今月13日、カナダで行われた試合結果です。
WBOバンタム級戦:
王者ジェイソン マロニー(豪)判定2対0(116-112x2、114-114)挑戦者サウル サンチェス(米)
*昨年5月、3度目の正直で当時空位だったWBO王座を獲得したマロニー。新王者の座に就いてから8ヶ月、冬真っただ中のカナダで初防衛戦を行いました。
マロニーが迎えたサンチェスは、20勝(12KO)2敗と好戦績の持ち主ですが、世界トップレベルとの対戦経験は無く、王者にとり比較的安易な試合となることが予想されていました。その安全パイと思われていた選手が驚異的な粘りで、王座交代劇すら思わせる大健闘を見せました。
初回からリング中央で激しいパンチの交換を繰り広げた両雄。まさかこの打ち合いが、36分間ぶっ続けで行われるとは誰が予想していたでしょうか。手数ではマロニー、パンチの重みではどちらかというとサンチェスという打ち合いが続く中、王者は右目上を序盤戦にカットしてしまいます。
どちらかが完全にペースを把握することなく、採点の難しいラウンドが続いたこの戦い。経験値で上回るマロニーが逃げ切る形でゲームセット。王座を獲得した一戦に続き、僅差の判定で苦しみながらも初防衛に成功しました。
常にエキサイティングな試合を提供してくれるマロニー。好戦的ながらも一発屋ではないだけに、今後も好試合を見せ続けてくれることでしょう。
下記は新年早々に大激戦が行われたバンタム級の、2024年1月22日現在のタイトル保持者たちとなります。
WBA:井上 拓真(大橋/防衛回数0)
WBC:アレクサンドロ サンティアゴ(メキシコ/0)
IBF:エマヌエル ロドリゲス(プエルトリコ/0)
WBO:ジェイソン マロニー(豪/1)
OPBF(東洋太平洋):フローイラン サルダール(比/0)
WBOアジア太平洋:西田 凌佑(六島/3)
日本:空位