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とらドラ「おつかれさまでした!の本」について

2010年06月08日 | マンガ・アニメ
【最終更新日:2010/11/21】

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「おつかれさまでした!の本」(略称:乙本)は、アニメ版「とらドラ!」で
キャラクターデザインや総作画監督等を担当された田中将賀氏が中心となって
発行された、とらドラ!制作スタッフによる同人誌です。
2009年冬コミの最終日である12月31日に2,000円で頒布されました。

当時告知されていたページがこちら(羽合町さんのブログ)になります。

<この本を入手するまでの余談>
 私はこの本が出ることは2chのとらドラスレで知ったのですが、「スタッフに
よる凄いとらドラ本が出る」という話は同人界ではすでに広まっていたようで、
発売前から2009年冬コミ最大の話題作の1つのようでした。

そんなこともあって、私も数年ぶりにコミケ参戦!しかも始発で行ったるぜ!
…と思ったのですが、前日まで徹夜に近いお仕事をしていた私はそんな
早朝に起きることはできず、結局お昼頃にのこのこ出かけていきました。
そうして現地に着いたところ、そこは列すらすでに無い状態でした…。
(すでに完売して、誰もいない状況でした)

2ch情報によると、始発組でまっすぐこの列に並んだ人たちは買えたものの、
ちょっとでも出遅れた人は買えなかったようです。また、残り部数が少なく
なっても3限(一人3冊制限)を減らしたりすることはなかったようで、早くから
列に並んだのに買えなかった人の「転売厨氏ね」という怨嗟の声がネットに
こだましていました。

私のような午後参戦組が買えないのは自業自得として、始発に近い早朝組が
買えなかったというのは、お気の毒としか言いようがありません。

私は「買えなかったものは仕方がない」と達観していたのですが、
そうはいっても欲しいモノはどうしても欲しくなるものでして、
結局年明けになって、やふおくの出品物を落札してしまいました…。

それはさておき、ここから本の内容の説明となります。




おつかれさまでした!の本・表紙

縦横のサイズは週刊誌と同じB5サイズです。



おつかれさまでした!の本・裏表紙



厚さはこんなにあります。すごく…ぶ厚いです。
中身は256ページとキリの良い数字になっています。(表紙を加えると全258P)



オリジナルイラスト

最初のカラーページには、(パンチラレベルの)お色気ページがあります。
私は写真の左ページの絵(竜児の腕の中の大河)がお気に入りです。
左端には「夏のサトステ本に描いたヤツです。ラフの段階では足とか
絡めあってました。」
という説明書きがあります。



IMAGE BOARD

イメージボードにはキャラクター以外の日常風景(建物、家具、通学路等)の
設定イメージが記載されています。冒頭の文をそのまま引用すると、

「高須宅を生活感のある場所にして、竜児の家事スキル共々大河のように
居座りたくなるような家にしようと監督とアイディアを出し合いながら
描きました。ちょうど自分が引っ越ししたてで、そこから引用した家具、
小物が多々あります。(^^;」
とのことです。



原画集の最初のページ

続いて原画集のページとなります。
分厚い本の大半がこの原画集コーナー(モノクロ)となっており、
オープニングから最終話までの主要シーンの原画が収録されています。

「長井、田中で全話数より厳選した原画、及び総作監修正です。
時間がたった分紛失していたり、ページの都合上泣く泣くカットしたり、
完璧にとはいきませんでしたが御覧ください。」
と書かれてあります。



原画のページより

とらドラで私の好きなシーンの一つで、毛布にくるまって泣いている大河を
竜児が向かえに来るところ(5話)の原画です。

右ページの上には、#05C247 とあります(第5話のシーン247)。
原画には
「眉は透けて下さい。」
「かみの毛乱し このくらいやっちゃってください」
「アゴ、ヒザの奥でお願いします」
「よろしくお願いしますー」
という手書きの指示と「総作監修」のスタンプが押されてあります。



スペシャル鼎談集

続いて「境の夜にとらドラを語る飛べないブタはただの肉ブタが3匹!」
という長いタイトルの鼎談集となっています。
鼎談のメンバーは、
 ・監督の長井龍雪氏
 ・キャラデザの田中将賀氏
 ・ガイナックスの錦織敦史氏
となっています。

錦織氏は「今回は長井&田中ファンの一人としてインタビュアーを担当」と
末尾のメンバー紹介欄に記載されています。

この鼎談集はP210~P230の20ページに渡るボリュームがあります。
鼎談内容はファンにとっては興味深いものになっています。また、鼎談中に
出てくる専門的な用語や固有名詞は、解説欄で丁寧に説明されています。

全ては紹介できないのですが、私が印象に残った話としては、

・キャラのデフォルメがある作品と見られるとウソ臭くなっちゃうため、
 大河では遊ばなかった。

・田中さんがワガママを言って16話の総作監をさせてもらった。

・田中氏、25話の「チュウ」のシーンの原画を土曜の夜から日曜の朝に
 かけて行うが、完成時は周りに誰もおらず、「三十過ぎでオレ、
 何やってんだろう」といきなり現実が襲ってくる(笑)。

・長井監督、ぼーと考えことをしてるときに、嫁に対して「大河」と
 呼びかけてしまった(笑)。

・4話の英語の授業シーンで、春田が本当にバカっぽそうに英語読んで
 くれたときは「これだ!!」と思った。

・長井監督はツンデレアニメと思われるのがイヤで、大河役の声優に
 釘宮理恵氏を使う予定はなく、逆に落とす気マンマンであったが、
 オーディション会場に行って「…すみません、負けました」と思う。
 (やっぱりうまいと感じる)

・実乃梨は、どんだけバカなことをやっても品のいいところが残ってくれる
 ところで救われた。堀江由衣さんの好演がなければ単なるバカキャラに
 なってしまうとこであった。

・キャストはハマっていてよかった。特に喜多村英梨(亜美役)は、
 根に持っている暗い感じがいい感じであった。

などがありました。
話はこの他にも盛りだくさんの状態になっています。



寄せ書きイラスト(左:拙者五郎(原画)、右:赤井俊文(作画監督))

最後の20数ページは、とらドラの制作に参加したスタッフの方から
寄せられたイラスト(一部マンガ)が載せられています。
最初のページから順に
 ・田中将賀(キャラデザ)
 ・錦織敦史(原画)
 ・すしお
 ・大塚舞(作画監督)
 ・冷水由紀絵(原画)
 ・富岡寛(作画監督)
 ・伊東葉子(原画)
 ・赤井俊文(作画監督)
 ・拙者五郎(原画)
 ・大木良一(作画監督)
 ・新井伸浩(原画)
 ・小渕陽介(原画)
 ・小林(原画)
 ・佐古宗一郎(原画)
 ・浅野勝也(演出)
 ・立木良見(原画)
 ・中野涼子(原画)
 ・e-zona(原画)
 ・虹野モコ(原画)
 ・星野マコ(原画)
 ・TOMO.S(総作画監督)
 ・岡田麿里(シリーズ構成・脚本)
 ・長井龍雪(監督)
のイラストが掲載されています。

印象に残ったのが、上の写真にもある赤井作画監督のイラストです。
「プロゴルファー川嶋亜美」のイラストで「亜美ちゃんには是非幸せになって
ほしい! これはもう親心...?」というコメントが寄せられています。
(亜美ちゃんが幸せになって欲しいのは、私も同意見です)

また(体が大きくて中学時代はゴーレム扱いされていたという)脚本の岡田麿里
さんからは、「生まれたときから体が大きかったので、大河のミニマムさは、
たまらなく憧れだった」というコメント&イラストが寄せられていて、
面白かったです。



あとがき

最後にこの本の制作に携わってくれた方への感謝の言葉で締められています。


全体的な感想・入手方法の補足

分厚い本の大半は原画集なので、読み物として見る部分は少ないのですが、
重要・貴重な資料が満載で、とらドラファンなら是非手元に置いておきたい
逸品だと思います。(私は家宝にするつもりです)

現在のこの本の入手方法ですが、元々コミケのみで頒布されたものであり、
同人誌を扱う本屋での委託販売も行われず、再発行もされない状況のため、
中古の同人誌を扱うお店以外の店頭で入手することはほぼ不可能です。

現在入手するとすれば、とらのあなのような同人誌のネット通販、もしくは
ネットオークションを使うことが一番お手軽だと思います。ネット通販は
確実に買えますが、高値で安定しています。ネットオークションは比較的安く
入手できる可能性があるものの、ただし最近は出品数も少なくなってきている
ため、見かけたら早めに確保することをお勧めします。

大ファン(コレクター)の人に渡ると、まず手放さない本だと思うので、
これから時間が経つに連れ、入手は難しくなるのではないかと思われます。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
本当に購入したいと思います 教えてください (choominjoon)
2018-02-17 00:04:11
本当に購入したいと思います
教えてください
返信する
choominjoonさんへ (ブログ主)
2018-02-17 00:32:35
今でもヤフオクにたまに出品されているようなので、
本当に欲しかったら8000円ぐらい用意して、
出品されるのを気長に待ちましょう!
返信する
Unknown (choominjoon)
2018-02-19 04:43:13
本当にありがとうございます〜^^!必ず求めたいですね応援して下さい
返信する

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