CAOS=ひゅうまんすけぇる

アナログで、マイペースで、ゆっくりと・ゆっくりと・・・
それでいいじゃないですか、それがヒューマンスケール!

CAOS

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『 芙蓉の人 』

2014-04-30 | 日記・エッセイ・コラム

 どんなことにも “ 初めて ” があって、

“ 最初にした人 ” がいるんですよね。

 

 富士山頂に初めて観測所を建てた人もいる。

普通は、国の力で建てたんだろうと思うけど、

ひとりの情熱を持った男が私費で建てたことを

最近知りました。

 

P1060686

 情熱を持って建てたのは “ 男 ” だったけど、

本当の業績は、その妻だったことが

凄くて、面白い。

夫婦が文字通り命を賭して成し遂げようとした仕事。

犠牲にしたものの大きさ。

巻末の 『 解説 』 に

「 情熱と気概と勇気と忍耐 」 とを持った女性

と書かれていますが、

明治の女の強さに感激しました。

 

今、国語辞典をひくと

『 芙蓉 』 は、

①ハスの漢名

②夏秋ころ、薄い・紅色で大型の花を開く落葉低木

[ ―峰 ] 「 富士山 」 の異名

だそうです。

初めて知った ・ ・ ・ 。

 なんとなくですけど、

キレイな感じがする言葉ですね。

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私の 『 伊勢物語 』

2014-04-29 | 日記・エッセイ・コラム

 年に1度、

恒例になった 『 茅の会 』 の修学旅行。

 私のメインは 『 潮騒 』 の舞台、神島でしたが、

他にも見どころ盛りだくさんでした。

 

 最初に立ち寄った松阪。

始めて知りましたが、

紀州藩の領地だったそうです。

 

 逃したくなかったのが、

『 小津安二郎青春館 』

P1060635

 小さな施設ですが、

たっぷり時間を使って楽しみました。

( そのためにお昼ご飯、予約していた時間より随分遅れて、

 「 あとの予約が入っているのでお早くお願いします。 」

 とか言われてしまったけど ・ ・・ 。)

小津安二郎は、青春時代の10年間を松阪で過ごしたそうで、

「 小津映画の低いカメラ位置は、

 松阪の草むらに寝転んでみた風景の印象が原点。 」

と説明されたけど、

本当かどうか、私には解りません。

 

 こんな家並みも残っていて、

いい感じでした。

P1060643

街の一部が残っている感じなのはどこでも同じですが、

豊かな家が多かったんだなという印象。

 この路地好きです。

P1060646

 

 松阪城跡からみた 『 御城番屋敷 』 。

P1060659

家並みは、

隣と違うことを誇るよりも、

お互いが周囲のことを思い遣りながら

調子を合わせることのほうがずっと価値があることを

思い知らされるんですよね。

こういう美しい風景を見ると。

 

 初日は、

このあと 『 斎宮歴史博物館 』 によりました。

建物に趣がないことと、

『 斎王 』 は、天武天皇の時代、

奈良に都があったころから始まっているのに、

京都から伊勢に向かう道のりの大変さとか、

文化とかが中心に紹介されていたのが、

私の好みでは 残念!

 

 お宿は、

私の希望で神島の民宿にしてもらったので、

鳥羽にクルマをおいて、船で45分。

 困ったことに、

クルマを下りるときにカメラを忘れてしまいました。

民宿でデジカメをお借りして、

幸いなことにメンバーの佐藤さんがSDカードの予備を

持たれていたので、お借りしました。

( 2ギガ ・ 4ギガ ・ 8ギガがありますけど、

 どれが必要ですか?

 って、そんなに沢山持ち歩いている人と初めて会った! )

 

 忘れてならない民宿での海の幸三昧。

有田で生活していると、お刺身 なんてモノは

特別なものとは思っていない傾向がありますが、

生きの良さと、翌朝に残しておいてもらっても

結局食べきれなかった量に驚き!

 

 

 で、

翌日は、朝から島を1周して

『 潮騒 』 の舞台めぐり。

・ ・ ・ この部分だけを前回書きました。

 

 午前中に船に乗って、本土に戻りました。

昨年 式年遷宮を終えた 『 伊勢神宮 』 。

P1060672

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内宮は2度目ですが、外宮は今回が初めてです。

ここで “ 国家の安泰 天下の泰平 ” を祈願して

今回の私の伊勢行を終えましたが、

私なりに、伊勢神宮について勉強していったのに、

一国民には本宮をみることが出来ないのが残念。

辛うじて、

内宮と外宮の

千木の先の形状の違いを確認できただけ ・ ・ ・ 。

だけど、

千木 ・ 鰹木があれだけ金ピカに輝いているのは

神々しさがあると言うことも出来るかも知れないけど、

私には不自然な印象だったナ ・ ・ ・ 。

 

 みんなが行く観光地もいいんだけど、

一般的なツアーでは、

普通ちょっと行かないようなところをリクエストしても

受け入れられる 『 茅の会 』 恒例修学旅行。

今回は、私には神島がメインでしたが、

昨夜からもう一度三島由紀夫の 『 潮騒 』 を読み直しています。

前回読んだときとのリアリティの違いが面白い。

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『 潮騒 』 の舞台を訪ねる

2014-04-28 | 日記・エッセイ・コラム

 昭和25年に出来た中学校の1期生だと言う、

畑仕事していたおじいさんは、

「 三島先生が家の前を毎日行き来していたのを見たし、

 映画化した女優さんを全員見た。 」

とのこと。

 

 伊勢湾に浮かぶ周囲4㎞ほどの小さな島。

『 神島 』 は、

鳥羽の港から市営の連絡船で今でも40分ほどかかります。

三島由紀夫がこの島に注目しなかったら

今頃はどんな感じになっていたでしょう?

 

 三島由紀夫の小説 『 潮騒 』 の舞台。

神島 を訪ねました。

Cimg1081

 

 今では、ケーブルテレビが観れるし、

本土から水道もひかれて、

以前ほどの

離島の不便さは無くなっているように見受けられました。

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以前は、小さな島では水不足が慢性化していて、

この溝を流れる表層水で

島の女たちが洗濯していました。

小説でもここで一波乱あります。

 

 八代神社のこの階段も重要な舞台。

Cimg1042

 

 都会に住んでいる灯台長の娘が帰って来て、

やきもちから主人公の2人の立場を悪くする展開は、

物語の構成ではとても大切な部分です。

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 何と言っても ・ ・ ・

なんっちゅうても ・ ・ ・

『 潮騒 』 で、1番大切な場所はここ!

Cimg1062

監的哨です。

天候が荒れて、

漁が休みになったらここで会おうと2人が約束するんですね。

Cimg1069

この四角い部分のたき火で、

吉永小百合さんが

のちには、山口百恵さんが、

濡れた服を脱いで乾かしていたら、

目を覚ました若者が 見せろ と言う。

「 その火を飛び越して来い。

 その火を飛び越して来たら 」

っていうドキドキする場面覚えていませんか?

 吉永小百合や山口百恵レベルと約束していたら、

ものすごくキツイ道なんだけど、

嵐の中でもムリして行く っちゅうネン!

 

 グルっとまわって、

4㎞、2時間ほどの行程ですが、

上り下りの激しさが尋常ではなかったのですが、

なんでも行きたかった場所。

とても良い体験でした。

 

 その他にも、

今回行きたかった場所があって、

実現したのだけれど、

ながくなるので日を改めます。

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初めてのお泊り!

2014-04-24 | 日記・エッセイ・コラム

 会長様の名代で ( ? )

建築家協会奈良地域会の年次総会に出席しました。

P1060630

 正確には、

総会後の記念講演会と懇親会への出席。

 

 伊勢神宮から直接仕事を依頼される唯一の左官、

木村和也氏と、

左官仕事の表現が多い空間美術家の

木村謙一氏の対談形式で、仕事を紹介するかたちでしたが、

非常に良い企画でした。

P1060633

 

 懇親会の席で、

お二人と沢山話しましたが、

日本を代表するレベルの人の仕事でも、

なかなか “ ホンモノ ” が理解されにくいようです。

 『 古びの美学 』 みたいなところで

価値感を共有できたことが私には嬉しかったけど、

本当は、そんなことが共有できるのはおかしい!

と思い直してみたりして ・ ・ ・ 。

 

 息子が受験のときに利用したホテルが、

安い割にはとても印象が良かった話を聞いていたので、

会場から近いこともあって、

今回私が利用しました。

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値段が安い分だけ狭くて、居室部分2.5m×2.2m。

とても狭いけど、

( 懇親会で少しいただいたあと、部屋に荷物を置いて1人で外に出たので )

酔っ払って部屋に帰って1人寝るだけの目的に、

これ以上広さは必要もないだろうと思います。

 

 目的と値段の安さが明確であれば、

全く問題のない面積!

というのが、私の感想です。

 

 そう言えば、

息子のところに泊まる以外で、

奈良で泊まるのは初めてでした。

次は、奈良ホテルにしよう!

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“ 常識 ” って正しいのか?

2014-04-21 | 日記・エッセイ・コラム

 太陽光発電とか、

LED照明とか、

それが良い物と考えることが “ 常識 ” みたいになっているけど、

私は疑っています。

10年後か、20年後か、

時間が経てば、「 そんなのが良いと思っていたよねぇ 」

みたいな会話をしているかも知れない。

私が建築の仕事に着いてからでも

そんなことを沢山経験しています。

 

 伊勢神宮は、

1300年の間、20年ごとに全く形を変えずに建て替えられてきた。

って、多くの人が常識だと思っているけど、

20年ごとには建て替えられていないし、

120年余りのあいだ中断されたこともあったし、

建物の形も、配置も違っている。

( むしろ、建て替えられるたびに変わってきた )

P1060621

のだそうです。

 

 誰かが言ったことが

広まって “ 常識 ” になるのだと思いますが、

言葉だけを信じて、誰も検証しなければ、

それが正しいかどうかなんて解らないということなのでしょう。

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