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今年もやってるやってる~

バルテレミが2階級制覇達成(IBFライト級)

2015年12月25日 01時34分34秒 | 世界ボクシング
先週18日金曜日、米国ネバダ州ラスベガスで行われた試合結果です。
IBFライト級王座決定戦:
ランセス バルテレミ(キューバ)判定3対0(119-109、116-112x2)デニス シャフィコフ(露)

*本来なら7月にシャフィコフが中国のマカオで、当初同王座の保持者であったミッキー ベイ(米)に挑戦する筈でした。しかしベイが試合直前になってその試合出場と王座を放棄したために今回の王座決定戦が行われる運びとなりました。

この階級では長身(180センチ)のバルテレミと、同級では小柄(165センチ)なシャフィコフの対戦は、ほとんど身長差が影響されない試合展開となりました。



まずは頻繁に左右へのスイッチを繰り返すキューバ人がペースを握ったこの一戦。3回以降は技術のあるファイター型であるシャフィコフがバルテレミの懐に入りペースを掴みます。それまで前後の動きのみだったロシア人は5回から左右への動きも取り入れます。中盤戦は明らかにシャフィコフがペース、ポイントを把握。キューバ人はミスブローが目立ちます。

10回以降今度はバルテレミがその動きを変更。ガードを下げながらフリッカー・ジャブを放つ完全なアウトボクシングに徹し、ポイント獲得を目論みます。ロシア人が入ってくればとにかくクリンチにもって行きその攻撃を遮断。見かけは悪いですが確実にポイントを獲得していきました。

フルラウンドに好勝負が展開されたこの試合。試合終了のゴングが鳴った時、かなり競った採点結果が予想されました。しかし一人のジャッジはほぼフルマークでキューバ人を支持しています。ちなみに私(Corleone)は115対113でシャフィコフと見ました。

スーパーフェザー級に続いて2階級目の世界王座を獲得したバルテレミ。長身のスイッチヒッターでスピードがあり、必要であれば打ち合いも辞さない。シャフォコフだからこそここまで競った試合になったのでしょう。



2度目の世界挑戦も実らなかったシャフィコフ。身長、そしてリーチの差(185センチのバルテレミに対し174センチ)も苦にともせず右ジャブでキューバ人に対抗。同国人でWBAクルーザー級王者デニス レベデフのボクシングを連想させられます。敗れたとはいえ、その評価は決して下落していない筈です。3度目の世界挑戦のチャンスも、遠からず訪れるのではないでしょうか。

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