DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

大善戦、大久保

2010年11月24日 04時00分25秒 | 世界ボクシング
先週末20日土曜日、メキシコで行われた試合結果です。
WBCインターナショナル・フライ級戦:
王者エドガル ソーサ(メキシコ)3対0(120-108、119-109、118-110)挑戦者大久保 雅史(青木)

*公式採点が示す結果で何ら問題はないでしょう。ただ数字が表す以上に競った試合内容でした。

フルランドを通し、大久保の善戦が目につきました。ソーサはまとまった戦力を持つ選手です。しかし最後まで大久保に決定打を打ち込めませんでした。ソーサが押し込みコンビネーションを決めても、大久保がグイグイと打ち返す。そんな場面が何度も見られました。

ソーサにとりこの試合、昨年11月にライトフライ級王座から転落後4戦目となります。そろそろ2階級制覇に向け準備完了としたいところでしたが、逆に同級での体格の小ささ、体力の無さを暴露した結果となっています。終盤戦では顕著にマウスピースを見せ、スタミナ不足も出ていました。そしてソーサ、多分ボディーに欠点があるでしょう。王座に君臨するポンサックレックのコンディション、試合の開催地如何で試合展望は大きく変わってきます。しかしポンサックが並以上の仕上がりでソーサ戦に臨めば、王座交代はないでしょう。

大久保の攻撃面では、左ジャブでソーサに引けをとらず、右クロス、左ボディーも何度もクリーンヒットさせていました。残念なことは、それらの有効打がコンビネーションではなく単発傾向にあったことです。ブロッキングを主体とした防御も、しっかりとソーサの攻撃に反応していました。スタンスが広すぎるために小回りが利かないことが改善点。

私(Corleone)の採点は118対110でソーサ。2回と9回を大久保に与えました。初回と最終回も、あと一歩で大久保のラウンドになっていたでしょう。敵地で強豪に善戦した大久保。今後が楽しみです。逆にソーサ。フライ級戦線での不安をのぞかせてしまいました。
コメント
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