久しぶりに少しだけ暖かくなった今日、
最高の天気でした。
今月の 『 茅の家の集い 』
決まったタイトルがなくて、レギュラーメンバーで色々な話をしました。
その中で印象的な話を1つ。
江本さんの言葉です。
「 百科事典は時代をとどめる装置ですから--- 」
百科事典の情報が古くなることについての話題です。
1つ : 百科事典は、その編纂だけでも大変な時間が掛るので、
元々最新の情報を発信できるものではない。
2つ : 時代が進めば、ドンドン新しい項目が増えるので、
古いことについての情報は量を減らして薄まって行く。
ある項目を詳しく知りたいと思った時に、
最新の百科事典よりも、
その項目が注目された時代の百科事典の方が内容が濃いのだそうです。
だから百科事典は最新である必要がなくて、
詳しく調べたいと思った時には、むしろ古いモノの方が価値がある。
「 最新の情報が知りたいときにはもっと違う方法がある。 」
のだそうです。
なるほど!
物知りは、何を説明されても説得力がある!
ホントに写真って難しい ・ ・ ・
ちょっと有名になっているらしい近所の喫茶店です。
持論の
『 雄大な眺めは、大きな窓よりも上手く絞り込んだ窓の方が、
より美しく見える。 』
をよく説明してくれているような窓ですが、
写真では全く表現できていません ・ ・ ・ 。
初めて行った時には、
壁をくり抜いただけの窓でガラスも入っていなくて良かったのですが、
やはり冬を越すのが厳しかったのか内側に硝子障子が入っていました。
それでも、
肉眼で見れば海を眺めるこの窓の良さは感じられると思います。
5月17日に 『 名所になるだろうに 』 というタイトルで書いた
ここよりももっとロケーションに恵まれた場所。
誰か私に仕事させてくれないだろうか?
古いモノの持つ意味を時代に合わせて読み替えると
現代でも魅力的になることは多いです。
まだ若い男性ですが
「 以前は解らなかったけど、
引き戸をガラガラって開けた玄関の土間って、
便利やし、気持ちいいし、
あのスペースがある家っていいよなぁ! 」
との意見。
農家型の家、
漁村型の家をそのまま建てて
便利で気持ちいいかどうかは解りませんが、
これを現代の解釈に読み替えると、
沢山アイデアは出てきます。
私も良い空間が出来ると思います。
残念ながら、
この人が今考えているのは住宅ではない別の用途の建物ですが、
こんな感性の人は魅力的です。
縁というのは不思議なもので、
今まで愛知県に行ったのは4度。
その内、
名古屋に行ったのは4月にクルマを買うために行ったのが初めてでした。
( もちろん通過するだけというのは何度もありますが。 )
そして27日。
日本建築家協会の総会があって、
5度目の愛知県、2度目の名古屋行きでした。
もう短くもない人生の中で、1度も行ったことがなかった所に、
1月ちょっとの間に2度も!
1つ縁が出来ると、
どういう訳か、急に身近になるのは人間関係も同じで、
どうもそんな仕組みになっているような気がします。
食事に入ったお店で、
割箸が杉だったりすると、それだけでちょっといいお店に感じたりします。
今日夕食で初めて入ったお店は、竹のお箸でした。
見た目も、持ったときのバランスも良く、
お店全体のクオリティーが高い感じがして、
そのことを話題にしました。
「 杉の割箸が出てくると、
御店選びに成功したって思うけど、
このお箸は、もっといいね! 」
お店のマスターも嬉しかったみたいで、
小鉢を2つもサービスで出してくれました!
実は、ある会議でとったお弁当にもこのお箸が付いていたので、
そのことを話すと、
京都から仕入れているこのお箸を使っているのは、
恐らく有田では2件だけのようです。
因みに、
仕入れ単価は杉の割箸よりもこの竹箸の方が安いそうで、
「 値段が高いモノが、必ず良いモノ
ではない。 」
と思っている私には、考えを裏付けてくれた感じでした。