昨日のボクシングもそうでしたが、
勝負はどんな時でも過酷です。
私が潔くないのかも知れませんが、
「 出来ることは全てしたから
もうどんな結果でも悔いはない。 」
というようなことはないと思います。
頑張った分だけ、負ければ悔しい。
私の設計監理の建物で、
今日が工事会社決定の入札日でした。
1位と2位の差が、わずかに1万7千円。
入札者は予算額を知らないわけですが、
想定していた金額を少しだけ下回ってのこの差額です。
小さな建物なので、総額も大きくありませんが、
この差には 「 おぉ! 」 と声が出てしまいました。
提出の直前まで、最終の入札額を悩んで出してくれたでしょう。
勝負の結果はどんな時でも過酷です。
昨日のことです。
提出の約束がある原稿を作っている最中、
PCが突然息絶えるようにムゥ~ン ・ ・ ・
という感じで電源が切れてそれっきりになりました。
データのバックアップは取っていますが、
期限が迫る直前の仕事はバックアップはありません。
パソコン屋さんでデータを取り出してもらって、
PCのバックアップのはずの自分のノートPCも以前壊れたままで、
今は父のPCを借りて、
設定し直して何とかインフラだけは整えました。
カレンダー葉書もソフトの関係で作れていません。
(と言うか、本当はもっと早く作っていないといけないのですが ・ ・ ・ )
手で仕事をしていた時代にはありえないトラブル。
文明に頼ることの怖さを感じます。
全体に黄色味がかった風景の中で、
立ち上る焚火の白い煙が透明の蓋をされたように、
ある高さからは上に行かず横に広がって。
何箇所もそんな焚火があるので、
全体に薄い煙の幕が出来て不思議な光景をつくります。
私のイメージの中、
田んぼが広がる地域の冬の風景はこんな感じです。
海南市原野、貴志川の手前のあたりですが、
このあたりでは冬になると本当にそんな景色が見られます。
かつらぎ町で測量を済ませての帰り。
西には夕焼けの時間帯、
まだ弱いですがそんな冬の風景が見られました。
今日は暖かでしたが、確実に冬は近づいています。
私の好きなこんな光景がいつまでも残って欲しいと思います。
今リフォームのプランをさせていただいているお宅ですが、
初めてお会いした時に、
リフォームしたい箇所の中に浴室があり、
その内容は、深くて狭い浴槽を
ゆっくりと足を延ばせる浅くて広い浴槽にしたいとのことでした。
お会いしたのが、先方のお宅ではなかったので、
その時点では想像することしかできませんでしたが、
浴室の広さは、十分大きな浴槽を置けるスペースがあり、
私が興味深かったのは、現在の浴槽が木製だということでした。
詳しくうかがうと、
特に管理が難しいとも思っていないし、
質感が気持ち良くて、そのことには満足しているとのことでした。
それならば次の浴槽も木製がいい!
私は、木製の浴槽 ( 具体的には槇 - まき - の木です ) で
寸法だけを改善することをお薦めしました。
今もその方向で進んでいます。
価格のこと、いくらかは気を使う必要がある手入れのこと、
樹脂製やステンレス、ホーローと比べると、
選びにくい様子があることも確かですが、
私は、それに変えて十分に余りある価値も木製の浴槽にはあると思います。
この御大層な布張りのカバーに入っているのは、
こんな感じで、
本が2冊入っています。
『 ピーターラビット生誕100周年記念
復刻版 ・ ピーターラビットの絵本 』
です。
16年前に買って、今は事務所に置いていますが、
来られた方でも、気付いた人はあまりいません。
この物語の舞台になったイギリスのカンブリア州の大洪水で、
今も残る物語の風景がダメージを受けたとのニュースがありました。
「 100年前の物語の風景が、この日本で見付けられるだろうか? 」
そんなことを考えます。
彼らが、名作の舞台だから保護することにエネルギーを使ったのか、
美しい風景だから自然に残ったのか。
私には解りませんが、
羨ましくもあり、
素晴しいことだと思います。