



何かが過剰で、何かが足りないこの世の中今日も出くわす“ばかげた”事象を宇陀川静子・七十五歳は見過ごさない―チャーミングで痛快!直木賞作家の最新長篇小説。


静子さんは70を過ぎた可愛らしいおばあさん。この年で水泳を始めて なんとなくバタフライ が泳げるようになったのです。
バスがあれば何処にでも行ける! とあちこち出かけては結果 ほほえましいことになっています。
「花ドロボウは人間のくず!」と、かまぼこの板みたいなものが差してあったしょっちゅう怒っている奥さんの庭。
ある日かまぼこの板みたいなものの回りは赤い花がぐるっと縁取っていて、怖い文章がおかしく見えた。孫のるかが見た景色は 静子さんの仕業・・・?
息子が怪しいとなると、同じレストランに行って、息子にみつかっても知らんふりしてお食事。
いっさい息子夫婦のことには口出ししないと決めている。が・・・口出しはしないけれど

とにかく楽しいおばあちゃまと息子、嫁、孫のお話。

