

弱ったとき、逃げたいとき、見たくないものが見えてくる。高校の廊下にうずくまる、かつての少女だったものの影。疲れた女の部屋でせっせと料理を作る黒い鳥。母が亡くなってから毎夜現れる白い手……。何気ない暮らしの中に不意に現れる、この世の外から来たものたち。傷ついた人間を甘く優しくゆさぶり、心の闇を広げていく――新鋭が描く、幻想から再生へと続く連作短編集。








よるのふちの暗闇から伸びた鬼の手
かいぶつの名前の消えた幽霊
知らないだけで、ふと振り向くと・・・見えない。
そんな何かが、何かを伝えたくて居そうで・・・見えない。
怖くて、ねっとりとして、へっ?とか、ひっ!とか、気味が悪いのだけれど・・・
大好物
