先週末13日、米国ペンシルバニア州で行われた試合結果です。
IBFウェルター級戦:
王者ジャロン エニス(米)TKO5回終了 挑戦者デビット アバネシャン(アルメニア)
*本来ならこの日、指名挑戦者コディ クロウリー(カナダ)と対戦する予定だったエニス。しかしクロウリーが出場不可能になったため、元WBA王者アバネシャンを相手に防衛戦を行うことになりました。
一回り小柄なアバネシャンをジャブだけで吹っ飛ばすなど、初回からライバルを圧倒したエニス。しかし不利な状況の中、アルメニア人も果敢に反撃を試み元世界王者の意地を見せます。どのラウンドもエニスが優勢を保つ中、懸命に抵抗を続けるアバネシャン。2年前となる2022年師走に、テレンス クロフォード(米)に挑戦した時も、敗れたとはいえ大いにチャレンジャー・スピリットを発揮しています。
5回中盤、攻勢に出た挑戦者に対し、王者が左をカウンターで当てダウンを奪います。その後、アバネシャンは必死で防戦しますが頑張りもここまで。この回終了時にギブアップを申請し試合は終了しました。
地元フィラデルフィアのファンの前で快勝劇を演じたエニス。その才能あふれるパフォーマンスを、もっと定期的に見せてもらいたいものです。
下記はエニスが主戦場としている2024年7月19日現在の、ウェルター級のタイトル保持者たちとなります。
WBA(スーパー):テレンス クロフォード(米/防衛回数0)
WBA(レギュラー):エイマンタス スタニオニス(リトアニア/1)
WBC:テレンス クロフォード(米/0)
WBC(暫定):マリオ バリオス(米/1)
IBF:ジャロン エニス(米/2)
WBO:テレンス クロフォード(米/7)
WBO(暫定):ブライアン ノーマン(米/0)
OPBF(東洋太平洋):佐々木 尽(八王子中屋/0)
WBOアジア太平洋:佐々木 尽(八王子中屋/3)
日本:空位
*主要4団体の内、3つもの王座で2人の世界王者が君臨している現在のウェルター級。IBF以外の3つのタイトルを保持しているクロフォードが、来月3日に一階級上のスーパーウェルター級で世界王座に挑戦する事が決定しています。その試合後に、ウェルター級最上位戦線もスッキリとするでしょう。
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