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あの試合から30年(IBFジュニアミドル級ほか:1994年9月17日・その4)

2024年10月06日 05時18分37秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から約30年前となる1994年9月17日、米国ネバダ州ラスベガスで行われた試合結果です。
IBFジュニアミドル級戦(スーパーウェルター級):
挑戦者ビンセント ペットウェイ(米)KO4回2分59秒 王者ジャンフランコ ロッシ(伊)

*6つもの世界戦が同時開催された興行で、一つの時代に終止符が打たれました。王者ロッシは驚くことに何と、この試合が行われる15年も前となる1979年9月にプロデビューを果たしており、今回のペットウェイ戦が62戦目の試合となりました。比較的地味な存在に甘んじてきたロッシでしたが、この試合前までの戦績は57勝3敗1引き分けと驚異的なもの。IBF王座を獲得する前には、WBC王座を保持していました。

(かつてはWBCタイトル保持者だったロッシ)/ Photo: Sports + Note

この試合が12度目の防衛戦となったロッシ。ペットウェイとはこの年の3月に対戦しており、その時はロッシが優位に試合を進めてながらも、5回負傷引き分けと言う消化不良の結末となっていました。

半年ぶりに行われた両者による再戦。初戦とは打って変わって挑戦者がその強打で王者を圧倒。4回終了間際にイタリア人を捕まえ勝利。ロッシの5年に渡る長期政権に終止符が打たれることになりました。

(ペットウェイ(左)の強打に捕まってしまったロッシ)/ Photo: Pin Page

ペットウェイに敗れた後、WBOや当時のWBU王座に挑戦するも王座奪取ならなかったロッシ。その後ミドル級に階級を上げ、6年半のプランクを挟み2006年まで戦い続けています。

ちなみにジュニアミドル級/スーパーウェルター級の世界タイトル最多連続防衛記録は、いまだにロッシが築き上げた11となります。

 

WBCスーパーフェザー級戦:
挑戦者ラファエル ルエラス(米)判定3対0(116-108、115-109、115-111)王者ジェシー ジェームス レイハ(米)

*激戦が続いた6大世界戦でしたが、このスーパーフェザー級戦もインパクトのある試合となりました。

2回、ルエラスの左ジャブからの右アッパーが豪快に決まってレイハがダウン。あんなパンチを食らって、レイハはよく立ったものです。ダメージの残るレイハでしたが、5回には右フックでお返しのダウンを奪っています。

その後一進一退の攻防が繰り広げられる中、試合は最終回に突入。両者の距離が空いたところに、ルエラスのワン・ツーがきれいに決まり、試合を決定づけるダウンがありました。結果は予想外の大差で新王者誕生を支持。稀に見る激戦だっただけに、両者による再戦が行われる事も期待されていました。しかし結局は、レイハとルエラスが再び相まみえることはありませんでした。

(新王者となったルエラス)/ Photo: BoxRec


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