THE TEST DRIVE!! クルマ好きによる試乗記&動画 (旧クルマ本を斬る!)

車の試乗記&レポート、インプレ、動画、お薦めの本等。OCNブログサービス停止に伴い、こちらに引っ越しました!

フェラーリ488ピスタに試乗!(動画有り) 試乗史上、最速最強のスーパーカー!

2021-12-31 17:00:00 | フェラーリ

フェラーリ488ピスタに試乗しました!

488ピスタといえば、先代モデルの488の走りを更にグレードアップした限定モデル。カーボン化による軽量化や50馬力に及ぶパワーアップ、専用エクステリアと、もはや別物のように進化した走りの最高峰。今回はフェラーリ本社があるイタリアのマラネロで試乗することができました。早速インプレです!

 

●居住性★★★★

いや、びっくりするくらい乗り心地がいいですね!普通の488と変わりません。サーキット仕様のスパルタンな足回りを予想していましたが、とにかくボディがガッチリしているので、段差や振動をしっかり受け止めるので無駄な揺れがありません。静粛性も普通のスポーツカーです。チューニングカーのように色んなところからパーツの擦れる音やブローオフ等の色んな音が入ってくるようなことはありません。

内装もバックスキンとカーボンに囲まれ、スポーティさと高級感を両立しています。ガラス越しに見えるエンジンも、ほぼカーボンパーツで覆われています。

 

●動力性能★★★★★

 素の488も十分以上にパワフルでしたが、ピスタはそれ以上!低速からターボならではのググッと力強いトルクが立ち上がり、そのまま一気加勢にレッドゾーンまで吹け上がります!488との違いは5000回転を超えてもパワーの落ち込みがないことです。

 

●ハンドリング★★★★★

 公道レベルでは全然限界は分かりませんが、ステアリングインフォメーションはしっかりしていて路面の状況を余すところなく伝えてくる一方、無駄な振動はなく洗練されています。もちろんこちらからの入力にはリニアに瞬時に反応してくれます。

 

●総合評価★★★★★

 兎に角速い、それでいて乗りやすい、サウンドもいいし、見た目はかなりかっこいい。文句のつけようがないフェラーリの技術の集大成ですね。ただ、個人的には、高次元でそれぞれがバランスよくまとまっているだけに、ちょっと公道では刺激が少ないですね。刺激的なところまで体感したときには事故ってるくらいのスピードに達していると思います。458スペチアーレの方がチューンドカーっぽいラフさがありましたね。

 では、動画をどうぞ!


フェラーリ GTC4 ルッソに試乗!(動画あり) 本物の金持ちだけが知る、12気筒ならではの官能の世界!

2021-12-24 17:00:00 | フェラーリ

フェラーリGTC4ルッソに試乗しました!

 GTC4はフェラーリの中ではかなりレアでリッチなモデル。シューティングブレークと言われる、ワゴンボディに大人4人が座れる空間を格納し、さらにエンジンはV12気筒で、駆動は4WD。ウリは快適性。おそらく滅多に試乗する機会はないと思われるこのモデル、果たしてその走りはどうでしょう?早速インプレです!

 

●居住性★★★★

 いやーーー快適です!

後部座席を含めて大人4人がちゃんと座れる空間が確保されているのは立派です。乗り心地もコンフォートモードではしっとり快適。静粛性も高く、ロードノイズや風切音はかなり抑えられています。スポーツモードでも固すぎるようなことはないですね。

もちろんLクラスセダンのような快適さはないのですが、フェラーリの中では間違いなく1番快適です。

 

●動力性能★★★★★

 さすが690馬力を発生する12気筒エンジンはパフフルですね。何より素晴らしいのは、ノンターボの12気筒エンジンの放つサウンドのなんと官能的なことか!他社はもちろん、フェラーリのV8でもこの粒の細かいしなやかな吹け上がりとサウンドは発生できません。これぞフェラーリエンジンですね。

 

●ハンドリング★★★★

 スポーツモードにすると、巨体が信じられないくらいにスパッとノーズを買えます。フロントに6LのV12気筒エンジンが乗ってるとは思ませんね。レスポンスも機敏で、実に楽しいです。ただ、車重は重いので、調子に乗るとブレーキングでちょっとヒヤッとします。

 

●総合評価★★★★

いや、気に入りましたGTC4!快適な上にスポーティで、何よりこのエンジンは素晴らしいですね。特に最近はV8がターボ化していて、他社エンジンとの差が少なくなってきている中、この12気筒は素晴らしいです。まさに官能の世界ですね。3500万円以上出して、マイナーでリセールも良くない4人乗りフェラーリを購入できるのは、本物の金持ちだけだと思います。次はF12に試乗したいですね。

では、動画をどうぞ!


フェラーリ F430にサーキットで試乗、インプレッション!(動画あり) 今、一番お買い得なフェラーリかも!

2021-07-02 09:09:01 | フェラーリ

フェラーリF430にサーキットで試乗しました!

F430に試乗するのはこれで3回目ですね。最初はUKのシルバーストーンでしたが、トラブルで動画を入手できず、2回目は高速道路でした。

今回のサーキット試乗では、ようやくHD画質で録画できました。

それでは簡単なインプレッションです。

 

居住性 ★★★★

 相変わらずフェラーリの足回りは快適ですね!けっしてガチガチではなく、程よいロールと接地感が魅力です。

 内装はこのモデルからF1のテイストが各所にちりばめられ、今見てもあまり古さは感じさせず、上質です。

 

●動力性能 ★★★★★

 500馬力前後のパワーはサーキットではちょうどいいですね。低回転からしっかりトルクも出ていますし、

気持ちよくドラマティックに高回転まで吹け上がるエンジンは本当に気持ちいいですね!

特にサウンドは唯一無二の世界です。ライバルのガヤルドはメカニカルな音ですが、フェラーリは菅弦楽器のような音がします。

 

●ハンドリング ★★★★

 可変デフのおかげで、多少オーバースピード気味でもタイヤを鳴らしながら予想以上に曲がっていってくれます。

458イタリア程の異次元感はないので、リアルに走っている感覚が残っているのがいいですね。

 

●総合評価 ★★★★

 やはりフェラーリは楽しいですね!ランボは意外に安定志向ですが、フェラーリはドライバーの技量に任せる部分が多く、

スリリングな走りと、程よい緊張感が楽しめます。

では、動画をどうぞ!


パリでフェラーリ・カリフォルニアTをレンタルしてみた!トンネルでフル加速試乗のエンジン音が最高!

2021-06-18 17:03:06 | フェラーリ

パリでフェラーリをレンタルしました!

レンタルしたのは、こちらのDriveMe89というお店で、エッフェル塔近くで借りられます。

https://www.drive-me-89e.fr/en/home.html

89€でパリの街並みをフェラーリでドライブできるなんて、最高ですね!

オプションでトンネルコースをつけましたので、フル加速のフェラーリサウンドを楽しむこともできました。

カリフォルニアTの試乗はイタリア以来、2回目ですが、ナンパなイメージに反して走りはしっかりスポーツカーなところが魅力的です。

では、動画をどうぞ!

 


フェラーリ458イタリアに再試乗!(動画あり) 最後のNAV8ミッドシップフェラーリは最高の1台だ!

2020-12-25 16:00:34 | フェラーリ

久しぶりにフェラーリ458イタリアにサーキットで試乗しました!

フェラーリ458といえば、V8ミッドシップでは最後のNAエンジン。

人気も高く、中古車市場相場は上昇傾向にあり488との逆転現象も起きています。

ということで、久しぶりにサーキットで試乗してみましたのでレビューです!

 

●居住性 ★★★★

 相変わらず内装の質感・デザイン共にいいですね!F430からグッと近代的になりますが、458は現行のF8と比べても見劣りしないレベル。

ボディ剛性が極めて高いので外部からの入力にも強く、乗り心地も良好です。 

 

●動力性能 ★★★★★

 やはりこのエンジンは素晴らしい!

9000回転で570馬力を発生するこのエンジン、低速から十分なトルクがありますし、高回転で一気に突き抜ける感じがドラマティックです。

これぞフェラーリという感じですね。

比較すれば488の方が全域でパワフルなのですが、高回転の伸びはこちらが上。

個人的にはマフラーは変えたいですね、ノーマルは音が低めなので。

 

●ハンドリング ★★★★★

 ここも素晴らしいですね!ノーズの入りもシャープですし、コーナーでの踏ん張りはさすがミッドシップです。

同じスーパーカーでもランボと違うのは、ランボが見た目に反して基本安定志向なのに対し、フェラーリはいかにもスポーツカーっぽい機敏なハンドリングを実現していることです。逆に、最後の判断はドライバーに委ねられているので、たまにスピンしてクラッシュしている動画を見かけますが、この緊張感がフェラーリらしさとも言えます。

●総合評価 ★★★★★

 V8フェラーリの中ではベストとも言える一台ですね。パワーはサーキットでないと使いこなせない程、十分パワフルです。コーナリングも相当速いですし、操作感覚もクイックで楽しめます。以前、空港跡地のクローズドコースで試乗した時は、路面があまりよくないせいか、ちょっと電子デバイスによる過剰にクイックなハンドリングに不安感を覚えましたが、今回のようなちゃんとしたサーキットだとグリップがいいので楽しめますね。

 では、動画でサウンドをお楽しみ下さい!


フェラーリV8モデル、どれがオススメ? 348,355,360モデナ,458イタリア,488を比較試乗!

2020-06-10 21:14:20 | フェラーリ

フェラーリV8モデル、どれがオススメ? 348,355, 360モデナ、458イタリア、488を比較!

 フェラーリと言えば、車好きの憧れの存在ですよね。中でもV8ミッドシップを搭載したモデルは、スポーティな走りと、V12より安い維持費で人気のモデル。どれも非常に高価ですが、フェラーリは圧倒的なリセールバリューの高さで、売るときも高く売れるので、出口戦略をちゃんと考えれば手の届かない存在ではありません。

 では、どのモデルがいいのか。高価な車なので、中々試乗して比較するのも難しいと思いますので、それぞれのモデルに試乗した印象から、オススメを書いてみます。

 

●概要

348

1989ー1994年まで生産されたモデル。3.4L、300馬力。相場は400−700万円くらい。

このモデルからエンジンが縦置きになり、マフラーを変えればF1のような甲高いサウンドを奏でます。操安性はあまり高くなく、故障率も低くないので、市場での人気はあまり高くなく、最も安く狙えるモデル。個人的には、テスタロッサのようなサイドフィンがかっこいいと思います。

F355

1994ー1999年まで生産されたモデル。3.5L、380馬力。相場は高く、800円~1500万円くらい。

最後のリトラクタブルかつ流麗でクラシカルなエクステリアのモデルとして、モデナより高値で取引されている。マフラー変更により最も甲高いフェラーリサウンドを奏でる点や、MTが数多く存在するところも魅力。

360モデナ

1999年ー2005年まで生産されたモデル。3.6L、400馬力。最もリーズナブルに買えるモデルで、相場は700万円~1200万円くらい。

デザインもディメンションも新世代に突入したモデル。デザインは好みが分かれる。攻め込んだ時の操安性は評判が良くない。個人的には1番好きなモデル。まだMTも探せる。

F430

2005年ー2009年まで生産されたモデル。4.3L、490馬力。相場は900万円~1900万円。

デザイン的には360に似ているが、中身は大幅に進化。内装は一気にモダンに。操安性も改善され、安定している。458が高値キープのため、中々相場も下がってこない。

458イタリア

2009年ー2015年まで生産されたモデル。4.5L、580馬力。相場は1700万円~2700万円。

新世代モデルとして、デザインが大幅に変わった。最新モデルと比べても差は少ない。驚異的なハンドリングとパワーを持つ。最後のNA V8モデルとして高値をキープ。

488

2015年ー2019年。3.9Lターボ、670馬力。相場は2400万円~4000万円。

初のターボモデルとして、一気にパワーもトルクも向上。吹け上がりはNAっぽい。

 

それでは、格項目ごとに最高★5つで評価します。

 

●快適性

348 ★★

355 ★★★

360 ★★★

430 ★★★★

458 ★★★★

488 ★★★★

 

348はオモステなので、それなりに体力を使います。

355になるとかなり洗練されます。

360あたりからボディ剛性が高くなり、イイモノ感が出てきます。

430以降は、ほぼ最新モデルと変わらないですね。フェラーリは総じて乗り心地が良いので、街中も全然問題ありません。静粛性を求める人はいないでしょうが、ノーマルマフラーだと予想外に静かで、最新モデルほどその傾向が強いです。

 

●動力性能

348 ★★★

355 ★★★

360 ★★★★

430 ★★★★★

458 ★★★★★★

488 ★★★★★★★

 

★5つ以上になっちゃいましたね笑。何が言いたいかというと、348でも十分スポーティな走りを味わえる、ということです。

355はそれほど348と変わらない印象ですが、高回転の伸びが違います。

360では全体的にトルク感が増してきます。この辺りが個人的には公道で楽しめるちょうど良いパワーだと思います。

430になると、スーパーカーとしての所有欲を満たしてくれるレベルになり、

458になるともうサーキットに行かないとパワーを解き放てません。でも458は本当に気持ちいいパワーです。

488はさらに全域トルクフルになりますが、高回転の突き抜ける感じは458が上です。

 

●ハンドリング

348 ★★★

355 ★★★★

360 ★★★

430 ★★★★

458 ★★★★★

488 ★★★★★

 

 348は、ノンパワーステアリングなので手アンダーが出ます。個人的には、そんなに操安性が悪いイメージはないですね。フェラーリで本気で峠を攻める人も少数派だと思いますし。。

 355は、今乗ると、もはやライトウエイトスポーツカーのような軽快感が魅力ですね!サイズ的にもコンパクトに感じます。週末のワインディングを1番楽しめるのではないでしょうか。

 360は、スパッとハンドルが切れるイメージです。スポーツカーらしい演出で、個人的には好きです。高速ではちょっと不安感がありますが。

 430は、一点、安定志向になります。リアがどっしり安定していて、フロントが気持ちよく反応するイメージです。ただ、サーキットだと、リアデフのコントロールが、ちょっと熟成不足かな?と感じます。

 458は、もうUFOみたいです笑。デフコントロールにより、思った以上に曲がります。プレステのゲームのようです。無敵すぎて、素人が公道で楽しむのは難しいレベルです。

 488は、デフコントロールが熟成され、より自然なフィーリングです。ただ、もはやサーキットでないと実力は体感できません。

 

●総合評価&こんな人にオススメ!

348 ★★

355 ★★★★

360 ★★★★

430 ★★★★★

458 ★★★★★

488 ★★★★

 

348

 1番手の届きやすい価格なので、とにかく安くフェラーリが欲しい!という人にオススメです。ノンパワーのステアリングをねじ伏せ、 V8エンジンを歌わせる快感は、フェラーリ以外では味わえません。安くてもフェラーリです。

 ただ、売るときもそれなりなので、総合的に考えると他のモデルの方が結局安かった、ということになるかもしれません。修理代・メンテ費用も安くありません。最終モデルだけはかなり高価で、リセールもいいでしょう。

 

355

 数年前までは最も狙い目だったのですが、もう価格が高騰してきているので、中々手が届きにくいのが難点。なんといっても、その流麗なデザインと、最高のサウンドが魅力です。速さはそうでもないですが、飾っておくだけでも満足できる美しさです。

 

360

 1番現実的なV8フェラーリだと思います。パワーもちょうどいいですし、デザインも古さを感じません(好みによりますが)。できればMTの方が維持費が安いのですが、数が少ないですね。。マフラーも色んなメーカーから販売されていますし、355より少しドスの効いたサウンドも悪くないです。

 

430

 現代的なインテリア、走りの安定感、458よりリーズナブルな価格で、人気が高いモデルですね。個人的には360に似てるのに高すぎるかな・・と思ってましたが、360も程度のいい個体が少なくなってきたので、こちらの方がハズレを掴むリスクは少なそうです。ただ、マフラー選びは360より難しそう。またMTモデルはほぼないに等しいですし、あっても458並みの価格です。

 

458

 実は1番リーズナブルかも。最後のNAということで、全然相場が下がりません。故障も少なく、それまでのモデルのようにクラッチ交換で高いお金を払うこともありません。デザイン、速さは最新モデルと遜色ありません。とはいえ、車に2000万円というのは勇気がいりますね。

 

488

 この辺りだと、あまり迷ってる人もいないとは思いますが。新しいので、フェラーリの保証が付いてるのがいいですね。人より最新かつ速いモデルを、という方にはいいと思います。ただ、吹け上がりのフィールは458の方が気持ちいいです。

 

最後に言えるのは、フェラーリは他のどの車とも違う、ということです。フェラーリより速い車、見た目が似てる車はあります。でも、この流麗なデザイン、有機的かつ官能的はエンジン、世界最高のブランド力と歴史を兼ね揃える車は、フェラーリしかありません。1番安い348ですら、ポルシェやランボ、マセラティとは違う世界です。

 では、動画もお楽しみください!

 

 

 

 

 


フェラーリ 458チャレンジに試乗!(動画あり) 458の素材の良さを純粋に味わえる贅沢なレーシングカー!

2020-04-03 07:24:53 | フェラーリ

フェラーリ458チャレンジに試乗しました!

フェラーリ458チャレンジはワンメイクレース用の本物のレーシングカーです。公道は走れません。

内装は遮音材が省かれ、ロールバーも入っていますし、エンジン始動もスイッチです。

パワーは変わりませんが、ギア比は変更され、よりダイレクトなシフトフィールです。

果たして、どんなドライブフィールなのでしょうか、早速試乗インプレです!

 

●居住性★★★

 内装はレーシングマシンそのものなので、快適性は二の次ですね。

シフトもダイレクト感が強く、ショックも大きいです。

足回りもかなり固めてあり、ロールはほぼしません。

遮音材も省かれているので、路面の石をはねる音や駆動系の音が入ってきます。

ただ、乗り心地は悪くないですね。

 

●動力性能★★★★★

 レスポンスが良すぎてアクセルワークが難しいですね!

特に今回のショートサーキットで低速で走行するときは、結構パーシャル域でギクシャクしがちです。

 パワーはかなり強力で猛々しいですね!アクセルを踏み込むと下から強めのトルクを発生し、二次曲線的に一気呵成に吹け上がります!トラクションコントロール等がないので、アクセル開度には注意する必要がありますが、自然吸気エンジンなので吹け上がり自体がそこそこスムーズなので、制御はできますね。

 

●ハンドリング★★★★★

 素のモデルより電子制御が抑えられているのか、人間の感覚によりリニアなので楽しいですね。

458特有の、電子デフで低速でクルッと旋回する動きがありません。

スリックタイヤを履いているので、もちろん鬼のように曲がります。限界が見えません。

ただ足回りがハードでロールしませんので、路面入力変換に対して遊びがなく、素早い対応が迫られます。

 

●総合評価★★★★

 458のポテンシャルをフルに解き放つという贅沢な1台ですね!

電子制御に頼らず458を操ることは、抜き身の真剣を扱うような緊張感がありますし、同時に快感でもあります。

サーキットが小さすぎて実力を発揮しきれなかったが、素材の良さは分かります。

458を2段階くらい研ぎ澄ましたかんじで、スペチアーレよりもさらにダイレクト感が強いです。

普通の458は異次元の走行感覚、スペチアーレはさらに無敵感が増しますが、

458チャレンジはすべてのコントロールをドライバーに任される反面、さらなる高い領域に連れて行ってくれます。

繊細さはなく、すべてがハードでダイレクトな世界でした。

では、動画をお楽しみください!


フェラーリ458スペチアーレに試乗!(動画あり) 今までで一番楽しいフェラーリかもしれない!

2020-01-01 19:39:50 | フェラーリ

新年明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。

イタリアのマラネロで、フェラーリ458スペチアーレに試乗しました!

 今回のお店は前回と異なり、Pushstartというレンタカー屋さん。この辺りのお店は10分単位で貸し出ししてくれるのが嬉しいですね。

今まで試乗したことがないフェラーリということで、12気筒のGTC4と迷いましたが、お店の人の

458スペチアーレの方が楽しいよ!という一言でこちらをチョイス。NAのV8フェラーリの最終かつ最高峰の1台。

果たしてどんな車でしょうか、早速インプレです!

 

●居住性★★★★

 まず外装のストライプがかっこいいですね!非常にレーシーです。ちなみにこの塗装はオプションで、これだけで100万円くらいするとか。。

ドアを開けると、ドアの内張やダッシュ周りにカーボンを多用しており、いかにも軽そうで気分が上がります。

 乗り心地は、少し硬めではありますが、他のフェラーリ同様、悪くないですね。ポルシェ997のGT3RSの方が硬かったです。

ボディもがっしりしています。

 

●動力性能★★★★★

油温が温まるまでは全開にしないでくれとのことで、まずは街中をトロトロと走ります。

 低速からしっかりトルクフルなので、極めて普通に走れます。

レスポンスも激しすぎるという感じではなく、乗りやすいですね。

エンジンがあったまった頃に、前が空いたのを見計らって、フルスロットル!

低速からグッとトルクが立ち上がり、そこから一気呵成に吹け上がります!!

公道ではトップエンドは試せないほどで、どこからでも瞬時にトルクとパワーをひねり出します。

ノーマルの458の方はもっと滑らかで、2次曲線的に盛り上がりますし、サウンドも心地よいですが、

スペチアーレはレーシングマシンのように猛々しく比較的フラットにパワーとトルクを炸裂させますね。

サウンドも官能的というより、荒々しい獰猛な感じです。

 

●ハンドリング★★★★★

ノーマルの 458はアクティブデフにより、予想よりかなり切れ込む感じでしたが、スペチアーレはより自然になっています。

感覚的には488に似ていますね。

どんなコーナーでもクリアできると感じさせるレベルの高さとレスポンスのリニアさが見事です。

ステアリングレスポンスというか、車自体の身のこなしが軽いです。

今回はコーナーといえば街中のランアバウトくらいですが、どこまでスピードを上げても曲がっていけそうな感覚でした。

 

●総合評価★★★★★

ロータスのような軽快さ・ハンドリングの良さと、ポルシェのような車体剛性、そしてフェラーリならではの吹け上がりを持つ、ある意味究極の車でした。 

ノーマルの458をさらに研ぎ澄ませ、リニアにしたかんじで、人馬一体感がすごいです。

走り味が軽く、エンジンは猛々しい。コーナーを削るためのマシン。

マフラーを変えれば、ベスト・フェラーリの一つだと思います。

では動画をどうぞ!

 


フェラーリ カリフォルニアTに試乗!(動画あり) 予想以上に本気でスポーツできる1台!

2019-12-25 18:33:40 | フェラーリ

フェラーリ本社があるイタリアのマラネロで、フェラーリ カリフォルニアTに試乗しました!

フェラーリの本社があるマラネロにはフェラーリ博物館がありますが、その周りにフェラーリをレンタルできるお店がいくつもあります!

その中で、今回はMotorsport Maranelloで試乗しました。

本当は12気筒のF12を予約したのですが、ギアの修理で借りれないとか。。

やむなく、試乗したことがないカリフォルニアTを選びました。

フェラーリの中ではエントリーかつラグジュアリー向けという印象の強いカリフォルニア。

このタイプに乗るのは初めて。ターボのフィーリングも気になります。

では、早速インプレです!

 

居住性★★★★

 インパネは現代的なデザインで古さは感じません。質感も高いですね。

乗り心地はちょっと固めですが、不快ではありません。

基本的にフェラーリは乗り心地は悪くないのですが、このカリフォルニアは特にそう感じます。

きになるエンジン音ですが、ターボでも依然フェラーリっぽい管弦楽器のような気持ちいいエクゾーストノートが楽しめます!

この辺りは488と同じ傾向ですね。

ボディ剛性もしっかりしていて、イイモノ感を感じさせます。

 

動力性能★★★★★

まずノーマルモードの印象ですが、低速から十分なトルクが出ていて実に乗りやすいです。

レスポンスも激しすぎず、DCTのシフトも的確で普通に気持ちよく街を流すことができます。

で、スポーツモードに入れてみた途端、鬼のようなレスポンス!

アクセルを踏み込むと、どこからでも一気呵成に吹け上がります!

低速からトルクフルで、高回転もトップエンド手前まで気持ちよく回るところが、さすがフェラーリエンジンですね、ターボ化によるネガはほとんど感じず、大排気量NAのようなフィーリングです。逆に、パワーはすごいです。

いや、カリフォルニアT舐めてました。

おそらくカリフォルニアが大人しいという声を聞いて、フェラーリもテコ入れしたのでしょう。

ナンパにオープンで街や海沿いを流すだけの雰囲気フェラーリかと思ってましたが、ライバルともガチで勝負できる本気のスポーツカーでした。

正直、スポーツモードはレスポンスが過激すぎてギクシャクしがちなくらいです。

488と比べると、さすがに一回り大人しくした感じですが、十分以上にパワフルです。

 

●ハンドリング ★★★★★

 ハンドリングも非常にクイックでスポーティです。

ステアリングを切る分だけビシバシ応答する様は、まさにスポーツカーのそれです。

むしろ、ちょっとクイックすぎるかもと思うくらいです。

 

●総合評価★★★★

 いやー、フェラーリ カリフォルニアTは、その見た目やイメージに反して、予想以上にスポーティ、いやスポーツカーでした。

マセラティGTと似てるのかと思いましたが、あっちの方がラグジーでしたね。

マセラティGTはNAのフェラーリエンジンを気持ちよく歌わせる車で、フェラーリ カリフォルニアTは本気で速く走らせることができる車でした。

ハンドリングの軽快感や、エンジンのトルク感が違います。

こうなると、ノンターボのカリフォルニアもどんな車か気になりますね。

それでは、動画をお楽しみください!


フェラーリ488GTBに試乗!(動画あり) ターボ化してもちゃんとフェラーリ!

2019-08-10 11:08:45 | フェラーリ

 フェラーリ488にサーキットで試乗しました!

 

458はイベントでも試乗車としてよく見るのですが、488はほとんど見ません。

今回は、よく利用するイベントに新しく488が加わっていましたので、早速予約しました。

見た目はほとんど変わりませんが、ターボ化されたエンジンにフェラーリらしさが残っているかが最大の注目点ですね。

では、早速インプレです!

 

居住性 ★★★★

あいかわらずフェラーリは乗り心地がいいですね。もちろん柔らかくはありませんが、かたい中にもしなやかさを感じさせます。日常使いやツーリングでも問題ないレベルです。ボディ剛性もしっかりしていて、いいもの感があります。

内装の質感はよいのですが、デザインはF1をモチーフにしていますが、ちょっと子供っぽいですね。

 

動力性能 ★★★★★

パワフルですね!さすがターボ、低速からガツンとトルクが立ち上がり、そのまま一気呵成にふけあがります!

サウンドもフェラーリらしさは健在ですね!

レブリミットもターボとしては高い方で、ドンづまり感も少なめですが、NAフェラーリエンジンと比べると、もう少し伸びて欲しいところではあります。

ただ458よりも全域でパワフルです。

 

ハンドリング★★★★★

 あいかわらずよく曲がりますね。小手先だけではなく、本当にサーキットレベルでもグイグイ曲がります。458に比べると、不自然さは緩和されました。ウラカンよりもフィーリング的にはよく曲がる印象です。

 

総合評価 ★★★★

458よりも確実に一回り速くなっています。ウラカンと同等、マクラーレン720Sと比べたら720Sの方が速いですね。エンジンフィールはターボなのにちゃんとフェラーリらしさがキープされているのはさすがですね。ただ、フィール自体は、低速からリニアにトルクを発生するマクラーレンのエンジンと似てきてます。ウラカンのNA高回転エンジンとは明らかに違います。そう考えると、個人的には458でも十分ではないかと思います。458でも十分速いですし、見た目も似てますしね。マフラーを社外品と交換した場合は、458の方が快音になると思います。ただ、ノーマルだとどっちもそれなりのサウンドですね。

では、動画をどうぞ!

 

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フェラーリ テスタロッサに試乗!(動画あり) ピニンファリーナの傑作!

2018-09-28 16:40:09 | フェラーリ

 フェラーリ・テスタロッサの試乗記です。今はなき、浜松のランボルというスーパーカーレンタカー屋さんで借りました。

●居住性 ★★★

 さすがに現代の基準ではインパネの質感やデザインはクラシックカーの領域ですね。居住空間は広いです。乗り心地も悪くありません。

●動力性能 ★★★★

 排気量が大きいので低速から余裕がありますね。そして回転を上げると共に、オーケストラのように粒が揃っていき、フェラーリ・ミュージックになるところは感動的です。V8の魂の叫びのようなサウンドもいいのですが、V12には重厚感というか、音に厚みと深みがありますね。

●ハンドリング ★★★

 ミッドシップではありますが、コーナリング云々という車じゃないですね。直進性は高いです。

●総合評価 ★★★★

 フェラーリのトップモデルを所有するという満足感に溢れる一台です。なんと言っても、このエクステリアが素晴らしいですね!マラネロ以降にはない、芸術的なエクステリアが発するオーラーが普通ではないですね。これに比べると最近のフェラーリはクドい感じがします。テスタロッサはシンプルなラインで構成されていて美しいですね。歴代フェラーリの中でも至宝の1台だと思います。

京商オリジナル 1/12 フェラーリ テスタロッサ レッド 完成品
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フェラーリ 550マラネロに試乗!(動画あり) マイルドな大人のクルーザー

2018-09-21 16:24:05 | フェラーリ

以前試乗した550マラネロの試乗記です。

●居住性 ★★★★

 この時代になってくると内装が現代っぽくなってきますね。シート等も皮張りで高級感があります。静粛性も中々高く、乗り心地もいいですね。

●動力性能 ★★★★

 排気量が大きいので低速から余裕がありますね。さすが12気筒、全域で粒がそろって気持ちいいですね。ただ、大人な感じであまり刺激はありません。一気呵成に吹け上がるV8に比べ、余裕で吹け上がる大人のユニットです。

●ハンドリング ★★★★

 ノーズが長く12気筒の大きなエンジンが治まってるので機敏ではないですね。

●総合評価 ★★★

 目を三角にして飛ばすフェラーリではありません。フェラーリに乗る喜びを感じつつ、12気筒を味わいながらゆっくりと街中や高速を流す車です。もちろんスポーティにも走れるのでしょうが、あまりそういう気持ちにならない車です。ちなみに一時期は500万円くらいで手に入ったのですが、今はほとんど海外に流れたので800万円以上しますね。。

HOT WHEELS ホットウィール フェラーリ 550 マラネロ ferrari maranello レッド #62
マテル
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フェラーリ 348スパイダーに試乗!(動画あり) 他のどの車にも似ていない、魂の宿るイタリアの至宝!

2018-09-14 16:04:43 | フェラーリ

 人生初めてのフェラーリ、348スパイダーの試乗記です!

●居住性 ★★★

 居住空間は二人分としては充分。乗り心地もフェラーリはいいですね、路面をしなやかに捉えます。もちろんフワフワな快適な感じではりませんが、ガチガチではないです。インパネはプラスチッキーですね。

●動力性能 ★★★★★

 3.4Lありますので、低速から充分なトルクを発生します。そこから、粒の揃った、ただスムーズ過ぎない絶妙な感じでエンジンが吹け上がる、というか吠えます!このサウンド!!他の車では決して味わえない情感のこもった手作り感のある吹け上がりです!これがフェラーリか!と感動したのをよく覚えています。

●ハンドリング ★★★★

 ミッドシップなので基本的に運動性能は低くないのですが、あまりコーナーを飛ばそうという気にならない車ですね。とにかくエンジンを味わいたくなる車です。ハンドルも重ステなので、中々体力使います。

●総合評価 ★★★★★

 もうフェラーリは全て五つ星と言っても過言ではないくらいです笑(あ、マラネロは例外か)。スペックだけで見るとNSXと同じように見えますが、中身は全く違います。NSXは技術者が最高の技術を議論し尽くして磨き上げた結晶だとすれば、348はイタリアの匠が伝統と情熱のままに作り上げた一品モノという感じです。NSXは運転しやすく速いのですが、凄みというか楽しみがあまりないです。飛ばさないと楽しくないです。348は乗りこんだ瞬間から、低速から高速に至るまで常に刺激的です。匠の作り上げるものには魂が宿るということを実感できる1台です。

フェラーリ348 (Libreria SCUDERIA 14) (NEKO MOOK 1393 Libreria SCUDERIA 14)
ネコ・パブリッシング
ネコ・パブリッシング

 


フェラーリ 360モデナに試乗!(動画あり) 今でも一番欲しいフェラーリ!!

2018-07-06 22:08:06 | フェラーリ

*こちらは試乗当時に書いた文章です。今はなき、当時浜松にあったランボルというお店で試乗しました。

 中古でも1300万円はくだらない高級車。さすがにコックピットに潜り込むときは軽く緊張しました。内装は これみよがしな高級感こそありませんが、細かいところまで張られた皮やアルミ無垢のシフト周り等、お金がかかっていることは一目瞭然。はやる気持ちを押さえながらもキーを捻り・・・といきたいところですが、イモビライザーが装着されているのでエンジン一つかけるにも色々と儀式が必要なのです。面倒ですが、ちょっと昔のスーパーカーを彷彿させていいかんじですね。

 ブォン!!と気持ち低めのサウンドとともに至極のV8ユニットが目を覚ます。その後はコォォーーーーーーーといかにもフェラーリらしい高めのアイドリング音が続き、気分が徐々に高まっていきます。ちなみにシフトはF1シフト(クラッチレスMT)。難しいクラッチワークとは無縁で、右手のパドル操作一つで1速に繋がり、ゆるゆるとモデナはその大柄なボディを進めはじめました。


 まずはショップスタッフに同乗してもらい、コックピットドリルを教わりつつ練習走行の開始です。
”シフトアップ時はアクセルから足を離さないほうが実はスムーズにシフトできます”
  ほうほう、それは意外。
”まずは3000回転を目安にシフトしてください”
  3000回転?高回転型ユニットの3000回転といえば、まだトルクピークにも達しないスカスカなところじゃないか?ずいぶん慎重なんだな。S2000なら坂も登らないぞ。
 敷地から大通りに。前に車のなくクリアラップ。じゃあ行きますか。3000回転ね、ハイハイ。アクセルをゆっくり踏み始めぇブワァァアアアアーーーー!!!うわ!なんだこの鬼のような吹けあがりは!!!タコメーターは既に4000回転超!急いでシフトアップ。メーターの針がストンと落下するのも一瞬、踏み込みと同時に1速と全く変わらぬ速度で、より激しくイキオイを増す車体!!!2速で既に法定速度。すごいトルク感。すごい加速感。そして経験したことのない吹けあがり!!これがモデナ!

”交差点では特に気をつけて下さいね。直ぐにスピンしますから。”
 それも納得。フェラーリって高回転命で低速スカスカなイメージだったけど、こんだけトルクがあって吹けあがりが速けりゃ関係ないわ。

いよいよ高速ステージへ
 
練習走行も終り、いよいよツーリングの開始です。先導役のボクスターを先頭に、カウンタック、マラネロと続き、モデナは最後尾からついていきます。まぁ癖があるとはいえクラッチレスですから、ちょっと慣れれば市街地走行はラクラク。前を行くカウンタックは発進加速の度にかなり大変そうですが、こちらは調教されたサラブレッド。どちらかと言うと、馬というよりジャガーに近いかもしれません。獰猛な唸り声をあげるモデナの手綱をしっかり握り、自らのテンションを押さえつつ、ひたすら静かに高速へ向かいます。爆発させる時を睨みつつ。弓を引き絞り、我慢できなくなる限界まで力を蓄えるように。
 いよいよ高速ステージ!我慢も限界。60kmからシフトを落とし、床までアクセルを踏みつける!

クワァァァガガガガガガァァァアアアアアア!!!!うわ、壊れたのか!??と思うほど、ある回転数からマフラーが外れたのかと思うほどバイブレーションが高まります。ものすごい加速感!間違いなく、今までに乗ったクルマの中で最速。操作性も348とはまったく別モノで、まるでポルシェのようなボディ剛性と正確性。しかし、ポルシェとは比較にならないエモーショナルな雄たけび!!これがフェラーリか!!

 トロトロ走るマラネロをさっさとパスし、カウンタックも続けてパス。しかしカウンタックのドライバーは遊び心があるようで、加速して追いついてきます。同乗者と一瞬目を合わせ、瞬時に意志疎通。いくでしょ、これは。2速からもフル加速!!弾けるタコメーター! 
パイロンのように後方へ跳んでいく隣のレーンの車たち。”ヒイーーフゥ-!!”思わず雄たけびを上げる同乗者。さすがに○○○km付近ではフロントの接地感が薄れてきたので、アクセルオフ。高速道路の最後を締めくくるトンネルが見えてきました。あえて速度を落とし車間をキープ。トンネルに向けての最後の加速に備えます。窓を開け、トンネル進入直前から加速開始!ファァァァァァカァァァァァァァアア!!
まさしくF1サウンド!素晴らしい!!サウンドフェチな私にとって、トンネル内のモデナサウンドは、まさしく至宝と言える生涯で最高のサウンドを奏でてくれました。

 高いボディ剛性。車重を感じさせない機敏かつ正確なハンドリング。超官能的なエンジン。冷静に考えられる今、モデナは私が試乗したクルマの中でもっとも欲しい車の1台です。
 しかし、そんな素晴らしかったはずのモデナの印象もあまり思い出すことができないのです。

 何故なら、私はその後にランボルギーニ カウンタックに乗ってしまったから。


フェラーリのレーシングモデル、F430チャレンジに試乗!(動画あり) ノーマルとは別物の本気マシン!!

2018-06-12 09:44:08 | フェラーリ

フェラーリのレーシングモデル、F430チャレンジに試乗しました!

 

色々なフェラーリに試乗してきましたが、レーシングモデルは初めてです。

内装は取り払われ、ケージが張り巡らされた室内、セラミックブレーキ、専用タイヤ、爆音のエキゾースト、1200kg台に軽量化されたボディと、500馬力をサーキットに余すところなく叩きつけることができる本気のスペシャルモデル!

富裕層の間では、サーキット限定のフェラーリこそ贅の極みとか・・今回、この貴重なモデルに試乗できるということで、早速イベントに申し込みました。もちろんサーキット試乗です。では早速インプレです!

●居住性★★

レーシングモデルなので、居住性うんぬんという車ではありませんが。。

まず室内が暑い!もちろんエアコンレスですし、窓もパチンコの景品交換レベルしか空きません。

サウンドも容赦なく車内に入ってきます。

足回りはまあサーキット試乗なのでスムーズですね。全然ロールしません。

●動力性能★★★★

パワーはノーマルとそれほど変わりませんね。低速から一気呵成にふけあがります。トルクを伴うスムーズな上昇で、どこから踏んでもパワーもでるので乗りやすいです。まあ実際は結構なパワーが出ているのでしょうが、ボディ・タイヤ・ブレーキが勝っているので、それ程不安感はありません。

 ●ハンドリング★★★★★

いやーよく曲がります!!隣にインストラクターがいることもあり、やや安全マージンを取っているので、マシンの限界の結構手前で遊んできたというかんじです。昨年、素のF430にサーキット試乗した時は、高速コーナーでもタイヤを鳴かせる程度は攻めてきましたし、ミッドシップの挙動やeデフの効果も体感できたのですが、今回はぜんぜんタイヤも鳴かなければ挙動変化もあまり感じられませんでした。

●総合評価★★★★

いや、普通の街乗りマシンとは全然違いますね!限界の高さが雲泥の差です。ブレーキも強力なので、本気で踏むとイベントレベルだとコーナーのかなり手前で減速します。ただ、予想外に安心感があって、しかも楽しいですね!より純粋に走りを楽しむために、不要な脂肪をはぎ取った、筋肉質のフェラーリというかんじで、楽しさが前面に出てきています。欲を言うなら、日本の社外マフラーのような突き抜ける高音の快感が欲しいですね。音量があって刺激的なのですが、もう少し官能的だと最高かな、と思いました。そうするとスペチアーレのサーキットモデルやF1という頂点の世界になるのでしょうね(笑)。

では、動画でサウンドをお楽しみください!(ちょっと画質が粗いのがネックですが)