どこだか解りにくいからか、
この方向の写真はあまり使われないみたいですけど、
この角度の奈良ホテルも好きです。
『 一九四一年十月十日、奈良ホテルにて 』
で始まるエッセイです。
以前は、奈良って和歌山と同じくらい田舎だと思っていて、
比較にならないくらい都会だと認められるようになるのに
随分時間がかかりました。
イメージ通りの奈良。
田んぼや、すすきの野原みたいな広いところに、
古いお寺や集落がぽつんとある風景が
( 夕景で、建物はシルエットだったりします。 )
まだこのエッセイの時代には残っていて、
自然に自分がその風景に入り込めるんですね。
読みやすい文章ではないけど、写真集みたいな後口なのが不思議。
にしても、
最初の日付が、和暦では昭和16年10月10日、
最後に出てくるのが、同じ年の12月4日。
真珠湾を攻めて大きな戦争に突入する4日前なんですね。
もっと言うと、1週間後にはマレーシア沖で、
イギリスの軍艦2隻沈めてる!
「 ホテルでダラダラ時間を過ごした。」
とか、
とりあえず「 寺をまわった。 」とか「 散歩した。 」
とか、
「 浄瑠璃寺の女の子と柿をもぐ話をした。 」
とか、のんきなんですね。
世の中がとんでもないことに向かっていても、
日々の暮らしは、そんなものなのかも知れません。
専門家は、
専門家なために視野が狭かったり、
信じていることの他に興味を持たなかったりして、
自己矛盾から抜け出せなくなってるんじゃないかと
感じることがあります。
逆に、門外漢の説の方が無理がなく
説得力があったりするんですね。
地学や火山の専門家ではない人が、
古事記のエピソードを火山との関係で説明してしまっています。
説得力がありました。
「 聖地は眠くなる 」の植島哲司氏の本を引用して、
最近発見された千五百万年前の紀伊半島の巨大カルデラと、
神武が熊野から奈良盆地を目指したルートとの関係を
説明しているのも面白い!
写真が上手く撮れないことを
ブログでも、もう鬱陶しがられるくらい何度も書いたけど、
最近ちょっと勉強しました。
で、
CANONのオーナー用のサイトで、
こういうコンテストがあったんですね。
これの〈初心者さん限定部門〉に応募していました。
なにせ、真っ当に写真撮るようになったのは、
去年ミラーレス一眼を買ってからで、
応募は初めてなので。
今日発表があって、
特賞4作品の中に入っていました。
(4番目に紹介されているのがちょっと気になるけど・・・)
なんか、とても嬉しい!
もう
写真ヘタとは言わない!
言わせない!
こんなんつけてもらったら、
お行儀よくしていないといけない気がして疲れました。
建築家協会京都地域会の年次総会後の
記念講演と懇親会に
和歌山地域会会長さまの名代で出席しました。
先週土曜日のことですけど。
建築家協会会長の
『 京都・東京、建築・都市万華鏡 』
というタイトルの講演会でした。
六本木ヒルズや
新宿アイランド( LOVEのオブジェで有名なところですね )などの
大きなプロジェクトで、
“ 地域をつくってしまう ” ような大きな話でしたが、
小さなプロジェクトでも基本は同じなんだろうと思います。
地域が美しくなれば、暮らしが豊かになる。
資産価値も上がる。
治安も良くなる。
色々良くなる。
みんなが地域を意識して建物をつくれば、
みんながとても良くなると思っています。
この家の永い歴史の中では、
“ 1つの出来事 ” みたいな感じでしかなかったかも知れませんが、
映画の舞台に使われたことは
大変な出来事だろうと私は思います。
今月の『 豆の会 』、
先日挨拶にうかがった、耕心院さん
旧津田家を見学させていただきました。
参加のメンバーも感じていたのは、
この建物の保存と活用のことです。
なにせ広い敷地、大きな建物群なので難しい問題です。
前回から、季節が少し進んだだけだと思うけど、
庭の印象が随分違いました。
面白いものですね。
こんな立派なお庭でなくても、
季節の変化を楽しめることが庭の大事な役割だろうと思います。
こんな全体が真っ赤に見える花の咲き方をする木を
私はあまり知りません。