CAOS=ひゅうまんすけぇる

アナログで、マイペースで、ゆっくりと・ゆっくりと・・・
それでいいじゃないですか、それがヒューマンスケール!

CAOS

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ヒトは “ 歴史 ” を持っている

2017-01-29 | 日記・エッセイ・コラム

 締めの言葉が上手く見付からないとき、

「 ~な感じ 」 と 「 ~が気持ち良い 」

でだいたい間に合うことに気付いてから便利に使っています。

 同じ感じで司馬遼太郎は

「 ~な気分 」 を使っていることに、

「 大作家も大した差がないナ! 」

などと思ったり、思わなかったり ・ ・ ・ 。

 

私達が知っている仏教が、

仏教の初めからの形ではないことには以前から気付いていたけど、

神道もやっぱり同じで、

時代に合わせて便利に変化してきているんですね。

この巻は、ほぼそんな感じのお話。

 

 『 あとがき 』 の締めが面白くて、

ヒトは、その民族や国家、社会にうまれてくる。

カエルやサルやハナムグリも、またそれらの社会にうまれてくる。

ただかれらはヒトと違い、歴史のなかにはうまれて来ない。

のだそうです。

さすが、大作家な感じがして気持ち良い!

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雪解けから感じたこと

2017-01-26 | 日記・エッセイ・コラム

 月曜夜から積もり始めた雪が、

火曜日には和歌山県の交通を混乱させて、

水曜日になってもまだ解けきっていませんでした。

我が家の離れの軒先ですが、

屋根の雪が押し出されてこんなになっているのを、

肉眼では初めて見る気がします。

 

 そんな火曜日の交通の混乱に私も巻き込まれて、

家を出てから、海南のインターチェンジのあたりまで、

普通は30分ほどのところを70分かかって、

お昼の約束に大遅刻です。

 

 渋滞でとまっているクルマから見える家並みに

気づいたことがあります。

 

 立地や方角、材質、それに勾配など

条件に大きな違いがなさそうに見える住宅の屋根で、

厚く雪が積もっているのと、

ほぼ完全に解けてしまっているのとがあるんですね。

 一見すると積もっていないほうが良さそうなのですが、

ここからは私の推測です。

 

 人が住んでいれば、家の中の温度は高くなります。

屋根面の断熱性能がキチンと出ていたり、

小屋裏の換気がシッカリ出来ていたら、

室内の温度は屋根の表面には伝わりにくい。

その逆は、室内の温度が屋根表面に伝わりやすくなります。

「 その違いが、雪の解け方に連動しているんじゃないだろうか? 」

と、思うのです。

 そんな風に見てみると、

キチンと建てられているように感じられる建物の屋根で

沢山雪が残っているように思えてきました。

印象だけで、正しく調査した結果ではありませんが・・・。

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偶然の発見

2017-01-20 | 日記・エッセイ・コラム

 金沢の浅野川にかかる 『 天神橋 』 。

この写真は、

5年前の3月、金沢に講演で呼んでもらったときに撮ったものですが、

北島三郎さんの 『 加賀の女 』 の歌詞にこの天神橋が出てくるので、

歌になるような何かドラマチックなことがあるのかと、

講演翌日の空き時間に、期待して見に行ったのでした。

行ってみたら、

特別どぅっていうこともない鉄の橋 ・ ・ ・ 。

 

 私の事務所には、

「 まだ読んでいない本のコーナー 」 があります。

( って、ただ平積みしているだけだけど・・・ )

ここにあった泉鏡花の短編集。

なぜ買ったのかも覚えていないこの本の中に

『 義血侠血 』 っていうのが収録されていました。

粋で、きれいで、色っぽくて、切ない物語で、

芝居の 『 滝の白糸 』 の原作だそうです。

 

 この 『 義血侠血 』 の中で、

『 天神橋 』 が重要な場面になっているんですね。

 

改めて 『 加賀の女 』 の歌詞を見たら、

この物語を演歌のご当地ソングに直しただけ!(失礼!)

みたいな感じで

「 これかぁ! 」

って、この特別どぅってことない橋がドラマチックな理由が、

5年越しで解決しました。

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『 高熱隧道 』

2017-01-15 | 日記・エッセイ・コラム

 昨年末おきた糸魚川の大火でも、

炎が隣家にうつった印象の言葉で伝えられたけど、

熱を浴びて発火温度に達したら

炎がとどかなくてもモノは燃えるんですよね。

 

 先日見せてもらった火縄銃の場合は、

黒色火薬に火を押し付けることで爆発させるけど、

そうでなくて、火薬もある温度に達したら火がなくても爆発する。

 って想像できます。

 

けど、トンネル工事中、岩盤が高熱過ぎて

ダイナマイトをセットしている最中に爆発したらイヤだゎ!

このことは黒部第四発電所の工事を小説にした

『 黒部の太陽 』 でも描かれているけど、

第三発電所の工事のこちらの方が断然リアルでした。

 

 

 黒部第三発電所は、日本が戦争するために

重要な電力を供給することが必要だったらしいけど、

今、日本の経済を守るために原発が必要。

という意見があって。

現代文明では常に電気って重要なんだな。

って感じます。

 

 そのほかに、

戦前は、人の命が安く扱われていたと思っていましたが、

工事中の事故で人が亡くなったときの

役所や警察の対応は、この小説で見る限り

現代私達が感じているのとあまり変わらないようで、

( 全く同じではないんだろうけど )

ちょっと安心した感じです。

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意外と進歩しないんだなぁ・・・

2017-01-13 | 日記・エッセイ・コラム

 260年間ほとんど進歩していない。

って説明されてしまうと、

ホントかなぁ?

と思ってしまうけど・・・。

 

 昨日、今年1回目の 『 豆の会 』 は、

古書肆 『 紀国堂 』 店主、溝端佳則さんから

火縄銃の話と、有田の古写真を見せていただきました。

お話では、火縄銃の兵器としての性能は、

江戸の初期と幕末でほとんど進歩していないとのこと、

ずっと使うことがなかったので、

進歩することもなかったらしいです。

 

 日本人が、そんなに永い間、

道具を改良しないっていうことがあるだろうか?

と、色々考えたけど、

「 戦後70年あまり、

 一般的な住宅の基本性能はほとんど進捗してないヤン!」

っていうことに思い当たって、

納得してしまった・・・。

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