健全な社会人が共通に持つ普通の知識・判断力
を " 常識 " と言うのだそうで!
だけど ・ ・ ・
みんなが “ 常識 ” だと思っていることが、
必ず正しいとは限らない経験をすることも
意外とよくあります。
今月の 『 茅の会 』 。
福島県立医科大学で教員をしながら
飯舘村で、週2日保健師さんと一緒に
仮設住宅などで仮住まいされている人たちの
こころのケアをする活動をされている
黒田佑次郎さんのお話でした。
「 仮設住宅を考えるとき、
コミュニティを大切に考えて、
通路をはさんで向い合せに配置しましょう!」
- - - 普通の常識を持った人には
当たり前に感じる話だと思いますが、
( テレビでもそんなようなことを言っているし! )
これが正解だとは限らないらしいです。
元々、となりと言っても
何十メートルも距離があったような
飯舘村の住環境で暮らしていた人たちにとって、
数メートルの距離で顔を合わせて暮らすのは近すぎる。
そういうお話だったと思います。
短期的には良かったけど、
これほど長期になってくると、苦しいのだそうです。
“ 常識 ” が、頭の中でだけ作られて、
事実を検証した成果とは限らない例だと思います。
お話が終わった後の雑談の時間に訊いた仮設住宅の話が、
私にはとても興味深い話でしたが、
全体のお話で、
飯館村って、とても冷静に現実を受け入れて、
論理的な行動ができる人達が多いんだな。
という印象でした。
他の地域で3.11の後の放射線のような
( あれほどの大事件でなくても ) 大きな問題が起きたときに、
同じような対応は出来ないかも知れません。
どういうことが基になったのかは解りませんが、
すすんだ考えをする土壌はあったようで、
若妻会 ( って言ったかな? ) というのがあって、
震災の前から、若い奥さんを2週間ドイツへ勉強に行かせて
視野を広げる取り組みをしていたのだそうです。
そんなことが、
非常時に生きたのかも知れません。
紀ノ川と有田川って、
なんか似てるんですよね。
紀ノ川の縮小版が有田川な感じ!
テレビで 『 男はつらいよ 』 をボ~っと観ていたんですけど、
寅さんが川沿いにいるシーンで
「 川って、どこでも似てるんやな!
紀ノ川みたいや!
有田川にも見えるし! 」
とか思ってたら、ホントに紀ノ川でした。
昭和54年に公開された映画で、
随分周辺の様子は変わっているだろうと思うけど、
解るもんですね。
根来寺は、
逆に現在のこざっぱりした感じではなくて、
原っぱの中の荒れ寺みたいな感じで解りにくかったけど、
趣があって、
個人的には映画の中の雰囲気の方が好きです。
我が家からクルマで40分ほどで行ける距離にある公園です。
あるのは知っていましたが、
近くに行ったついでに初めて入ってみました。
池の周りが遊歩道のような公園になっていて
島に建物があって、吊り橋で結ばれていたりとか、
さらに進むと
芝生のちょっとした広場があって、
ベンチが置かれていたりします。
帰って来てから、
別件で同業者で歳上のおねぇさんに電話たときに、
この公園の話をしました。
「 の~んびりしたいようなデートのときに
ピッタリな公園を見付けましたよ! 」
「 そう。
デートにピッタリな公園ってどんなん? 」
「 お弁当持って行って食べて、
そのあと、膝枕で昼寝とか ・ ・ ・ 」
おねぇさんが応えて曰く
「 そのお弁当って、誰がつくるの?
膝枕は、どっちがどっちにするの? 」
こちらも、
遠い青春の話をしたような気がするが、
「 ホンットに解らなくて考えたのよ! 」 って、
女子も、
そんな あまくて
わくわくドキドキすることは解らなくなってしまうらしい ・ ・ ・ 。
月に何千枚も生産する能力を持って、
大手建材メーカーの下請けをしてきた建具屋さんが、
下請けだけに頼らずに
自社ブランドを展開したいと考えるのは、
この時代に当然なことのようで、
和歌山県にはそんな建具屋さんが何軒もあるらしいです。
先日、あるイベントで人から紹介された建具屋さんから
営業に行きたいと電話がありあました。
セミオーダーで建具をつくるブランドを展開しているので、
話を聞いて欲しい。ということです。
来てもらって、
パンフレットで話だけ聞いてもお互いに利益がないから、
それだったらそちらの工場を見せて下さいな!
ということで出掛けて来ました。
大手メーカーの建具を作っているラインで、
安くつくれるという理由で、
ガラスが割れても
交換できるようになっていない建具が作られていて、
大手ではこれが常識。
と言われたのには驚いたけど、
逆に、
大手メーカーからのシビアな注文で鍛えられてもいるようで
町場の建具屋さんでは手に負えないような
アクロバチックな構造もこなしていて、
わざわざ出掛けた成果がありました。
小掠佳さんの特集をテレビで観ました。
特に興味があって観たわけではないけど、
感動しました。
歌詞をつくるのも
単純に良い言葉を並べれいるんじゃなくて、
ヒトが心地よく感じる工夫をされているのだそうで、
例えば 『 シクラメンのかほり 』
北原白秋にモチーフをとっているのだそうです。
例えば 『 夢芝居 』
文節の終わりが、
2行だけ " れ " で、
それ以外は “ い ” で終わっていて、
韻を踏む効果を持たせているのだそうです。
例えば 『 愛燦燦 』
漢詩の技法で描かれているそうです。
歌に限らず、
どんなものでも、
ヒトが心地よく感じるモノには理由があって、
偶然できることはないんだと思います。
聴く人が、白秋や韻や漢詩を知っている必要はなくて、
「 気持ち良い 」 って感じられればいいんだと思うんですね。
私もそんなモノづくりがしたい。