自分の名前が活字になるのって嬉しいもので!
雑誌や新聞に取り上げられたりはしたけど、
なんて言うんでしょう?
こんなキチンとした ( ? ) 本に載るのは多分始めて。
キルト作家の黒田街子さんが美しい本を出されました。
本文で何箇所か私のことを取り上げてもらって、
『 茅の会 』 の感想を書いた私の文章も転載されています。
さらに、
巻末で事務所の紹介もしてもらっているのがありがたい。
も一つ面白いのが、
とびらのこれ。
写真提供者でも登場!
3カットかな?
4カットかな?
プロに混じって、嬉しいものです!
台風21号の山崩れに前後を挟まれて
帰れなくなった騒ぎのために
ブログに書かないままになっていたけど、
先月22日、
『 有田の民家を考える会 』 の研修で、
奈良に行っていました。
( 台風接近がわかっていたのに、延期もせずに! )
志賀直哉旧居・新薬師寺・松柏美術館などを廻りましたが、
住宅建築としては、
志賀直哉旧居と松柏美術館に隣接する旧佐伯邸の2件。
佐伯邸は、
村野藤吾が近鉄の名誉会長だった
佐伯勇氏のために設計した住宅です。
有名な建築家の建物かどうかに関係なく、
現存するある時代までの建物は、
とても良く快適に暮らすための工夫がされているんですね。
パカパカ嵌め込むだけの既製品がないから
工夫せずに建築が出来なかったのかも知れないけど、
時代が下るほど工夫が無くなるっていう
不思議な現象が起こるんですよね。
残念なくらい音楽に詳しくないけど、
良いものに触れれば気持ち良いと思えるくらいの感性はある。
・ ・ ・ かな?
いつもの有田の時より凝ったプログラムでしたね。
辻本好美さんの尺八コンサート。
今回も、とても気持ち良い時間を過ごしました。
少し前に、ある楽器の演奏を聴いたときに、
一流って言われているのと、
趣味のレベルでの印象の違いを感じたことがあります。
( 当たり前なんだけど! )
それで言えば、
好美さんご一家やその周辺の人達、田中黎山さん。
琵琶の塩高さんと言うように
邦楽に関しては一流どころの演奏しか聴いたことがないんですね。
それは幸せなことなんだなと思います。
そんなご縁を持てたのは、
ホントに偶然の出会いが重なってのことだったので、
人と出会うことってとても大切なことなんだなとも思っています。
他人様に説明できないことは、
自分の考えが正しいかを疑ったほうが良い。
そう思っているけど、
正解を確信しているのに
どうしてもうまい説明がつかないことがあって、
永く答えを探しているようなことがあります。
誘われて参加したセミナー
和歌山市内の郭家住宅っていう貴重な建物を
保存する活動をしている人たちの会が主催したものです。
終わりが近づいた時間に出たお話で、
「 なぜ古い建物を保存しなければいけないのか 」
という問に対して、
「 建築はその地域の人達に共通の記憶の器 」
との回答がでました。
“ 目からうろこ ” みたいな感じです。
そういうことなんですよね。
古いものは、
そこにあり続けられることを許される美しさがあるから
壊されなかったわけで、
それは地域の記憶の器にまでなってしまっている。
その建物がなくなることは、
記憶の一部がなくなるのと同じことで
それはそれはたいへんなこと。
なんですね。
これの現物を観るためだけに、
入館料の1,500円払ってもいい!
昨日の事ですが、
大阪市内で 『 住宅紛争処理委員実務研修 』 でした。
午後4時半には終わる予定だったので、
そのまま帰るのはもったいないし、
だいたいは飲んで帰ることを考えるけど、
試みに、近々行くつもりにしていた
あべのハルカスでの 『 北斎展 』 を調べてみました。
普通は5時か6時頃閉館だと思うけど、
これは8時まである!
ラッキー!
『 北斎展 』 なんですけど、
観たかったのは北斎の娘の応為が描いた
『 吉原格子先之図 』。
この絵については、わたしちょっと自慢したい!
今ではテレビでも取り上げられてとても有名になったけど、
もう随分前に、この絵の光と影の表現に注目していました。
講演の資料に使ったこともあります。
実物を観た印象は、
思っていたよりもずいぶん小さい。
印刷やインターネットで見るよりずっと鮮やか。
掛け軸の仕立てになっている。
って、どれもどうでも良いようなことですね。
この絵の説明は、
江戸の終わり頃にこれだけ光と影の関係を表現していた。
っていうこと意外にない気がするから。