斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

意外と知らない人が多いんだなと

2014年06月27日 | クルマ
本日のカラオケでとある方が歌った、尾崎豊さんお代表曲のひとつである「十五の夜」の映像にみんなで突っ込みを入れたくなりました。

十五の夜を全部知らないような人でも有名な一節があると思います。
それは、「盗んだバイクで走りだす、行く先も分からぬまま」というところ。

盗んだバイクがどんなバイクだったかを僕らは知っているのですが、映像を作った監督は知らなかったのかイメージを優先したのかは知りませんが…

中学生が、休憩中のエンジンの掛かったままのGSXやXJRのリッターオーバーのモデルを失敬して、夜の帳の中を走って行っていきました。

当時はそんな大型は走っていないから、ヨンフォアやホークあたりで時代考証がおかしいというのではなく、盗んでいったのは、そんな中型から大型のバイクではなく、ヤマハがHY戦争の奇襲に成功しバイクブームのひとつの起爆剤となった、ステップスルー原付スクーターである、パッソルなんですよ。

これは、本人が後日談として語っておりまして、裏の取れている話題です。(そのヘンの事は頑張って検索するとその映像は見れます。)

実態としては腕っぷしで盗んだ中型バイクではなく、朝霞の集合住宅の駐輪場や民家の軒下にあったであろう、おかあさんの足である、ヤマハソフトバイクのパッソルなんですよ。

実は歌詞中に、盗んだバイクがどんなものかが想像できるところがあるんですけどね。

Bメロにあるのですが、缶コーヒーを握りしめながら走っているということは、クラッチペダルを操作が必要のない、ロードパル・タクト・パッソル・パッソーラあたりじゃないかと。。

パッソルは諸般の事情(自主規制)により、暴走族に限らず、不良中高学生にとってのエントリーバイクの代表だった時期があります。

会場であった、カラオケスナックのママさん(当方達+10歳ぐらい)の世代だと、先輩たちからフレームナンバーがなく、テンプラナンバーのパッソルを渡され(買わされ)、占有離脱物横領で捕まった、懐かしさというよりは苦い思い出が込み上げてくるそうですが。。

リアルな年齢はティーンエイジャーではなく、斉藤和義さんの「35歳のロックンロール」な方々の集まりでの出来事でした。

こんな事がありまして、「盗んだバイクはパッソーラ」というトリビアは他の常連さんを含んで意外と好評になりまして、何とカラオケ使用料とお通し代だけで済みました。

補足
本文中に何曲かのヒットソングの歌詞の一部を織り込んだのは、80年代から90年代中盤までの青年漫画誌みたいな感じでいい雰囲気になりました。
道徳的な配慮により、「人気のない駐輪場で直結していることを連想させるような映像を作ることも出来ないからああいう映像にしたのかな。」と汲み取ることが出来るぐらいに大人の集まりですが、普通に撮影時の現行スクーターで良かったのではとも思います。