内容(「BOOK」データベースより)
勤務中の吉永のもとに警察がやってきた。元妻が引き取った息子の翼が死体遺棄容疑で逮捕されたという。しかし翼は弁護士に何も話さない。吉永は少年法十条に保護者自らが弁護士に代わって話を聞ける『付添人制度』があることを知る。生活が混乱を極めるなか真相を探る吉永に、刻一刻と少年審判の日が迫る。
読書備忘録
心とからだと、どっちを殺したほうが悪いの?
息子に聞かれ、父親は・・・
翼の問いかけに
からだを殺すと罪になるけれど、心を殺しても罪にはならない。
のよねー・・・と思った。
そんなに酷いことをされていたなんて・・・ちゃんと話さなくちゃと、読んでいたら・・・えっ!?
そうなると・・・
性格の不一致で別れたと・・・性格が一致する夫婦ってどうなんだろう?みんな違うんじゃないかな?と思っていたら、弁護士もそんなようなことを・・・
暴力を振るうとか、働かないとか、他所に女がいるとかなら分かるけれど・・・
結婚ってとどのつまり忍耐でしょう。お互いに・・・
良いときもあれば悪いときもある。互いに乗り越えるてことなんじゃない?ってことを、結婚する時に指輪の交換かなんかで言われたと思う。
ずっと夫婦でいる人がたくさんいるけれど、いろいろあっても夫婦でいるんだから・・・まして子どもがいたらなおさら・・・
子どもはとっつかまえて手元において見張っていることはできないから、それはそれは大変だと思う。
ただ親になるってことはそれなりに覚悟がいることなのではないかしら?
最後の最後に終わってみないとわからないのでは・・・
重いテーマだけれど、とても丁寧に書かれていてたくさんの事を考えさせられた。
そして弁護士さんに救われた。という思いはある。
良い弁護士さんでよかったわ。