斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

笑えない点火系の出来事

2010年04月08日 | クルマ
ダイレクトイグニッション車が増えたから起きたトラブルかもしれません。

某輸入車の中古車専門店で、9年落ち・検なし・現状渡しでとある車を購入された方のお話しを少々。

購入当初から、アイドリングが安定しない、時たま失火するなどの点火系のトラブルを抱える車でした。
購入先に問い合わせると、「現状渡しなので、通常整備として入庫であればトラブルは見ます。」というそっけない対応をされたらしいです。

近所にある、この車を扱っているディーラーに持ち込んだら断られてしまったので、唯一のあてである、100km近く離れた購入先に持ち込みました。
そこでは、結構高額な診断料をとられて、「原因はプラグコードが溶けている。」と言われたそうです。
3万円近くかけて、新品のプラグコードを交換したそうです。
その時、故障診断機にかけているところを見せてもらい、異状なしであることを立会い確認をしたとか。。

たしかに交換したら、これらのトラブルはしばらくは収まりました。
今度は、ブレーキを踏むと前輪から異音が出るようになってしまったそうです。

らちが明かなくなったので、オーナーさんは父親に相談して、近所の整備工場にブレーキ回りの点検で入庫できる様に話をつけてもらったそうです。

それがI氏の実家っ整備工場でして、「前輪ブレーキの点検・整備だけ」ということで入庫したのですが、I氏実家整備工場の代表(I氏の父親:目茶苦茶アナログ世代)は点火系のトラブルにも直ぐに気が付いたのです。

工場内の移動で、点火系異常の原因の予想がつき、確認するためにプラグコードを抜いてみたら、案の定スパークプラグの頭が錆びておりました。
プラグにきちんと電気が流れないので、リークしていたようです。
1か月前に交換したスパークプラグコードはまた、溶け始めていました。

これは故障診断機にかけても、出現しないトラブルでしょう。機会に頼りすぎて、目視することを怠ってしまったのか…
いろいろなトラブルが噴出する個体なので、臭いものに蓋をするような対応をとったのかは分かりませんけど。

ちなみにブレーキは、パッドが減ったのをごまかすかのようにブレーキフルードは足されていて、パッドは減りの警告の爪が露出しはじめていて、ローターはレコード状になっているだけでなく、使用限界の厚さを下回っていました。

この事も加味すると、後者でしょうね。。

デスビもからのオイル漏れはなかったし、タイミングライトで見ても異常はなかったので…
ブレーキと合わせて、プラグコードとスパークプラグも交換するかどうかの確認をしました。。

補足
I氏の父親曰く、エンジン掛けてスローが落ち着いたころには点火系の不具合の原因は予測できたそうです。
限りなく、ペーパーというか未整備で車検を取得したような車だったとか。