NHKの朝ドラ、
久しぶりに楽しんで観ています。
明治新政府の政策で、
『 銀目停止 』
それまでの
金銀銅貨それぞれ関連なく流通していた
複雑な幣制を合理化したので、
銀貨本位体制の大坂経済が壊滅的に打撃を受けて、
大変な騒ぎになっている。
ちょうど今はそんなストーリーですね。
このあいだ別子銅山の本を読んだけど、
新居浜市の発展からの考察が多かったので、
もう一冊、別子そのものに注目したのを読み始めました。
まだ20ページ余りしか読んでいませんが、
『 銀目停止 』 に触れています。
こんなタイムリーな出来事が嬉しい!
「 長者番付に名を連ねていた大坂の旧家 ・ 富豪約30件のうち、
明治以降生き延びたのは10軒に満たない惨憺たる状態。 」
だったそうです。
古~い考えから抜け出せない、
あの怖いオカンが仕切っている
山王寺屋がダメになるのは当然なんですね!
「 民俗芸能が大道芸に発展して、
今はまた民俗芸能として見直されてるってことですかね。 」
って、写真の山中さんの話が解りやすかったです。
着付けの山中さんの義妹さんが、
『 南京玉すだれ 』 を習っているので、
『 豆の会 』 に来てもらったらどうでしょう?
っていう提案をしてくれたことで、
八房流 南京玉すだれ 『 紀の国 』 の皆さん
にゲストをお願いしました。
( 因みに、写真と着付けの山中さんは夫婦ではありません。 )
水戸黄門の旅先か、
お正月のかくし芸くらいの
テレビでしか見たことがありませんでした。
栗山さんのお嬢さんくらい若いと、
聞いたこともなかったらしいですけど、
楽しいものですね。
“ 見立て芸 ” って言うらしいけど、
見る側にも、感じ取る力がいるんですね。
こりゃ、やっぱり日本人が優秀だから成立する芸ですナ!
ちょっと、お勉強の時間。
“ 南京 ” って付いてるけど、
日本の芸で、
「 唐人、阿蘭陀、南京にも双つとない、ハイカラな芸 」
というような意味だそうです。
体験もさせて頂きました。
子供の頃、巻き簾で同じことが出来ないかと思ったけど、
全然それらしくならなくて、
どんな仕組みになっているのかと思っていましたが、
初めて、仕組みが解りました。
「 なるほどねぇ! 」 です。
体験したくて、
ずっとウズウズしていた桐子ねぇさん!
10日ほどまえ、
『 着付けスタイル花衣 』 の山中直美さんに、
「 幸田文のエッセイは文章いいし、
タイトルも山中さん向きなので読んでみませんか? 」
って、お貸しする約束をしたときには
私がまだ読んでいませんでした。
読み掛けが2冊あったし、
まだ手がつかずに積上げたままのが何冊かあったので、
先に読んでもらったら良いと思ったのですが、
1冊読み終わったときに
22日の 『 豆の会 』 でお会いするまで
1週間あるから大丈夫だだろうと読み始めて、
今日読んでしまいました。
初めの方1/4ほどの
“ 着物 ” の色々な説明っぽい話の部分は、
私には退屈でしたが、
それより後ろの部分が良かったです。
幸田露伴の影響が大きい人なので ( 当たり前ですけど! )
・ 人間らしさ ( 日本人らしさ )
・ 粋
・ 自然を感じ取って、表現する自然さ
とても気持ち良く読めたのと、
私の “ 建築感 ” を説明するのに、
そのまま頂いてしまえそうな言葉とエピソードが沢山あって、
早く読んで良かったなぁ!
と思っています。
簡単に読み流してしまいそうな言葉でしたが、
『 感覚はときに観念より切実 』 は、
すぐに頂いてしまいました。
古い思い出をいつまでも語るのも
なんだか寂しく思われそうでイヤなんだけど ・ ・ ・ 。
色々してきたので、
自分の中では、良い思い出が沢山あるわけで!
新居浜市。
愛媛県ですけど、ちょっとした思い出の街です。
まだ若い・若い頃です。
土曜日の夜に神戸の青木港から船に乗ると、
朝、新居浜に着くんですね。
日曜日遊んで夜船に乗って、
月曜の朝には青木港に着くから、
そのまま大阪市内の事務所に行って仕事をする。
なんてことをしていた時期がありました。
まだ若くて、街の成り立ちなんて興味がなかったけど、
住友系の工場が目に付いたから
和歌山市みたいなものかと思っていましたが、
住友財閥の “ 御膝下 ” なんですね。
テレビで 『 別子銅山 』 のことを紹介しているのを観ました。
『 足尾銅山 』 の鉱毒と、
それに立ち向かった田中正造のことは読んだことがありましたが、
テレビでは、『 別子銅山 』 は公害問題に前向きに取り組んだ。
そんな風な話のつくりだったと思います。
これを読むと、事実は随分違ったようで、
『 別子銅山 』 も鉱毒で、大変な公害問題になっているんですね。
鉱毒の問題以後、別子山村にかわって
新居浜市がどんどん発展するのですが、
『 企業城下町 』 化してしまって、
住友頼みで経済がまわっているから
自分たちで街を発展させる力をなくしてしまうんですね。
その泥沼のような状態から抜け出せない街の状態で
この本は終わっているのですが、
初版1991年の本なので、
その後新居浜市がどんな方向に向かったのかは解りません。
有田市に住んでいると、
『 企業城下町 』 で、以前とは状況が変わっているのに、
自分たちで立ち上がる力をなくした街が、
どんなものかがとてもリアルに感じられる気がします。
いつまでも古い思い出を語っていることよりも、
もっと寂しい、大変な問題なんですよね。
・ ・ ・ きっと!
自分で修理したクルマなんて、
恐ろしくて乗る気がしませんでしたが、
色んなことを経験して、少したくましくなりました。
出掛ける直前、
「 あぁそうそう、ウオッシャー液なくなってた! 」
って、ボンネットを開けたら、
よく解らないけど、ちょっといつもと景色が違う ・ ・ ・ 。
おかしなホースが上を向いて口を開けていました。
吸気ダクト ( だと思う ) が、
所定の位置から外れているみたいです。
「 そう言えば、最近パワーが出ていない気がしたなぁ! 」
って、気のせいかも知れませんが!
クルマ屋さんに電話で、
「 引っ張ったら差し込めるから、
金属バンド買ってきて締めておいたら大丈夫かなぁ? 」
って訊いたら、
「 それでいいよぅ! 」
とのお返事。
ホームセンターでこれを見付けるのが大変でした。
で、完成!
こんなもの間違ったからって、
命落とすこともないだろうし、
自分で出来ました!
最近は、自分で触ることができない。
モノによっては、
自分で触らせないようになっていたりするけど、
クルマに限らず、
ちょっとしたことを自分で直せるていどの仕組みって、
これからの時代、とても大切なことのように思います。