DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

石田が初防衛、宮崎は再起2連勝(日本スーパーフライ級、ライトフライ級)

2015年01月21日 02時16分44秒 | 世界ボクシング
2014年12月31日、大阪ボディメーカーコロシアムで行われた試合結果です。
日本スーパーフライ級戦:
王者石田 匠(井岡)TKO5回1分59秒 挑戦者森崎 正人(アポロ)

*8月に敵地後楽園に乗り込み、強豪戸部 洋平(三迫)に判定勝利を収め同王座を獲得している石田。今回が初の10回戦出場となった森崎には、少々荷が重い対戦者だったようです。

現在、日本が中心となっている世界スーパーフライ級戦線。王者たちの顔ぶれは、

WBA(レギュラー):河野 公平(ワタナベ/防衛回数1)
WBA(暫定):デビット サンチェス(メキシコ/0)
WBC:カルロス クラドラス(メキシコ/帝拳/2)
IBF:ゾラニ テテ(南ア/0)
WBO:井上 尚弥(大橋/0)
OPBF(東洋太平洋):松本 亮(大橋/0)

石田が今年、これらの選手達にどれだけ近づけるか。注目はそこでしょう。まずは年内に、「松本対石田」が見てみたいですね。


ライトフライ級8回戦:
宮崎 亮(井岡)TKO3回2分 カジョンサック ナッタポンジム(タイ)

*この試合からちょうど1年前、自らの不摂生からの減量失敗から無様なTKO負けを喫している宮崎。今回がデビュー戦となる対戦者を相手に当然の如く圧勝。再起2連勝を飾っています。今年は世界2階級制覇を目指すのもいいのですが、その前に日本、またはOPBF(東洋太平洋)王座に標準を定めるべきではないでしょうか。
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高山、4団体王座制覇に成功(IBF/WBOミニマム級)

2015年01月20日 01時14分59秒 | 世界ボクシング
先月31日、大阪ボディメーカーコロシアムで行われた試合結果です。
IBF/WBOミニマム級王座決定戦:
高山 勝成(仲里)TKO7回2分24秒 大平 剛(花形)

*両選手のこれまでの経験を考えると、高山の圧勝が予想されました。しかし蓋を開けてみると、大平の善戦が目を引く結果になっています。

ジャブが極端に少ないサウスポーの大平ですが、5回終了時までは明らかに試合をコントロールしていきます。高山の動き自体は悪くないものの、攻めあぐねているという印象は拭えません。逆に大平は左を何度かクリーンヒットさせポイントを奪取していきます。

6回になると劣勢を意識してか強引にボディーに攻撃を集中し始めた高山。結局はこの思い切りのよさが7回の連打によるストップシーンに結びついた事になりました。

意外な苦戦を強いられるも、最後はきちんと仕留めて念願の4団体王座制覇に成功した高山。今後は未だ未獲得のWBAレギュラー王座吸収を狙っていく方針のようです。

敗れはしたものの評価を上げた大平。既に再起戦が3月26日に決定しています。その一戦では指名挑戦者岨野 豊(T&T)を迎え、保持する日本王座の3度目の防衛戦を行うことが決定しています。ストレート系(右ジャブ、左ストレート)に磨きをかければ、上を目指すことも可能でしょう。11勝の内KO勝利が1という不名誉な記録も向上していく事でしょう。
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この階級、この選手(ジョニー タピア:スーパーフライ級編②)

2015年01月19日 00時01分44秒 | ボクシングネタ、その他雑談
1990年代初頭からの約20年間、それぞれの階級で印象に残った選手を挙げていっております。毎回記載していますが自分自身に科したルールは各選手、登場するのは1階級のみ。また、選んだ選手がその階級実力№1とは限りません。自分がボクシングに興味を抱き始めた時期、1990年代初頭から中盤にかけての活躍した選手が中心になりがちですが、その辺りは多めに見ていただければ幸いです。

前回の「この階級、この選手」を記載したのが昨年の10月15日。もう3ヶ月以上も前になります。その時はわが国が誇るスーパーテクニシャン川島 郭志(ヨネクラ)について投稿しました。日本に限定した場合ですが、川島がWBC王座に就いていた頃はまだジュニア階級として呼ばれていた同級。115ポンドポンドを上限とするこの階級2人目の選手は暴れん坊ジョニー タピア(米)になります。

スーパーフライ級から4階級上のフェザー級まで活躍したタピア。インパクト、そして安定度は同級のものが一番だったと思います。プロでの最終戦績は59勝30KO5敗2引き分け。1つのKO負けがありますが、ライバルだった同胞ダニー ロメロと敗戦数、引き分け数が偶然にも同じになります。タピアの通算KO率は45%と半分以下。この数字は意外にですよね。しかしタピアは激しいパフォーマンスのわりに、左ジャブ、右ストレートを放つ正攻法のボクシングを展開しました。

1967年2月13日生まれのタピアのプロデビューは1988年3月。何とその試合は4回引き分けを経験しています。最後にリングに登場したのが2011年の6月とつい最近の事です。タピアの最後の試合は8回戦として行われ判定勝利。好敵手ロメロもまた、8回戦に出場し、白星を収めそのキャリアを締めくくっています。

デビュー戦は引き分けるも、その後順当に白星を重ねていったタピア。1990年5月に、自身初の王座となるUSBA王座を獲得し、防衛回数も4まで伸ばします。世界初挑戦も間近に迫っていたタピアですが、1990年後半から1994年初頭にかけて、自身のドラック中毒回復のための長期のブランクを作ります。

長期ブランクを作ったタピアですが、リング復帰後もその勢いが衰えることはありませんでした。再起6戦目には当時空位だったWBOスーパーフライ級王座をヘンリー マルティネス(米)と争いTKO勝利。念願の世界王座獲得を果たしています。1994年の秋に獲得したこのタイトルですが、WBOは当初マイナー王座として数えられていました。

タピアの幸運は当時、同団体にマルコ アントニオ バレラ(メキシコ/スーパーバンタム級)、オスカー デラホーヤ(米/スーパーフェザー、ライト級)、リディック ボウ(米/ヘビー級)等、当時の、またはその後のスター選手たちが集いつつあった事です。それに加え同胞のライバルであるロメロがスーパーフライ級のIBF王座を獲得し、互いに引き寄せられる感じで統一戦を実現させます。

   

スーパーフライ級史上に残る一戦となったこの戦いは1997年7月にラスベガスで行われ、タピアが激しさと老獪さで僅差の判定勝利。2冠王に輝くと共に、スターの座をタピアから奪取。タピアにとりその試合でIBF王座を吸収すると共に、WBO王座の11度目の防衛戦でもありました。この大一番の後、2度の防衛戦をこなしたタピア。翌年師走にガーナの超特急ナナ コナドゥーと対戦。ダウンを奪われる苦しい試合展開でしたが僅差の判定勝利を収め、WBAバンタム級王座を獲得。2階級制覇に成功しています。

タピアが実力を発揮したのはここまで。階級を上げるに従いパンチ力、体力の低下。自然、競った内容の激戦も多くなっていきます。世間一般にタピアが知られていくのはここから。1999年、2000年に行われたポーリー アヤラ(米)との2連戦。当時無敵を誇っていたマルコ アントニオ バレラ(メキシコ)との一騎打ち(2002年11月)。


対マルコ アントニア バレラ

どの試合も賞賛はされましたがいずれも敗者として記録に残ってしまいました。ライバル達と激闘を繰り広げる中、WBO王者としてバンタム級王座に返り咲き、IBFフェザー級を獲得して3階級制覇を果たします。しかしそれらは今振り返ると、あくまでおまけだったのではないでしょうか。



タピアの主戦場はアメリカ南西部にあたる故郷ニューメキシコ州、お隣のアリゾナ州、ボクシングが非常に盛んなカリフォルニア州とラスベガス。そして東海岸のニューヨーク、ニュージャージー、フロリダでそれぞれ一試合。意外にも英国で一試合行っています。リング外で色々と問題を抱えていた選手なだけに、アメリカ国外にいけること自体が凄いことだったように思います。

タピアの獲得した王座(獲得した順):
USBAスーパーフライ級:1990年5月10日獲得(防衛回数4)
NABFスーパーフライ級:1994年7月15日(0)
WBOスーパーフライ級:1994年10月12日(13)
IBFスーパーフライ級:1997年7月18日(2)
(*ロメロとの統一戦に勝利し王座統一)
WBAバンタム級:1998年12月5日(0)
WBOバンタム級:2000年1月8日(1)
IBFフェザー級:2002年4月27日(0)
IBC米国・ライト級:2010年9月24日(0)

キャリアの後半、体重の増加による実力の低下のため、無名選手に敗戦を喫することもあったタピア。しかし2011年まで戦い続けました。

その45年の生涯は突然とやってきます。2012年の5月27日、心臓発作のため自宅で死亡。ドラック中毒、リハビリ、何度も自殺未遂を図ったタピア。リング外でも激しく生きていきました。
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一翔が世界前哨戦に勝利(フライ級)

2015年01月18日 02時16分44秒 | 世界ボクシング
昨年の大晦日、大阪ボディメーカーコロシアムで行われた試合結果です。
フライ級10回戦:
井岡 一翔(井岡)KO5回2分9秒 ジャン ピエロ ペレス(ベネズエラ)

*昨年(2014年)5月にIBFフライ級王者アムナット ルエンロエン(タイ)に挑戦。判定はアムナット側から見て2対1(109-108、115-112、113-114)の僅差ながらも、内容的には完敗を喫している一翔。今回が自身初の黒星からの再起第2戦目となります。

ペレスは以前、WBAフライ級の暫定王座を獲得した経験がありますが、一翔戦を含めたここ7戦の戦績は2勝5敗。その5敗の内4つまでがKO/TKOとなっています。

試合だけを集中してみると、一翔のコンディションは中々良かったように思いました。しかし動き自体にキレはありましたが、腹回りのたるみが少々目につきました。あくまで結果論ですが、一翔はしばらくの間ライトフライ級に留まるべきだったでしょう。同級からはローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)が去ったため、一翔が安定/統一政権を築くのもそれほど難しくなかったように思われます。

今春にもWBAレギュラー王者ファン カルロス レベコ(亜)への挑戦を企画している一翔。一翔にとり、負けが許されない一戦になりますね。
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今週末の試合予定

2015年01月17日 00時09分14秒 | 世界ボクシング
2015年1月第3週末の試合予定です。

17日 土曜日
後楽園ホール
OPBF(東洋太平洋)スーパーフェザー級戦:
王者ジョムトーン チューワッタナ(タイ)対 挑戦者金子 大樹(横浜光)



米国ネバダ州
WBCヘビー級戦:
王者ベーメイン スティバーン(カナダ)対 挑戦者デオンティー ワイルダー(米)

WBCスーパーバンタム級戦:
王者レオ サンタ クルス 対 挑戦者ヘスス ルイス(共にメキシコ)
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長谷川、再起へ(色々:01‐16‐15)

2015年01月16日 00時03分58秒 | 世界ボクシング
最近(2015年1月16日ごろ)のニュースです。

1)元WBCバンタム級、フェザー級王者の長谷川 穂積(真正)が、今年の4月を目処にリング復帰戦を行う予定です。大晦日に行われた「リゴンドー対天笠」戦に刺激されたのでしょうか?

2)12月30日に3階級制覇に失敗している八重樫 東(大橋)も再起の方針。ただし再起はライトフライではなく、フライ、またはスーパーフライになる様子です。

3)来月18日にセルジオ ペラレス(米)とIBFバンタム級の挑戦権を賭けて対戦する岩佐 亮佑(セレス)が、これまで保持していたOPBF(東洋太平洋)バンタム級王座を返上しています。

4)日本ライト級王座の7連続防衛に成功中だった加藤 喜孝(角海老宝石)も同王座を返上。世界挑戦への準備に入るそうです。

5)4月11日に、WBA/WBC王者ダニー ガルシア(米)とIBF王者ラモント ピーターソン(米)によるスーパーライト級3団体王座統一戦が行われる可能性があるようです。

6)先日10日、IBFライトフライ級王者ハビエル メンドサ(メキシコ)が無冠戦10回戦に登場。コロンビアのマウリシオ フェンテスを2回でKOしています。

7)WBAライトヘビー級のレギュラー王者であるユルゲン ブレーマー(独)が3月21日、同国人ロビン クラスニキを相手に4度目の防衛戦を行います。
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天笠、リゴンドーに大善戦(WBA/WBOスーパーバンタム級)

2015年01月15日 00時01分31秒 | 世界ボクシング
昨年12月31日、大阪ボディメーカーコロシアムで行われた試合結果です。
WBA(スーパー)/WBOスーパーバンタム級戦:
王者ギレルモ リゴンドー(キューバ)TKO11回終了 挑戦者天笠 尚(山上)

*この試合で一番沸いたのが7回。圧倒的な不利が予想されていた天笠が、常勝将軍リゴンドーから2度のダウンを奪っています。1度目のダウンは右パンチをコツンと合わせる感じで。2度目は明白なダウンというより、王者が挑戦者に引き倒されたというものでした。しかしその2度目のダウンの前に、リゴンドーは天笠の右でグラっときています。

スーパーバンタム級では小柄な部類に入るリゴンドー(162センチ)と、一階級上のフェザー級でも長身となる天笠(179センチ)の一戦。リングで対峙した時、改めて両選手の身長差には驚かされました。しかしそれと同時に、細身の長身天笠が弱々しく見えました。

その弱々しい外見の天笠が小柄なリゴンドーを追いかけるという試合展開となったこの一戦。戦前の予想通り、両選手の技術差が大きいため回を追うごとにポイント差は開いていきました。しかし点差ほど離れた試合内容ではなかったように感じました。

手数は少ないものの、その攻める姿勢は見事だった挑戦者。7回、その姿勢が功を奏し2度のダウンを奪った挑戦者。しかしその回以降は自身の顔面の腫れと巧みな王者の前に追い詰められていきました。結局、右顔の腫れが酷く11回終了時でギブアップを申し出た天笠陣営。選手の今後を考えた、見事+妥当な決断だったと思います。

ちなみに11回終了時までの採点は3対0(107-99x2、105-101)でもちろんリゴンドーが支持されています。2人のジャッジは、7回以外はすべてのラウンドを王者とした事になります。

WBA王座の8度目、そしてWBOでは3度目の防衛に成功したリゴンドー。今回の防衛に関して、一部では「マイク タイソン以来の大物」とありましたが、少々大げさな宣伝だったでしょう。確かにリゴンドーは世界一流のテクニシャンであることを披露しました。しかしそれと同時に、このキューバ人は決して難攻不落の選手ではないということも証明した気がします。

試合後の診査結果では骨に異常がなかった事が明かされた天笠。敗れたとはいえ、大変貴重な経験をしたのではないでしょうか。今後の再起に大きな期待が持てますね。
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野中、強豪チャーリーを退ける(日本スーパーウェルター級)

2015年01月14日 03時53分17秒 | 日本ボクシング
先月末28日、住吉区民センターで行われた試合結果です。
日本スーパーウェルター級戦:
王者野中 悠樹(渥美)判定2対1(97-93、96-95、95-96)挑戦者チャーリー 太田(八王子中屋)

*万年日本ランカー野中対世界でも十分通じる実力の持ち主であるチャーリーの一戦。戦前の予想では、5月の世界王座挑戦者決定戦で敗れているチャーリーが、8月に約5年ぶりに日本王座に返り咲いた野中に勝利するだろと思われていました。しかし結果は、野中が鍛え上げられたフットワークを駆使し判定勝利。採点は2対1と割れたものの、明白な勝利を収め初防衛に成功しています。

指名挑戦者を退けた野中。層がそれほど厚い階級でないだけに、長期政権も期待できるのではないでしょうか。意外な形で2連敗を喫してしまったチャーリー。国内同級としてはまだまだ実力が十二分ある選手なだけに、今後の巻き返しに期待したいです。ちなみにチャーリー、これまでに2度和歌山のリングで試合を行っていますが、今回が初の大阪のリング登場となっています。
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1年ぶりの内山、圧勝でV9(WBAスーパーフェザー級)

2015年01月13日 00時07分55秒 | 世界ボクシング
2014年の大晦日、大田区総合体育館で行われた試合結果です。
WBAスーパーフェザー級戦(レギュラー王座):
王者内山 高志(ワタナベ)TKO9回終了 挑戦者イスラエル ペレス(亜)

*強すぎるボクサーの宿命というべきか。対戦者候補が見つからないというマッチメークの関係で、ちょうど1年間実戦からご無沙汰していた内山。1年ぶりの試合とはいえ、毎日に節制の賜物でしょう。相変わらずの安定感を存分に見せつけ、実力者ペレスを9回終了時にギブアップさせています。南米からの刺客も悪くはなかったのですが、各ラウンド常にペースを握っていたのは王者でした。

内容的には内山の快勝でしたが、攻撃に波がないため少々つまらない試合展開でもありました。まあ、世界の強豪を相手に一貫して自分のペースを貫けるということ自体が内山の強みではありますが。この点はヘビー級のウラジミール クリチコ(ウクライナ)に通じるところがあります。内山とは違い、爆発力+現状での勢いがあるのがWBC王者三浦 隆司(帝拳)。内山はそれほど打たれ強い方でないだけに、現在対戦すれば両者の第1戦以上に緊迫感がある試合が予想できるでしょう。

興味深いのが9回終了時までの採点です。もちろん内山がリードしていましたが、公式採点は何と2対0(88-82、90-78、85-85)。数ラウンドアルゼンチン人のラウンドかも、と思われるラウンドがありましたがいくらなんでもイーブンはないでしょう。ちなみに私(Corleone)は89対82で内山。2回のみをペレスとしています。

ファンはもちろん、内山本人も定期的な防衛戦を行うことを希望しています。2015年は出来れば3試合見たいですね。また三浦との王座統一戦に興味がそそられていますが、それ以上に具志堅 用高(元WBAジュニアフライ級王者)が打ち立てた13連続防衛の記録を是非打破して貰いたいです。
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河野、引き分け防衛(WBAスーパーフライ級)

2015年01月12日 00時55分16秒 | 世界ボクシング
昨年の大晦日、大田区総合体育館で行われた試合結果です。
WBAスーパーフライ級戦(レギュラー王座):
王者河野 公平(ワタナベ)引き分け1対1(116-111、112-115、114-114)挑戦者ノルベルト ヒメネス(ドミニカ共和国)

*リング外のゴタゴタで、3月に返り咲いたこの王座の初防衛戦が中々決まらなかった河野。ようやく念願の一戦まで漕ぎ着けたものの、思わぬ曲者との対戦になってしまいました。

両選手の身長差は河野が166センチ、ヒメネスが168センチと僅か2センチの違い。しかし実際対峙してみると、ヒメネスが少なくとも一階級は上の選手のように大きく見えました。

河野でなくてもこのヒメネスと対戦すれば、かなりの苦戦を強いられるのではないでしょうか。ヒメネスのボクシングは変則そのもの。打っては大きく離れ、攻撃時は右アッパーを突然と放ってきます。防御は上体をクネクネと動かし河野に的を絞らせません。この嫌らしいボクシングを駆使したヒメネス。スタミナが旺盛だった前半戦は明らかに主導権を握り続けました。

結果はジャッジ3人、3者3様の引き分けでしたが、この採点は非常に的を得た結果だったように感じます。河野の愚直な攻勢を取るか、ヒメネスのアクションの大きな変則アウトボクシングを取るか。またはその中間か。私(Corleone)は河野、ヒメネスにそれぞれ6ラウンドずつ与え、6回に減点があったためにヒメネスからマイナス1。その結果河野の114対113としています。ちょうど減点があった6回辺りから試合が河野ペースになりました。

苦しみながらも2度目の王座で念願の初防衛に成功した河野。引き分けとはいえ王者にとり勝利も同然。河野陣営から見ると価値ある一戦だったのではないでしょうか。敗れたヒメネスは試合後、判定に対し不満をぶちまけていたようですが、自身が思っているほど不可解な採点ではないように感じました。個人的にはWBO王者である井上 尚弥(大橋)対ヒメネス戦が見てみたいです。
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