THE TEST DRIVE!! クルマ好きによる試乗記&動画 (旧クルマ本を斬る!)

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新型 アウディA3セダン 30TDIに試乗、レビュー!(動画あり) デザインだけで欲しくなる塊感!

2021-06-25 16:00:00 | アウディ

新型 アウディA3 セダン 30TDI S lineに試乗しました!

アウディA3といえば、看板車種であるA4より一回りコンパクトな売れ線モデル。先代のA3も、このクラスの中では上質で、特に後期モデルの完成度の高さが印象的でした。果たして新型はどのように進化しているのでしょうか?今回はディーゼルの6MTモデルに試乗しました。早速、インプレッションをお届けします!

 

●居住性★★★

 まずこのエクステリアがかっこいいですね!ギュッとした塊感があり、エッジも効いてて先進的です。外装だけで欲しくなります。

 内装の質感も高く、各所に使われているメッキパーツが効いています。モニターも大型でみやすいですし、メーターはもちろんフル液晶。エアコンやオーディオ操作が物理スイッチなのも嬉しいですね。あとエアコンの吹き出し口のレイアウトがうまいです。メーター横のモニター上部に設置されているので、スマホでナビを使うときも邪魔になりません。

 静粛性は高い方で、速度を上げても風切り音やロードノイズは少なめです。ただ、エンジン音はそれなりに入ってきますし、あまりスポーティなサウンドではないのが残念。

 乗り心地はコンフォートモードではそれなりに快適なのですが、速度域を上げると腰下がブルブル震えるような挙動がたまに発生するのが興醒めです。ダイナミックモードでは落ち着きます。

 居住空間も十分以上で、後席の足元にも余裕があります。トランクは少し小さめです。

 あと、ボディ剛性はそれなりに高めなのですが、斜めに段差を乗り越える時に、微妙にボディが捩れる感じがするんですよね・・・内装の揺れと相まって、ちょっと高級車らしからぬ感じです。。ホイールが18インチとかなり大きめなので、バネ下がバタついている感じです。

 

●動力性能★★★

 直4の2Lターボディーゼルは最大出力110馬力と300Nmのトルクを発生。2000回転前後が気持ちいいゾーンです。それ以上回転を上げると、パワーはちゃんとグイグイ出てくるのですが、回転フィールに雑味があって、あまり気持ちよくありません。ここがBMWと大きく異なるところです。トルクはいいのですが、ちょっとパワーは物足りないですね。

 

●ハンドリング★★★

 少しアンダー目の安定感重視のセッティングですね。もちろんコーナーではハンドルを切りたしていけばちゃんと曲がりますし、バランスも悪くありません。ちょっと速めのペースでコーナーを走っても、しっかりと応えてくれます。ただ、ここもBMWの旧型の1シリーズのような前後バランスの気持ちよさはありません。これはA4もA6も同じなので、アウディ共通ですね。

 

●総合評価★★★

 うーん、外観はすごく好みなんですけどね。中身も悪くはないんですが、すごく秀でたところもないというか・・BMWやメルセデスもそうなんですが、このクラスは、しっかりしてて良い車であることは間違い無いのですが、Dセグメントの主力車種のようなクリーミーな乗り心地や走りの良さといった美点があまりないんですよね・・

 もしかしたらSラインだったのでちょっと走りに振り過ぎているのかもしれません。ノーマルのA3も試乗してみたいですね。

 なので、外観とサイズ感が気に入って、走りの楽しさや抜きん出た上質さを求めないなら、リーズナブルなチョイスだと思います。

 では、動画をどうぞ!


パリでフェラーリ・カリフォルニアTをレンタルしてみた!トンネルでフル加速試乗のエンジン音が最高!

2021-06-18 17:03:06 | フェラーリ

パリでフェラーリをレンタルしました!

レンタルしたのは、こちらのDriveMe89というお店で、エッフェル塔近くで借りられます。

https://www.drive-me-89e.fr/en/home.html

89€でパリの街並みをフェラーリでドライブできるなんて、最高ですね!

オプションでトンネルコースをつけましたので、フル加速のフェラーリサウンドを楽しむこともできました。

カリフォルニアTの試乗はイタリア以来、2回目ですが、ナンパなイメージに反して走りはしっかりスポーツカーなところが魅力的です。

では、動画をどうぞ!

 


プリウスキラー! ヒュンダイのハイブリッド、IONIQ(アイオニック)に試乗。 ホンダ インサイトだと言われても分からないデキ。

2021-06-11 09:28:00 | ヒョンデ(ヒュンダイ)

ヒュンダイ 初代 IONIQ(アイオニック)に試乗しました。

ヒュンダイ・アイオニックはプリウスキラーとして販売されているミドルクラスのハイブリッドカー。全長は4470mm。ルックス的にはホンダの新型インサイトと言われても違和感のないクールなデキ。果たして中身はどうだろうか?早速、試乗インプレッションをお届けする。

 

居住性★★★

ボディ剛性は中々高く、へんな振動も発生しない。

乗り心地も悪くない。3代目プリウス以上、4代目以下。

ホイールベースは2700mmと長めなのが走行安定性と乗り心地に貢献している。

静粛性も高い。

 

動力性能★★★

1.6L4エンジンに独自のハイブリッドシステムを組み合わせ。

システム出力で141psを発生するエンジンは、 街中を流す分には不満なし。

スポーツモードにすると勇ましいレスポンスにはなるが、それほど速いわけではない。トランスミッションはDCTなのでCVTほど空走感はないが、元々ハイブリッドはあまり変速の切れ味が気にならないので、まあ良くも悪くも気にならないポイント。

エンジンの介入は早めで、モーターだけで走る時間は短い。

 

ハンドリング★★★

安定重視。ステアリングインフォメーションは悪くはないが、スポーティではない。

 

総合評価★★★

もはや日本車と比べても遜色のないデキ。

価格的にもプリウスより安いし、プリウスの派手な外観に違和感がある人には、いいチョイス。

3代目プリウスオーナーが見たら、

「ああ、これくらいのデザインで良いんだよ・・・」と思うに違いない。

実際、欧州ではプリウスより売れている。

何か素晴らしく秀でたところがあるわけではないが、不満もない、つまりプリウス購買層には刺さる仕上がり。

新型インサイトがかなり上級シフトしたので、もう少し安価なハイブリッドが欲しい方にも刺さりそう。

バッジだけホンダに交換したら、日本でも結構売れそう。

 


F1みたいなレーシングカー、F3に試乗!(動画あり) フォーミュラーカーは異次元の速さ!!

2021-06-05 16:00:35 | F1、レーシングカー

フォーミュラーカー(F3)に試乗しました!

 色んなドライビング・エクスペリエンス会社が体験走行用のフォーミュラーカーを準備しています。今回は、Fomula GT Experienceという会社が用意している車で、ちゃんと前後にウイングがついた本格的な車です。パワーも220馬力、車重はおそらく500kgくらいでしょう。前回試乗時はスティックタイプのシーケンシャルミッションでしたが、今回はパドルシフトになっていました。

 それでは試乗インプレッションです!

 

●居住性★

 このコックピットと乗車姿勢、まさにフォーミュラーマシンの世界です!

座面はほぼ地面と同じ高さで、細い空間に体を滑り込ませるとペダルの位置がお尻より高いという非日常の世界が感じられます。ペダルスペースも非常に狭いので、幅広の靴ではドライブできません。フルハーネスのシートベルトで車体に体を固定されると、目の前にはハンドルと僅かな路面、あとは空と剥き出しのフロントタイヤしか見えません。

 乗り心地はサーキットでは特に問題ありませんが、ロールは皆無で、姿勢変化も分かりません。

 

●動力性能★★★★

 エンジンはスタートこそ人力によるプッシュが必要ですが、走り出してしまえばフラットトルクでドライブは楽です。吹け上がりもリニアですし、高回転までよく回りますが、特につけ抜ける感じもしないので、まあそれほど神経質にならずに済みます。

 

●ハンドリング★★★★★

ここはやはり異次元ですね。タイヤには溝が入っているのですが、まあ限界が全然分かりません。乗用車(スーパーカー含む)とは別次元のコーナリングスピードで、ロールは皆無、体がどこまで耐えられるかとの勝負になります。アンダーもオーバーも全然分からず、ハンドルを切れば前後一体となって曲がっていきます。もちろんパワステではないので、頑張らないと手アンダーになります。コーナーの途中でアクセルを踏み込んでもテールを振り出す気配は微塵もなく、ただひたすら加速します。

 

●総合評価★★★★

 やはりフォーミュラーカーは別次元ですね。まあストレートは600馬力クラスのスーパーカーが速いですが、コーナーは大人と子供くらいの差があり、全然勝負になりません。アリエル アトム300ならいい勝負ができるかもしれませんが、あっちはまだサスがストロークするので荷重移動が分かりやすいです。

 やはりこの形がもはや最強なんですね。重量物を車体中心に徹底的に集中させた物理を味方につけたフォーミュラーマシンには敵いません。

 では、動画をどうぞ!


BMW M2 コンペティションに試乗! エンジンがM3と一緒になり、楽しさもアップ!

2021-06-04 08:21:10 | BMW

BMW M2 Competitionに試乗しました!

以前のM2もコンパクトなボディにパワフルなエンジンが楽しい車でしたが、ついにエンジンがM3と同じになり、さらにパワーアップしました。

果たして楽しさもアップしているのでしょうか?早速インプレです!

 

●居住性 ★★★

後部座席は狭めですが、4人乗れる空間が確保されています。

乗り心地も硬めですが、しっかりしたボディとしなやかな足回りに支えられているので不快ではないですね。

 

●動力性能 ★★★★★

相変わらず、すごいトルクとパワーです!

特にこのモデルは吹け上がりの切れ味が増しましたね。

先代は、比べればM3の方がやはり格上かな、と思いましたが、

これならM2の方が楽しいです。

 

●ハンドリング ★★★★★

相変わらず物理的な軽さを感じますね。

M3は技術で曲げている感覚がありますが、M2は自然。素材の良さによる軽さを感じます。

 

●総合評価 ★★★★★

元々魅力の高いM2ですが、さらに魅力的になりましたね!

ボディの堅牢さはポルシェを彷彿させる塊感があります。

BMWの気持ちいい直6エンジンをFRクーペで走らせる喜びをもっとも味わえる素晴らしい一台だと思います。