内容紹介
北斎の娘にして「江戸のレンブラント」天才女絵師・葛飾応為の知られざる生涯。あたしはただ、絵を描いていたいだけ。愚かな夫への軽蔑、兄弟子への叶わぬ恋、北斎の名を利用し悪事を重ねる甥――人生にまつわる面倒も、ひとたび絵筆を握ればすべて消え去る。北斎に「美人画では敵わない」と言わせ、西洋の陰影表現を体得し、全身全霊を絵に投じた絵師の生涯を圧倒的リアリティで描き出す、朝井まかて堂々の代表作!
読書備忘録
知らなかった。といっても北斎のことも大して知っていたわけではないし、浮世絵もしかり・・・・
ただ私のお里には北斎通りがあり、すったもんだの末北斎美術館も秋には開館するみたいで、小さいころからなんだか知らないけれど聞いていた北斎
その北斎の娘 栄 のおはなし
いっつもすかんぴんだったって・・・北斎がお金に困っていたことは少しは知っていたけれど、それが孫も原因の一つだったとは・・・
北斎には「我が孫なる悪魔」と言われ、お栄には「我が甥なる疫病神」と言われ、読み手の私は あ、また来たな厄介者の時太郎め!
時太郎が、あぁなっちゃったのもわからない気がしないではないけれど・・・ちょっとね・・・
色の作り方、描き方に、へぇー・・・
お里界隈のお話ってこともあって、とても面白く読めた。
好きだわ、お栄・・・
読み終わって、しみじみと表紙をみた。
表紙の代表作「吉原格子先之図」
これ読んじゃったら、まず本物をみてみたいっ!って思うのは私だけはないでしょう。
桜餅の葉っぱは食べちゃいけなかったのね?
柏餅の葉っぱは食べず、桜餅の葉っぱは食べる。ただし長命寺の桜餅の葉っぱは食べない。ってずっと聞かされてきたから・・・
でもきっとこれからも食べちゃうと思うよ。
塩漬けの葉っぱとあんこの塩梅が絶妙でしょ?