CAOS=ひゅうまんすけぇる

アナログで、マイペースで、ゆっくりと・ゆっくりと・・・
それでいいじゃないですか、それがヒューマンスケール!

CAOS

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美しく歳を重ねる

2016-11-27 | 日記・エッセイ・コラム

 若い頃は、経験していることが少なくて、

深いことをあまり知らないからか考えが生意気で、

人間国宝みたいな人が

「 まだまだ修行中です。 」

みたいなことを言うのを聞いて

「 かっこいいからあんな風に言うんだろう! 」

くらいに思っていました。

 

 少しずつですが、

色々なことを経験して、解ることが増えてくると、

自分自身逆に解らないことが沢山あることが解ってきて、

「 人間国宝ほどの人になると、

 もっと解らないことが沢山あることに

 気付いてしまうんだろうな。 」

っていうふうに感じ方が変わってきました。

 

 先日『 豆の会 』でお話いただいた橋爪かおりさんの

宮中賢所での上役だった高谷朝子さんのご本。

 前の2/3くらいは、

見たことのないことを文字で説明されている感じで、

なかなかイメージできなくて読むのに随分時間がかかったけど、

のこり1/3ほどは、普通の物語っぽい感じで楽に読みました。

 

 読み終わって、今思っていることは、

大変な歴史と伝統がある場所で、

大きな使命をまっとうされた人の謙虚さです。 

成し遂げた人は、

そのために力を貸してくれた人のことも、

その環境を作ってくれた全ての人のことも解っているから、

自然と謙虚になるんだろう。

そんな風に感じています。

 

 この人のように( 男女の違いはあるけど )、

美しく歳を重ねる人になりたいな!

って思ったりします。

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「 自分は大丈夫 」 って思うからか?

2016-11-23 | 日記・エッセイ・コラム

 古いアルバムに挟まっていた古いチケットです。

御巣鷹山の日航機墜落事故から5日後ですね。

高知からの帰り、

あれだけの事故の後だから

みんな飛行機を怖がって席が空いてるんじゃないか。

という考えはあまくて、満席 ・ ・ ・

どころか、キャンセル待ちが多すぎて

これは、臨時の増発便だったと記憶しています。

「 ヒトって意外とたくましい! 」

と実感したものです。

 

 昨日朝、福島沖で大きな地震があったことをテレビで知りました。

夜の報道番組を観ていると、

津波を警戒して、敏感に高台に避難した人も多かったみたいですけど、

そんな人ばかりだはなくて、海岸や川の近くを

呑気に走っているクルマも沢山映っているんですね。

こりゃ、たくましいと言うより、

「 ヒトって意外とニブイのか? 」 と考えてしまいます。

 

 そう言えば、

復興途中の神戸で、

信じられないほどいい加減な工事をしている建物も結構見ました。

建て主も業者も、あれだけの経験をしながら、

なぜなのかと不思議に思ったものです。

“ 教訓 ” っていうけど、

それくらい簡単に忘れてしまうモノなのかも知れません。

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言葉には、一々意味がある

2016-11-21 | 日記・エッセイ・コラム

 思い出して笑ってしまいました。

去年の 『 日本書紀歌謡 』 の打ち上げで、

「 和歌山弁に敬語ないじゃないですかぁ。 」

私の発言で、

時間が止まってしまったようにシィ~ンとなりました。

県外の人達にはそれほどの驚きの発言だったようです。

 

 司馬遼太郎がそのことをそのとおりに書いています。

“ 南海道 ” の説明の中で、

---

“ 南海道 ” は七世紀末、文武天皇のときに七道の一つとして

制定された地域で、紀州(和歌山県)と淡路と四国を指す。

 土俗として平等意識がつよく、そのため過剰な敬語が発達

しなかった(紀州の方言にいたっては敬語がない)などの共通点

がみられるが、  云々 

---

ちょうどこの辺りを読んでいたのが、今年の 『 日本書紀歌謡 』

の頃だったので!

 

 興味深い話のところは、

ページの端を三角に小さく折りながら読むのですが、

そんなのが結構あるなかで、もう1つ。

 

 住宅地の分譲などで、『 ナントカが丘 』って

名称をつけると、みんな素敵な土地だと思うみたいだけど、

司馬遼太郎の中では、なんと粗末な土地かとおもってしまう。

のだそうです。

「 もっとましな土地はないかね 」 と。

『 ナントカ谷 』 が日本人にとってはめでたき土地だった。 と。

米がつくれない土地はダメな土地だから。

ということらしいですが、

今の時代、水の心配のある

『 ナントカ谷 』 が良いとは言い切れないと思うけど、

今どき 『 ナントカが丘 』 も、あまり賢い人が

つけた名前には思えないんですよね ・ ・ ・ 。

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「 写真上手くなったと思わんか? 」

2016-11-15 | 日記・エッセイ・コラム

などと、

昼間図々しい質問をしたのは、

完全に ・ 全てを油断して付き合っている

同級生が相手だったからですが、

「 そんな風には気付いていなかった! 」

との率直なお返事だったので大して成長はしていないようです。

 

 そして夜。

黒田さんから、

先日の 『 日本書紀歌謡 』 のとき撮った

写真のデータをCDでお渡ししていた件で、

「 溯芳さんから、上野山さんらしいアングルで云々

のお礼のメールがありました。

 

 「 演奏中もドンドン写真撮ってください。 」

と、事前にお話を頂いて撮ったものですが、

座った席の制約を受けたことと、

液晶のバックライトが後ろの席の人の迷惑にならないように

意識したカメラ位置からアングルが決まったものなので

相当低い位置になっています。

改めて見ると、下から覗き込んでいるみたいな ・ ・ ・ 。

こんな写真勝手に公開していいんだろうか?  叱られたら消そ!

もっとヒドイのは、空席だった前の椅子の背もたれが写り込むほど!

 

 ただ、もう1度見ていくと

カメラ位置を下げて見上げる感じって好きでもあるんですね。

顔の位置を上から1/3くらいに意識して写したけど、

カメラの高さが胸元くらいです。

これは、「 下から狙い過ぎ! 」 って

久保順さんから指摘された写真ですが、

地面にカメラを着けて建物を入れることを意識したもの。

 

 以前は、私の写真で

“ アングル ” を話題にしてくれる人もいなかった思うので、

いくらかの成長 ( とは限らないけど ) があったのかと思いますが、

低いアングルが落ち着くのは

日本人的な自然な感覚なんだろうと思っています。

小津安二郎の

( ここで小津を引き合いに出すのは図々し過ぎるけど ・ ・ ・ )

卓袱台の裏が見えそうなカメラの高さは、

私には自然に感じられるし、心地良い。

そのことに気付いてから色々意識していると、

日本人の生活の中には低い視線を意識したものが

まだまだ多いように私には思われます。

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「 何でもできます 」

2016-11-13 | 日記・エッセイ・コラム

は、「 何もできません 」 と同じなので!

 

 これなんか解りやすいですね。

1つの中に色々入っていて万能に見えるけど、

どれも間に合わせで本格的には使えない。

 私の場合は、精々キャンプに持っていく程度です。

 

 昨日、12日の午前、

和歌山市民会館を考えるシンポジュウムに参加しました。

と言うか、見て来ました。

県庁所在地の市民会館。

増して、伏虎中学跡地利用で話題になった施設なのに、

参加者の少なさに驚きました。

 それぞれの立場の人の話を聞いていても、

「 それをまとめた建物をつくったら、

 誰にも良い建物ではないのが出来ちゃいますね。 」

というのが感想です。 

目的をシッカリ決めて、そのための施設をつくらないと!

 

 本当は、もっと前段階の問題があるのですが。

25歳でこちらに帰って来たときから、

和歌山の人の “ コンセプト ” の概念の弱さを感じていますが、

このシンポジュウムでも同じことを感じました。

 

 担当の設計事務所の説明は、

「 設計事務所はそんなことを言いますよね。 」

という内容でしたが、施設単体の話ではなくて、

“ 街をどうつくっていくか ” のシッカリした考えがなければ、

何をつくっても上手くいかないと思うのです。

 

 “ 街をつくる ” ためのコンセプトがあって、

それに従った施設をつくる。

この順序だろうと思います。

 

 和歌山市だけで起きている問題ではないけど ・ ・ ・ 。 

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