



この本は、見事な“恋愛”小説集だ。フィクションとエッセイの間を行ったり来たりする不思議な作品ぞろい。これを“物語エッセイ”と名づけることにしよう。単行本には収録されなかった、強烈きわまりない“マチコさん”を主人公にした中篇「或る女」を加えた完全版。著者自身によるイラストレーションも多数収録。母と息子、母親と私、見栄っぱりの女友だち、離婚した美女、イタリアの女たらし、ニューヨークの日本人夫婦、舅姑を看取った逞しい中年女たち。自らの周りにいる愛すべき変人奇人がいっぱい。笑ってしんみり、でもなぜか元気が出る三十四篇。

どなたかのレビューで佐野さんの本を読んでも何の役にもたたないし、絵に感動することもないんだけれど、惹かれて手に取る。って書いてあったのを読んだ。
そうだ・・・そうかも知れない・・・でも佐野洋子とみつけると読んじゃう。で、もしかして以前読んだ本に書いてあったようななかったような?と思っても、ま!いっか!とお構いなしに読んでいる。
飾らない、清々しいしゃべりっぷりがいいのだ。たまにおやおやと思っても佐野洋子だからいいの。
絵はいいなぁ~好きだなぁ~って思うけれどね・・・
佐野さんは亡くなられているから新たな作品が生まれることはないけれど、まだ読んでない本がたっぷりあるから、みっけ!したら読むんだ。
で、この本・・・ホントだ~お話なんだかエッセイなんだか?行ったり来たり!
「めがね」
本当にお金を持っている人は、わざと貧乏たらしくしている。お金がないから見栄を張って着飾っている。

大人になってからお金は寂しがりやだからあるところに行くんだって言った人もいた。
ま!ないから関係ないけれど・・・着飾りはしないけれど見栄張って服を買うことはあった。今はダンシャリシュギョウチュウ!
「似ているだけよ」
騙された!騙した女を捜していたら、子供のPTAの役員会で・・・そうだ、あの女だ!って読んでいるほうが興奮した。
「老婆」
親交換しないかと話していたら、インターフォンがなり出てみたら老婆が。
この老婆、家を間違えたんじゃないか?ちょっとーと、読んでいたら、居座っちゃった。
「泣かない」
ボロクソワーゲンだって・・・やだ・・・30年程前に私も同じ事言っていた。
寒冷地でエンジンがかからなくて何度も朝っぱらから○AFのお世話になっていた。
ねぇ、蹴飛ばしてみたらぁ~に、大好きなゴルフ様になにを言う!って顔していたけれど、何度目からだろう?私が蹴飛ばすのを黙ってみていた。なんてことを思い出した。
「或る女」
はまった・・・そうだ!マチコは化け物だー

