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本・柚木麻子 「ナイルパーチの女子会」

2015-07-10 22:57:24 | 図書館本 読書備忘録 
 読書備忘録 

ナイルパーチの女子会

 内容(「BOOK」データベースより)
ブログがきっかけで偶然出会った大手商社につとめる栄利子と専業主婦の翔子。互いによい友達になれそうと思ったふたりだったが、あることが原因でその関係は思いもよらぬ方向に―。女同士の関係の極北を描く、傑作長編小説。


               

表紙だけ見ていると、楽しそう・・・女子会・・・
読み始めに・・・
「いい年した女達がしゃあしゃあと女子と名乗る。その図々しさと幼さが時々栄利子にはとても眩しく感じられる」
まさしくこれぞ・・・

専業主婦、翔子が書いているブログ「おひょうのダメ奥さん日記」を愛読している丸の内の大手商社OLの栄利子

たまたまご近所だという事がブログの中身でわかり、さらに同い年・・・お互いに友だちがいないなど共通点があり、仲良くなれるかな?で会いに行く。

それからお話は始まるのだけれど・・・怖い  
ストーカーみたいよ。と、読んでいたら・・・

何なんだっ!? 栄利子は・・・常軌を逸していた。
会社でも揉め事ありで、何不自由ないエリート家庭のお嬢様がどうした?

そしてもう一人、栄利子の小学校から高校まで一緒だった圭子の存在

いちばん怖かったのは、栄利子の職場に派遣できている真織!
この会社にいるだけで一応エリート、そんな男を捕まえて結婚まで漕ぎつけるのために働いているらしい。
そして、やった!栄利子の同僚に・・・その彼に真織はDVを・・・彼の親だったらどうしたって引き裂くだろうけれど・・・わからないのよね・・・

登場人物がそれぞれ抱えているものがある・・・ってのは、だれでも何かしらあるとは思うけれど・・・

私が若い頃より趣味が多様化していていろんなことが出来るじゃない?なので、一緒にやらない?とか、一緒に行かない?ってお相手探している間にひとつふたつやってのけちゃいそう・・・手っ取り早く一人で行っちゃうほうがずっといいと思う。

街に出ても、おひとりさまはたくさんいる。
ひとりでお食事していたり、お茶飲んでいたり、一眼レフ持って撮影していたり・・・すごく生き生きして楽しそうだしかっこいい!

人と上手く出来ないのはちと困ることかもしれないけれど、職場で、学校で、家庭で、どこかの集団のひとつでうまくやっていけているならいいんじゃない?と思う。無理にうまくやろうとして、心の病気になるよりはマシだと思う。
どこもかしこも上手くできる人はいるかもしれないけれど、出来ないからって気にしなくてもいいと思う。

なぁんて思ったご本でした。


ナイルパーチってなに?
お魚
凶暴性を持つスズキ目アカメ科アカメ属の淡水魚


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