映するだけの一方的な動きとみられるからである。