斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

特定メーカーの受賞回数が多い

2010年04月26日 | クルマ
09〜10年度の自動車アセスメントの評価結果が公表されました。

独立行政法人自動車事故対策機構が行っている、通称JNCAPです。(現在行われている、事業仕分けは大丈夫んなのでしょうか?)

過去の受賞履歴を探ってみますと…

06-07年度トヨタ・エスティマ
07-08年度スバル・インプレッサ
08-09年度トヨタ・ヴェルファイア/アルファード
09-10年度スバル・レガシィ

となっています。

最高得評価を得た車の共通的な特徴を探りますと…
21年からの追加項目もあるので、それはちょっと横に置いておきます。
乗員保護性能は数多くの車種が、最高評価である6または6+をマークしますが、「歩行者頭部保護性能評価」は車種によって評価が大きく変わるポイントで、ここで決まっていたような印象が強いです。
ちなみに現行型では、マツダ・アテンザが唯一“1”(最低評価)をマークしています。
歩行者保護の観点から、今後あのような楔形のデザインは淘汰されていくのかもしれません。

ボンネット(エンジンフード)とエンジン頂部までに余裕のある車が有利になる傾向なんでしょうか。
水平対向エンジン車は有名だと思いますが、トヨタのミニバン勢は直4モデルなんですが、2AZ-FEはびっくりするぐらい低く奥に搭載されていますからね。

マークXなんかは初代からこれを意識した作りをしておりますが、いまいち伸び切りませんでしたね。
やはりエンジン高があり、ボンネット内の自由度がレガシィほどなかったからでしょうか?

レガシィと大きく差が付いてしまったのは歩行者頭部保護性能評価だけではなく、平成21年度新規評価項目になった、「後面衝突頭部保護性能評価」でしょうか。
レガシィは21年度試験車の中でも数少ない、運転席・助手席とも10点台をマークしております。
これは、シートとシートベルトの性能が優れているという事なんでしょうね。

個人的に気になるところは、衝突だけではなく停止性能も気になるところです。
短い距離で停止出来ることは当然重要な事だと思いますが、それがドライとウェットでも大きく変化しない車は、履いているタイヤやABSの性能がその車にあっているという事なんでしょね。(この点で見ても、レガシィは隙が無い。。)
好評結果を見ますと、雨の日には馬脚を現してしまうような車種もありますね。。
そして、バンタイヤはこういった試験には不利なようです。

「そういう車じゃない。」という擁護が入る可能性がありますが、BMWミニクーパーの評価の低さには驚きましたね。

全容が気になる方は、下記のリンク先からPDFファイルでパンフレットをダウンロードすることができます。
JNCAP>自動車 資料ダウンロード>小冊子・パンフレット・最新試験結果>自動車アセスメント小冊子2010版

個人的に意外といったら失礼になってしまうのでしょうけど、健闘している車がありました。
それは、日産・キューブ(サイドカーテンシールドエアバッグ、横滑り防止装置装着車)です。
全分野で好成績をマークしていて、定員分の3点ベルトが装備されていて、安全装備もオプション選択できるなかで、ひと目で車種がわかる個性的なスタイリングを持っていますからね。。

補足
これだけがすべての評価に繋がるものではないとは思いますが、それなりに意味のある結果だと思います。
人情として、ここで低い評価を受けている車はちょっと劣って見えてしまいますから。。
父親(様々な評価にほんのり影響されるタイプ)がエスティマを選んだ理由のひとつですから。