



ちょっとひねくれているけれど、料理自慢で世界好き店長のいる酒場。クセモノ常連客が集うこの店に、いわくつきの「とっても不幸な幸運」という名の缶が持ち込まれた。缶の中から現れたのは、不思議な幻影やベートーベンの曲や、昔の知り合いの姿…。いったいどんな意味が?そして缶を開けた人間にもたらされたのは「災い」?それとも「幸せ」?じんわり温かく、そしてほんのり切ないファンタジーミステリー。

新宿駅東口、伊勢丹からほど近いビルの地下にある酒場・・・店の名は酒場 この店一見さんお断り。お客は父親の代からの常連もいて、その客が客を連れてくる。
のり子が100円ショップで買ってきた とっても不幸な幸運 と書いてある缶を開け、ま!色々と・・・
そんなもんで、懲りているはず、よせばいいのに常連客は次々に持ち込んでお店であけてしまうのです。
健也は友の名を知る・・・ウエイターの健也のお話は、そうだったの?それはそれは・・・
このお話がいちばんよかった。
敬二郎は恋をする・・・あー、お母さんね。
若くても年取っていても人間やっている間にはいろいろなことが起こったり、たくさんの出会いや別れがあるわけで・・・なんだか、見えちゃうのよね。
「とっても不幸な幸運」あけてみたい気がする。100円ショップで売っているのよね



