goo blog サービス終了のお知らせ 

団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

年賀 夢と誇りを持てる農業を 

2008年01月01日 | 日本再生

  

 あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

  9回目の正月となりました。7年連続の更新も何とか続けることができました。去年は還暦、転職、10月からはフレンドエーの店長と結構波乱の年でしたが何とか乗り切ることが出来ました。

 今年はいよいよ10年目を迎えることになります。果たして達成できるか楽しみでもあります。

 第2990回で迷っていた年賀状ですが、とうとう書きませんでした。ということで今年からはここだけの年賀状ということになります。どうぞよろしくお願い致します。

  さて、太陽光発電の営業で農家を回っていた頃、70前後の老夫婦が跡継ぎも無く高価な農機具を購入して細々と続けているのを目の当たりにして、「この人たちの引退は時間の問題だし、日本の農業は10年もすれば一体どうなるんだろう」と素人ながらに愕然としたものです。

  所謂5反百姓といわれる兼業農家だった我が家で子供の頃に米や麦を作る手伝いをさせられましたが、今と違って殆んど手作業でした。その重労働に「俺は、絶対に農業なんかやらない」と子供心に思っていました。今でこそ、田植え機やコンバインなど殆んど機械がやってくれるようになって昔と違って体は楽そうですが、高々5反程度の兼業農家ではその機械代を稼ぐことも難しい状態です。農機具を買うのに務めに出なければならないのです。これでは、跡継ぎが農業をやろうとは思わないでしょう。

 もうどうしようもないのだろうと半ば、諦めていたのですが、望みが湧いてくるような話がありました。

  国際派日本人養成講座より

  国柄探訪: 夢と誇りを持てる農業を

  伝統的な「土づくり」と近代的な経営とで、農業は大きな夢を持てる職業となる。

  ・・・略

  ■6.日本に適した農業とは■

  祖父の教えを思い出して、自らも「土づくり」を追求した結果、横森さんは美味しい野菜を低コストで作ることに成功した。そしてこれが日本に適した農業だと、横森さんは言う。

  日本の農業は、狭い土地を有効利用する農業である。アメリカのように大型機械を使って合理的な作業をすることはできない。しかし、土地が狭い分、管理は行き届き、品質の高い農産物ができるのだと思う。

  それだけではない。実は、日本はたいへん恵まれた自然環境にある。温帯で多雨の気候はかけがえのないものと言える。農村には豊富な資源があり、それらを循環利用しながら作物を育てることができるからだ。家畜の糞や尿、そして森林から採ってきた落ち葉、稲作によって生ずる米ヌカやおが屑。これらすべてが農業の貴重な資源になる。これらを土に戻してやることで、作物は丈夫に育っていくわけだ。[1,p87]

  農業の効率を上げるには、大規模化と機械化が必須のように言われるが、横森さんはそれに疑問を呈する。狭い土地でも、しっかりと土作りを行い、高品質の作物を作れれば、家族農業でも十分にやっていける。

  また高価な機械を入れても、その支払いに追われて、かえって収入は減ってしまう。家畜の糞尿や、落ち葉などを土に戻してやるという循環型農業では、人手でこなすのが最も効率的だ。

  面白いことに、横森さんは「有機栽培による高付加価値販売」という考えにも批判的だ。有機資源を循環利用させて美味しい作物を作るのは「百姓」として当たり前の姿である。それをことさらに売り物にして、限られた消費者層に高く売るというのは、おかしいと考える。

  家族で狭い土地ながらしっかりと土づくりを行い、安全安価で鮮度も味も良い農産物を供給する。この日本古来の伝統的な農業に立ち返る事が、「経営として成り立つ農業」への近道だと、横森さんは考えるのである。・・・以下略

  成る程、こんなやり方なら採算も採れるんですね。それに機械に頼らない分環境にもよさそうです。
  しかし、これは私が子供の頃に手伝わされていた農作業よりもっと重労働のようです。それでも高価な農機具を買わずに少ない田んぼでやるには手間を掛けるしかないのでしょう。尤も、米づくりではこれでも採算は無理でしょう。やはり野菜や花が中心になるのでしょう。
  それでも、こうしたやり方で採算が採れるとすればやってみようという人も現れるかもしれませんね。もう体力に自信のない私は遠慮しときます。今更、あの重労働に耐える気力はありません。尤も、それより先に田んぼがありません。 

若い人に頑張ってもらいましょう!