人との付き合いは、
その人の沢山ある個性の中の一部しか知らないので、
何かの機会に、
今まで知っていたのとは違う面に触れると、
改めて感心したりします。
『 豆の会 』 番外編で、
『 茅の会 』 のメンバーの方にも声を掛けて、
『 東濱口家 』 を見学させていただきました。
『 豆の会 』 では、以前にも見学会を企画しましたが、
参加できなかった人がいたことと、
参加したメンバーが感動して家で話したら
ご主人も是非見てみたいというようなことがあって、
もう1度お願いして実現しました。
豪商の本宅の建築ですが、
私が面白いと思うのは、
外に向けて主張している建物ではないんですね。
( とんでもなくデッカイ住宅建築ですけど! )
“ 内から外に向けて、気持ちを開放する建物 ”
そんな感じで、
目的がハッキリしている建物だと感じています。
家柄が家柄なので、
ここを訪ねて来た人たちの名前がスゴイですね。
勝海舟
犬養毅
愛新覚羅溥傑
( 溥傑の妻、浩さんの母は東濱口家の方だとか )
えっと ・ ・ ・
もっともっと沢山名前が出ましたが、
超有名どころはそんな感じだったでしょうか。
日本の近現代史と、
東濱口家が直結している感じがして、
同じ有田の中なのに、
どこか違う世界に入り込んだような気分になります。
見学後、建物を管理されている
東濱植林さんの事務所でお茶をいただきながら、
さらにお話をうかがいました。
( 建物の写真を
インターネットで公開しない約束なので、写真はこれだけ! )
歴代当主の写真と、
愛新覚羅溥傑の書が2幅掛けられた部屋です。
これだけでも大感動!
参加した1人のメンバーと夕方別件で電話で話して、
彼女の言葉が哲学的でした。
「 今日見せてもらって、話を聞いて、
守りたいもの
守らなきゃいけないもの って、
どんなことなんやろう?
って、帰ってくるとき考えたんよ。 」
最近新しくつくるJRの小さな駅って、
どれも同じカタチなんですよね。
全然カッコ良くないし、
古くなってもいい感じに味わいが出るとも思えない建物。
偶然ですけどこんなん見付けました。
『 小停車場本屋標準圖 』
昭和5年に鉄道省工務局がだした
「 小っちゃい駅はこんな感じに作ってね 」
っていう書類です。
この二号型
待合室をもう少し右に延ばして広げたら、
箕島駅にソックリやぁ!
( 事務室の中は入ったことないから知れんけど ・ ・ ・ )
特に魅力的な駅だとは思っていなかったけど、
こんな資料を見てしまうと、
とっても意味あるものに思えてきます。
建てた当時の姿に戻したら、
とっても魅力的な駅になるかも知れません。
インターネットで勝手に写真いただいてしまいました。
クレームがあればスクに削除しますから許してください。
地域活性化や地域お越しに成功した事例を
自分なりに考えてみると、
とっても簡単なことが共通している気がします。
“ 自分たちの地域には
魅力がないと思わない人がいた ”
ことだと思っています。
毎年8月は休んでいるので、
2か月ぶりの 『 豆の会 』 。
(株)地域創生の三角治さんにお話をお願いしました。
今年の3月までは地方自治体の職員だった人ですが、
普通のお役人とは違う発想の人で、
街の活性化をけん引してきた人です。
退職されて、
民間の力で地域活性化をするめる活動をされているので、
「 有田を材料にして、地域の活性化っていうのはこういうことだ。
っていうようなお話をお願いします。 」
とリクエストしました。
1つの課題を色々な方向から見て分析することと、
幾つもの材料を1つに結び付けて生かすこと。
おもにこの2つの作業で
今までみんなが気付かなかった魅力を掘り起こす。
そういうことなのだろうと思います。
地域の活性化はもちろん
私の仕事も含めて
どんなことにも応用できると思うんですね!