この番組を話題にするのは2度目です。
今回は、ビデオに録画して、その手のサイトで騒ぎになってから見る事にしました。
ちなみに件の番組をご覧になっていない方、下記リンクを参考にして下さい。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1669161.html
予想通り、「土の家」が当方を含めて、ひとこと言いたくて仕方がない仕上がりになっています。
出来上がった建物は、施主さんの望む「目立つ珍しい家。外観が度肝抜いて個性的。芸術作品に住みたい。」に叶っていることは間違いなさそうなのですが。。
個人的な心情として、建築家さんは無理難題ともとれる施主さんの要望をありのままに叶えるのが優秀な仕事ではなく。。
施主さんの要望を受けて、それに対する懸念事項等を対案などを提示しながらつつみなく説明し、意思疎通を図りながら、最適解となる妥協点を築きあげ、その結果を図面や仕様書反映させていくのが、優れた仕事ではないかと。
当方もひと晩過ごすだけなら、どんなに奇抜で突拍子の無いモノもありだとはおもいますが。。
日常生活を送る場なんですから、家具や家電製品などの寸法の決まった汎用品の収まりを考慮したり、ライフスタイルの変化を吸収するようなおよぎ代を取っておいく事は絶対に必要なはずなんですけどね。
当方が依頼を受けたとしたら、四角ではない外観は叶えるとしても。。(土に関しては施主さんが疑問に感じたので、アクセント程度にしか採用しないのがベターだと思う。)
せいぜい半円分ぐらいを屋内からも曲線として見えるようにして、あとの半円はスペース効率が下がるのは双方の了解ごととして、直線的な壁面を設けて、空洞になったスペースを給排水管等を納めるスペースに割いてみるとか。。
あと、この手の“個性的なカタチ”の家って、結局給排水をはじめとした各種配管・配線を納めるスペースが中になってしまうので、間取りは必ずといっていいほど水周りを中心に配したワンルームになってしまい、必要な機能を効率的に配置したとは思えず、最低限担保しなくてはならない施設を強引に詰め込んだ印象があります。
仕上がった建物を見ると、使い勝手は勿論、住居空間としての個性や提案性には乏しいものになっています。
現時点で依頼者は喜ばれているようなので、それはそれとして。。
最低限言えることは。。
この建築家は、「土を主材料とした建築物の流行」が来なくても、今回の施主さんには絶対に責任は取らないだろうね。
この番組の凄いところは、全般的な否定が出来ない事です。
旗竿地に3階建ての住宅を提案された建築家さんは、法律や条例、地形的な縛りもプラスに変えるような提案をされていました。
この番組には、「ひと時の感情に流されて家を建ててはいけない。」とか「建築家のやりたい事を金払ってまでやることはない。」というテレビ局側からの暗喩も含まれているから、こういう案件も含まれているんですよ。多分。。
以下は、個人的気持ちね。
専門家が考えた結果、無個性で平凡なモノに収まったのには、立派な理由があるのです。
補足
当方は新人の時に、「素人の言われた通りに線を引いて、計算するのは技術屋のする仕事ではない。」とか「素人の思いつきに生じる不利益事項をどれだけ多く説明し、その解消方法をどれだけ的確に提案できるかが専門家の務め。」と、当時の技術本部長(建設省で河川事務所長まで務めた天下りの方)と教わった記憶があります。
今回は、ビデオに録画して、その手のサイトで騒ぎになってから見る事にしました。
ちなみに件の番組をご覧になっていない方、下記リンクを参考にして下さい。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1669161.html
予想通り、「土の家」が当方を含めて、ひとこと言いたくて仕方がない仕上がりになっています。
出来上がった建物は、施主さんの望む「目立つ珍しい家。外観が度肝抜いて個性的。芸術作品に住みたい。」に叶っていることは間違いなさそうなのですが。。
個人的な心情として、建築家さんは無理難題ともとれる施主さんの要望をありのままに叶えるのが優秀な仕事ではなく。。
施主さんの要望を受けて、それに対する懸念事項等を対案などを提示しながらつつみなく説明し、意思疎通を図りながら、最適解となる妥協点を築きあげ、その結果を図面や仕様書反映させていくのが、優れた仕事ではないかと。
当方もひと晩過ごすだけなら、どんなに奇抜で突拍子の無いモノもありだとはおもいますが。。
日常生活を送る場なんですから、家具や家電製品などの寸法の決まった汎用品の収まりを考慮したり、ライフスタイルの変化を吸収するようなおよぎ代を取っておいく事は絶対に必要なはずなんですけどね。
当方が依頼を受けたとしたら、四角ではない外観は叶えるとしても。。(土に関しては施主さんが疑問に感じたので、アクセント程度にしか採用しないのがベターだと思う。)
せいぜい半円分ぐらいを屋内からも曲線として見えるようにして、あとの半円はスペース効率が下がるのは双方の了解ごととして、直線的な壁面を設けて、空洞になったスペースを給排水管等を納めるスペースに割いてみるとか。。
あと、この手の“個性的なカタチ”の家って、結局給排水をはじめとした各種配管・配線を納めるスペースが中になってしまうので、間取りは必ずといっていいほど水周りを中心に配したワンルームになってしまい、必要な機能を効率的に配置したとは思えず、最低限担保しなくてはならない施設を強引に詰め込んだ印象があります。
仕上がった建物を見ると、使い勝手は勿論、住居空間としての個性や提案性には乏しいものになっています。
現時点で依頼者は喜ばれているようなので、それはそれとして。。
最低限言えることは。。
この建築家は、「土を主材料とした建築物の流行」が来なくても、今回の施主さんには絶対に責任は取らないだろうね。
この番組の凄いところは、全般的な否定が出来ない事です。
旗竿地に3階建ての住宅を提案された建築家さんは、法律や条例、地形的な縛りもプラスに変えるような提案をされていました。
この番組には、「ひと時の感情に流されて家を建ててはいけない。」とか「建築家のやりたい事を金払ってまでやることはない。」というテレビ局側からの暗喩も含まれているから、こういう案件も含まれているんですよ。多分。。
以下は、個人的気持ちね。
専門家が考えた結果、無個性で平凡なモノに収まったのには、立派な理由があるのです。
補足
当方は新人の時に、「素人の言われた通りに線を引いて、計算するのは技術屋のする仕事ではない。」とか「素人の思いつきに生じる不利益事項をどれだけ多く説明し、その解消方法をどれだけ的確に提案できるかが専門家の務め。」と、当時の技術本部長(建設省で河川事務所長まで務めた天下りの方)と教わった記憶があります。