CAOS=ひゅうまんすけぇる

アナログで、マイペースで、ゆっくりと・ゆっくりと・・・
それでいいじゃないですか、それがヒューマンスケール!

CAOS

建築設計事務所カオスのホームページから リンクしているブログをこちらに引っ越しました。 ホームページの作成ソフトの不具合で 直接リンクが設定できないために OCNの古いブログを経由しての アクセスになっています。

『 待合 』

2013-10-21 | 日記・エッセイ・コラム

なんて言葉は、

建築基準法令集以外で見たことないんですけど、

男の人と女の人が仲良くするための部屋を貸すところですね。

今は違う呼び方をするけど。

P1060090

と言うより、この本によると違うモノみたいなんですけど。

 

 男女がどこで ( どんな風にかも少し ) 仲良くしてきたかを

400ページを超えるボリュウムで説明している本ですが、

Amazonにログインしたときの 『 お客様にすすめの商品 』

だったんですけど、

日頃どんな本読んでるかっちゅう話ですワナ ・ ・ ・ 。

 

 面白いことに、20世紀の中頃までは、

部屋で仲良くするのは女性がプロのときで、

堅気の正しい男女は外でだったのだとか!

それが、時代とともに素人がプロの真似をして

屋内、( と言ってもそば屋の2階とか ) になって、

その後 待合 みたいなところになって、

旅館になって、その先はご存じのとおり!

 

 建物のデザインの話も面白くて、

戦後、プロの人がいるところが、

西洋のお城みたいな建物になって、

それが、〇ブホテルのデザインになって行くんですね。

そこまではこの本に書かれているんですけど、

さらに、それが住宅のデザインにも

反映されたんじゃないかと思ったんですね。

以前から、

定義があるのかないのか解らない

どこの国にもなさそうな

輸入住宅風のデザインを不思議に思っていたんですけど。

個室付浴場や〇ブホテルのデザインを参考にして

住宅風にしたという流れだったら理解できます。

 

 ちょっと恥ずかしくて、

なかなか語られにくい分野の話なんですけど、

歴史や風俗と密接に関係していて面白く読みました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『 ごちそうさん 』

2013-10-17 | 日記・エッセイ・コラム

 NHK連続テレビ小説

今まで観たことないし、

前作が話題になっても観なかったんですけど、

今の 『 ごちそうさん 』 をたまたまチラと見て、

ロケ地が良くて、それ以来毎朝観ています。

( しっかり見るようになっていから、

 ロケ地のシーンあまりないんですけど ・ ・ ・ )

 

 今朝の話で、

帝大の卒業生が、

「 これからの建築は鉄筋コンクリートだぁ! 」

とか力説していましたが、

このドラマは大正時代の話なんですね。

 

 その時代には、

最先端の技術で万能に見えただろうと思うのですが、

平成の今でも

木造よりも鉄やコンクリートの方が

優れていると思っているヒトがいるなぁ ・ ・ ・ 。

とか、朝から考えてしまいました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

けっこうなお点前で

2013-10-14 | 日記・エッセイ・コラム

 面白いスタイルですね。

「 ご自分で点ててどうぞ! 」 っていう感じでした。

P1060068

 

 生駒市高山

日本の茶筅はほとんどがここで作られているのだそうです。

P1060086

室町時代に鷹山城主の次男が初めて茶筅を作ったのが

( 考案したらしい ) この土地での茶筅づくりの始まりらしいので、

歴史はながいですね。

 

 どんなところか見てみたくて訪れました。

中心になっている施設が 『 高山竹林園 』 のようです。

P1060065

この近くには、茶筅の製造販売をされているところが

何軒もあるようでしたが、

ちょと気おくれしてそちらには行けませんでした。

この 『 高山竹林園 』 の中の茶室でいただいたのが

最初の写真の薄茶でした。

自分で点てて飲むっていうスタイルで、

お茶碗に抹茶が入っていて

ポットでお湯が出てくるっていうのは初めてです。

少々傷みの目立つ茶筅でしたが

茶道家として ( ウソッ! ) きれいに点てられたと思います。

美味しいお茶でした。

 

 竹林も

少しずつですが、

竹の種類が沢山あってとてもきれいで、

ゆっくりと過ごせる空間でした。

P1060076

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

味わい ・ 深み

2013-10-14 | 日記・エッセイ・コラム

 余分な部分を削ぎ落として、削ぎ落として、

研いて、磨いて最後に残ったものが

最高に美しくて、素晴らしいモノだと思うのですが、

最高に “ 魅力的 ” なモノかというと、

そうとも言い切れないような気がしています。

 

 黒田街子パッチワークキルト展

での邦楽コンサートで、

塩高和之さんの琵琶と

田中黎山さんの尺八の演奏を聴きました。

Img017

 ピアノなど、西洋の楽器の演奏では

楽譜にない音は雑音ですが、

邦楽の楽器の場合は、

尺八の息をはく風の音も

弦楽器で他の弦が共鳴してしまったり

ばちがたたいてしまったりする音も、

それは自然なモノとして音楽の中の

1つの要素になってしまうのだそうです。

 夜の打ち上げで

P1060064

塩高さんから伺ったところでは、

曲をつくるときには同じように

削ぎ落として、磨いて残った部分を取り出すのだけれど、

演奏のときには別の音も入って魅力的になるとか。

( 少し違ったかも知れませんが、

 そんな意味のことを言われたと思います。 )

 

 この感じは、

建築にも言えるのだろうと思います。

“ 味わい ” と言い換えても良いのでしょうか?

深みのあるモノづくり

は、そういうものなのだろうと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

変わらないこと

2013-10-12 | 日記・エッセイ・コラム

ヘリテージマネージャー

( 歴史的建造物の保全活用に係る専門家 ) の

養成講習会第3回でした。

 

 今回は、特に和歌山県や紀伊半島の

気候風土、民家の特徴などの話が中心でした。

P1060058

 建築は、当然気候風土や

その地域の歴史文化に合わせて進化するので、

地域ごとの特徴を持ちます。

 

 今日改めて確認できたのは、

紀伊半島 とか、和歌山県 とか、有田 とか、

そんなのは単位としてはまだまだ大きくて、

もっともっと自然にその地域の自然と関係し合って、

カタチが出来上がっているんだということです。

 

 そんな風に理解したら

“ 住まい ” をつくるのに、

工場で大量生産はあり得ないし、

都会のビルの中で企画した住宅が日本中どこででも

建てられるというようなことはあり得ないんですね。

このことは、時代が変わっても不動のものだと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする