地元の人は知らないけど、
よその人は良く知っている。
ってありがちなことなのだとは思いますが。
スマホのカメラで撮ったので忘れていました。
先日九州に行って、柳川から福岡市内に戻る
西鉄の特急で見た中吊りです。
地元の有田でも明恵上人を知らない人が多いのに、
京都 高山寺と明恵上人
鳥獣戯画
をタイトルにした展覧会が九州で成立するんですね。
ポケットティッシュなんて、色んなところでくれるから
勝手にドンドン溜まるものだと思っていたけど、
なんの事情が変わったのか
最近は我が家にないものになってきました。
半月ほどまえから風邪をひいてまだ治りません。
出先で困って、コンビニでポケットティッシュを買いました。
ときには、お金を出して買ってみることも必要ですね。
何かでくれるのと違って、これがなかなか具合が良い!
ちょっとお高いですしね。
クリネックスは、ブランド品だから高くても売れて、
高く売れるから品質の良いものを作れるのか。
そうでないのは、
安売りしかできないから品質も上げられないのか。
安くて品質の悪いティッシュを作っているメーカーは、
どこかで頑張らないと、
いつまでも、安売り競争を繰り返さないといけないだろうに。
頑張って良いものを作っていることを
買う側が評価してあげられることが前提で、
これがとても大切なことだと思うけど。
建築家の出江寛さんからお聞きした逸話で、
千利休が師匠の武野紹鴎に、
“ わび ” とは何かを尋ねたのだそうです。
紹鴎が答えて曰く
「 正直で慎み深く驕らないさま 」
“ わび ” を説明していると言うより、
全ての “ 真実 ” を指しているような気がして、
この言葉を知って以来、
私の建築の指標になっています。
キルト作家の黒田街子さんと電話で話していて、
先日の九州行きの話題になりました。
黒田さんは宮崎の人で、
今回行ったのは福岡 ・ 大分だけだったけど、
広い意味の私の九州感の話から、ものづくりの話題になって、
鹿児島のあるものづくりをしている人たちの話題になりました。
それを説明した黒田さんの言葉に、とてもパワーを感じたのです。
「 それは、黒田さんのオリジナルの言葉ですか? 」
と、失礼ながら確認したくらいに!
「 自然に正直に作っている 云々 」
私は知らないものなのに、
その全部を好きになってしまいそうなインパクトでした。
博多区古門戸町という場所だそうです。
たまたま通りかかって、
とても素敵な美容室で、あまりに気持ち良い空間だったので、
お客さんもいらっしゃるお店を見せて頂きました。
Haur Design Gramというお店で、
旅先でのこんな出会いはとても嬉しいものです。
倉庫だった建物をスタッフさん達とつくりあげたお店だそうです。
床にチョークで何が書かれているのかと思ったら、
お客さんに着いてきたお子さんの落書きだとか!
お茶までいただいて、
どんなに図々しいヤツだったかと思いますが ・ ・ ・ 。
外観はこんな感じ!
食べてみたかった、博多風水炊きを頂いた帰りです。
こんな感じのお店。
で、その21日金曜日朝8時30分頃には福岡に着いていました。
先ず柳川で川下り。
近江の水郷巡りのときの船頭さんはおじいちゃんだったけど、
ここでは、強烈に個性的な若い女性でした。
ここも " 水のまち " ですね。
水がある風景は良いものです。
水があるから趣のある橋もある。
到着したところにあったレトロな建物。
今回の九州への旅行は、
結果的に “ レトロ ” がキーワードみたいでした。
この日は、ここから単独行動。
福岡に行くならぜひ会いたかった人がいるので、
待ち合わせでホテルオークラ福岡のロビー
ちょっとリッチですけど、ここに泊まった訳ではありません。
で、日暮前に2人で水炊きを食べに!
このあと、美容室の発見があって、
屋台で飲んで、ラーメン食べて!
翌日22日朝から、再びみんなと合流して
今回の九州行きのメイン。
建築士会の有田のメンバーと出席した会場は別府です。
会場わきの塔の展望台は地上100mだそうです。
エレベーターを下りてビックリしましたナ!
「 展望台なのにスリガラスか? 」
なにせ天気が悪くて、ほぼ何も見えない状態 ・ ・ ・ 。
別府なので、1回くらい温泉に入らないと!
で、地獄めぐりも1カ所くらいは見ておかないと!
高校の修学旅行で見たときはもっと強烈な赤だった気がしますが、
記憶って、時間が経つとイメージに書き換えられるんですね。
夕食を食べた別府繁華街のお店。
その隣のお店。
「 他で見たことがない! 」
っていうデザインテーストではないけど、
キレイにまとめているなと思います。
古い温泉街の繁華街なのでなかなかの趣で、
この感じは 『 千と千尋 』 みたいな!
さらに、まだあるんですね。
こんな色っぽいのを流している映画館。
そして、23日。
初日のレンタカーでの移動のときから感じていたのですが、
和歌山だったら石垣で段々畑になりそうなところが土はなんですね。
( これは昔、愛媛を旅行していた時にも感じたのだけど )
そして、農村の風景も、和歌山だったら
コンクリートで擁壁にしそうなところがそうじゃないから
目に入ってくるコンクリートの量が断然少ないんですね。
だから、とても美しい!
最後に観光した門司港。
18歳だったか、19になっていたか、
神戸から乗ったフェリーを夜明け前に下りた門司港から
門司駅までの上野山少年の印象は、
「 時代に取り残されて、時間がとまった街 」 だったけど、
その後イメージチェンジに成功して、
今は 「 とても新しくて新鮮な空気の街 」 に生まれ変わりました。
エキゾチックなお顔立ちの花嫁さんも
大股で移動する!
思いでの門司駅は、解体修理中だったのが残念。
以前知らなかったこの建物
階段を上がった2階に
その昔、アインシュタイン夫妻が宿泊したのだそうです。
バスルームも、アインシュタインが使ったと思うと
とても素敵に思えます。
そんなとで、色んな体験をした3日間。
色々な思いを乗せて家路についたのでした。
ある環境の中で見えているものが、
そのモノの全てだろうと思ってしまうことが多いけど、
少し環境が変わると、
ちょっと違った風に感じることがあります。
何日か前から調子の悪かった
仕事用PCのモニターが1台映らなくなりました。
2画面で使っているメインの方です。
PC屋さんに連絡したらすぐに来てくれて、
本体ではなくてモニターの不具合が確定。
とりあえず ということで
2台の内メイン側に代車 ( ? ) を取り付けて行ってくれたのですが
種類の違う画面が2つ並んだことで気づきました。
モニターが違うと、見えるモノがこんなに違うんですね。
今まで、周辺が黒くつぶれていると思っていた
タイルミュージアムで撮ったこのドーム天井の写真。
代車 ( ? ) では、暗いところまできっちりディテールが出ていました。
---画面をデジカメで写したものですが、
これも、代車 ( ? ) では違いが明確に見えますが、
自分のモニターでは上手く見えません。---
これだけを見ると、
代車 ( ? ) の方が優秀なモニターなのかと思うけど、
逆に、自分のモニターの方が断然発色が良くて、
代車 ( ? ) は、
白カスミしていて、頭がボンヤリしてきそうな感じがします。
( 明るさ設定の問題かと思ったけど、どうやらそうでもなさそうな! )
これを知ってしまったので、
次のモニター選びを
PC屋さんと相談しながら慎重にしたいと思っています。
一定の企画で作られている工業製品に
これだけの違いがあることが解ってしまうと、
「 ヒトが同じ環境で見ているモノは、
誰にも同じに見えているんだろうか? 」
という以前からある疑問が、もっと強くなってきます。
自分には見えているものが他人には見えていなかったり、
もちろんその逆もあるわけで!
同じものを見ていることを前提にしているから、
おかしなことを言う人だと思っていたけど、
本当は、最初から見えているものが
違うこともあるのかも知れないですよね。