如何な天才とは言え、
初めてしたことの出来が 『 完璧 』 と言う訳には
なかなかいかないわけで ・ ・ ・ 。
花を生けるなどという経験は初めてのことです。
生けられればいいな というような機会はあったし、
茶花を中心にその手の本は何冊も持っているので、
理論は完成していたはずなのだけれど ・ ・ ・ 。
『 茅の会 』 、今月の課題は
工房の敷地内で、自由に植物を採って来て生けましょう。
( みたいな感じ ) でした。
理論は完成している。
頭の中に構想もできた。
それでも、上手くいかないのは浮世のさだめ
と言うか ・ ・ ・ 。
頑張った!
うん、ボク頑張った!
にしても、
本日ご指導の志磨美智子さん。
同じ時間正規でレッスン受けたら
如何程お支払するのかしらン?
( などということをこんなところに書いたと
ご本人に知れたらまた叱られる ・ ・ ・ 。 )
この床材は、杉のムク材で厚さ3cmあります。
もう随分何軒も使ってきましたが、
乾燥の技術が高い 『 山 』 と付き合っているので、
反り、縮み、割れなどの問題は今までに1度も出ていません。
我が家も含めて、
特別な手入れもしていませんが、普通に使えています。
高温多湿な時期でも足裏がベタつきにくくて、
寒い季節でも、足元から冷え込む感じが少なくて、
非常にスグレモノの床材だと実感しています。
土足で人が出入りする店舗でも実績がありますが、
特に注意する問題もおきていません。
今日、大工をしている友達が教えてくれました。
「 ( 某大手建材メーカー ) が、杉 ( 模様 ) の床材出してるで! 」
カタログも持っているということで見ましたが、
今時の
合板の上に木目を印刷したシートを貼り付けた床材です。
驚いたことに値段がたっかい ・ たっかい!
恐らく大工さんの仕入れ値で、
上の写真で紹介したムク材に塗装費をた足した値段の
さらに2割3割増しくらいになるような定価設定です。
普通の人は、みんなムク材は高くつくと思っているけど、
実態はこんな感じなんですよね。
シートに印刷した吸湿も断熱性能もないベニヤ板の方が高い!
さらにカタログのうたい文句が
『 お手入れが楽 』 って、
ムク材を使ったらどんな煩わしいお手入れが必要だと言うのか?
有田川に沿って上って行けば、
たどり着くのが高野山。
下界よりも6℃も低かったから、
有田川の高低差って凄いですよね。
途中の植林した杉 ・ 桧の手入れされていない山を見ると
色々と考えてしまいます。
山の木は、それぞれ太さが違います。
1本の木の中でも、根元と先の方では太さが違います。
そんなばらばらの太さの木が、
建材になったときにはみんな規格に従って一定の幅、
一定の太さに加工されているのは、
とっても不自然なことかもしれません。
金剛峰寺の廊下
この床板ですが、
山で採れた木を無駄にせずに
使い切るとこうなったんじゃないこと思います。
毎日沢山の人が訪れるけれど、
多分、
この床板の幅が違うことには殆どの人が気づいていません。
そんなことが問題にならないのが
ホンモノのパワーじゃないかと思うのです。
( 新建材で同じことしたら誰も許してくれない! )
今の時代に同じことをしたら、
その手間の方が
かえってタイヘンで現実的ではないと思いますが、
効率だけが優先する
世の中の仕組みもどうなのかという思いもあります。
ホンモノを本物として
シッカリ使い切ることが出来たら素晴らしいのだけれど。
気合い入れてソファーを買っても、
結局はそのソファーを背もたれにして床に座っている。
良~く見る光景ですけども。
日本人が落ち着く目の高さって決まってるいるんでしょうね。
・ ・ ・ きっと!
玄関で靴を脱いで床に上がる生活をしている限り
恐らく離れることのできない床との関係。
『 東京物語 』 っていう
60年も前の映画は良く出来ていて、
それ以前も、そのときも、
現代も日本人の目線が変わっていないことを教えてくれて、
さらにその頃から、
日本の家族の関係が上手くなくなって来ていたことも
感じさせられます。
だから、この古い映画がとっても面白いと私は思うんです。
というようなこととは、関係ないのですが、
大阪にいる伯母のところへ行くという父母を駅までおくりました。
クルマから下りて、
母の余計なひと言にグズグズ文句を言いながら、
手土産を持って箕島の古びた駅舎に向かって、
ヨタヨタ歩く父の後ろ姿は、
笠智衆ほどシブくはないけれど、
『 東京物語 』 をリアルに見ている気がしました。
これも、日本の原風景の1つなのかしらン ・ ・ ・