ロイヤルエンフィールドGT650に試乗しました!
ロイヤルエンフィールドは100年の歴史を持つ世界でも最も古いバイクメーカーの一つ。発祥は英国ですが、今は製造委託していたインドがブランドを買い取っています。今では貴重な空冷2気筒エンジンと、そのカフェレーサーっぽい見た目が実に魅力的なこのバイク。特に細いタンクとシートがカスタムバイクのようです。果たして、どんな乗り味なのでしょうか?
早速、インプレです!
●居住性★★★★
ポジションはそれなりの前屈で、いかにもカフェレーサーという感じですね。SSほどではありませんが、慣れないと首が痛くなりそうです。足元はそこまでキツくありません。足付きはよくも悪くもないですね。
ニーグリップも全然問題ありませんでした。エンジンガードに膝が当たるかな?と危惧していましたが、私の短い足では無用の心配でした:)
乗り心地は多少硬めですが、基本的に普通に快適なので、街乗りはもちろんツーリングもこなせそう。
車重は200kgとそれなりの重量ですが、車体が細いせいか、取り回しはそれほど苦労しません。
●動力性能★★★★
270度クランクならではの鼓動感が楽しいですね!
低速からトルクは十分以上。2500回転で80%のトルクを発生するだけあって、街中のストップ&ゴーは何の問題もありません。そこからさらにアクセルを開けていくと、回転の粒が揃ってきてリニアに吹け上がります。振動も気持ちいいレベルですね。最大馬力は47psなので、それほどパワフルな訳ではないのですが、街乗りでは全然問題ない、むしろ気持ちいい速さです。
エンジンサウンドは270度クランクのパラレルツインらしいパルス感と、ヒュルルルーというエンジン音のハーモニーが素晴らしい!モトグッチV7に似てますね、個人的にはかなりツボです。
ギアもカッチリ入ります。
●ハンドリング★★★★
第一印象は、意外に車体の立ちが強いな、という感じ。ボンネビルもそんな感じでしたね。でもそこから荷重をかけていくと、今度はヒラヒラと軽快に曲がります。その場合でも、垂直に一本芯が通ったような感覚があり、不安感はありません。これは安心しながら楽しめる、面白いセッティングです。
見た目はクラシカルですが、ボディに緩さは全く感じませんし、ブレーキも何の不満もありません。これがハリスフレームの成せる技なのでしょうか。
●総合評価★★★★
いや、楽しいですね!クラシカルな雰囲気と伝統を有しながら、作りはしっかりと現代の基準。そして爽快かつ軽快な走りが魅力的です。価格も輸入車なのに100万円以下というのもいいですね。少し高めのギアで鼓動感を感じながら走るのが気持ちいいです。V7ほどの直進安定性やエンジンの粘りはありませんが、より癖がなくスッキリした味わいです。
では、動画をどうぞ!