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本・森絵都 「異国のおじさんを伴う」

2012-01-02 06:05:00 | 図書館本 読書備忘録 
                      図書館本 

        異国のおじさんを伴う

 内容(「BOOK」データベースより)
思わぬ幸せも、不意の落とし穴もこの道の先に待っている。どこから読んでも、何度でも、豊かに広がる10の物語。誰もが迎える、人生の特別な一瞬を、鮮やかにとらえる森絵都ワールド。

 藤巻さんの道/夜の空隙を埋める/クリスマスイヴを三日後に控えた日曜の…/クジラ見/竜宮/思い出ぴろり/ラストシーン/桂川里香子、危機一髪/母の北上/異国のおじさんを伴う

10の短編

藤巻さんの道・・・藤巻さん 片付けられない人だった。。。いつまでも苗字で呼んでいたけれど、ついに亜美といいましたね。

クジラ見・・・ そんなに荒れていて大丈夫かい? やっぱり大変な思いをしちゃったのね。それにしてもその荒れた海で へのかっぱ とは・・・

思い出ぴろり・・・ギョッ!見えちゃうのね。

母の北上・・・どういうこと?と思っていたら、そういうことでしたか。なんかわかるような気がする。
65才であと30年? 過去の思い出から逃げ回るより新規の思い出を構築したほうが建設的! そっか・・・まだまだじゃん私。よーしっ!と思った。

こういうお話を読むたびに よーしっ!と思っているのだけれど、何か始めたかな?始めた始めた。
ちょっと停滞しているけれど、別に今更それで何をしようなんて思っているわけではないから、ライフワークでいいの。って思うことにしている。だからあれはどうした?って聞くことだけはやめておくれでないかい!

異国のおじさんを伴う・・・表題になっているこのお話 すごくよかった。
ひげ人形 しかも巨大 持って歩いている人がいたら聞いてみよう。リンツの方ですか?

 図書館から本を受け取って かっわいーい。昔だったらジャケ買いしちゃったところです。



ロンドンのパディントン駅のエスカレータを降りたところ、クリスピークリームドーナツの前でスーツケースの上に座っていたパディントンベアーが懐かしくなって、ロンドン旅行記から探して貼ってみました。


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本・アンソロジー 「スタートライン 始まりをめぐる19の物語」

2012-01-01 06:33:45 | 図書館本 読書備忘録 
                      図書館本 

        スタートライン―始まりをめぐる19の物語 (幻冬舎文庫)

 内容(「BOOK」データベースより)
彼の浮気に気づいた花嫁、急に大人になった少女、別れ話をされた女、妻を置いて旅に出た男…。何かが終わっても「始まり」は再びやってくる。「変わりたい」「やり直したい」と思った瞬間、それがあなたのスタートライン。恋の予感、家族の再生、衝撃の出会い、人生の再出発―。日常に訪れる小さな“始まり”の場面を掬った、希望に溢れる掌編集。

 帰省 光原百合 / 1620 三羽省吾 / 柔らかな女の記憶 金原ひとみ / 海辺の別荘で 恒川光太郎 / 街の記憶 三崎亜記 / 恋する交差点 中田永一 / 花嫁の悪い癖 伊藤たかみ / ココア 島本理生 / 風が持っていった 橋本紡 / 会心幕張 宮木あや子 / 終わりと始まりのあいだの木曜日 柴崎友香 / バンドTシャツと日差しと水分の日 津村記久子 / おしるこ 中島たい子 / とっぴんぱらりのぷう 朝倉かすみ / その男と私 藤谷治 / トロフィー 西加奈子 / はじまりのものがたり 中島桃果子 / 魔コごろし 万城目学 / パパミルク 小川糸

いろいろな始まりがあって  素敵 

良かったな~と思ったのは、

橋本紡
いつも来てくれてありがと!っておまけにサラダをいただいたお弁当屋さんのおばさん。お店は小奇麗でもなくスキンケアもしていないお肌、でも同じものをひざを並べて食べている夫婦の姿を見て大切なものが宿っているようにみえたっていう・・・「風が持っていった」

中島たい子
ご主人の二度目の月命日に気になっていた墓地の門のはす向かいの喫茶店に入った。おしるこは780円って書いてあったのに千円だって言われた。780円は飲み物を頼んだ人の料金と言われ、その場は支払ったがメールで娘に怒りをぶちまけた。娘からの返信は通常のお母さんにもどったね。・・・「おしるこ」

小川糸
日和と言う名はお母さんが毎日笑っていられるように。一日一日が、何かしら特別な日でありますように。と残してくれたもの。お母さんは日和が3ヶ月の時に亡くなった。・・・「パパミルク」 


不思議なお話しは

恒川光太郎 
椰子の実から生まれたって言う・・・「海辺の別荘で」

中田永一 
スクランブル交差点で知恵の輪みたいにバッグがからまって取れなくなった。それがご縁で二人はくっつくんだけど・・・「恋する交差点」

中島桃果子
自分の娘の孫として生まれて来るところ。だんだん記憶が・・・「はじまりものがたり」

って、こういう面白いお話が19もいっぺんに読めました。

アンソロジーで読み始める作家さんもいる。だからアンソロジーはスタートライン!


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