ベネチアで、ツアーの現地人ガイドが、
ルネッサンスの絵画の解説をするときに
『 油絵の具で描かれています 』 と何度も繰り返すことが、
油絵の具が普及したのは18世紀に入ってからと記憶していた私には違和感があり、尋ねました。
「 この頃に油絵の具を使っていますか?
テンペラじゃいですか? 」
現地人ガイド答えて、
「 アナタエライ!
ヨクベンキョウシテイル!
デモネ、
ニホンジンニ テンペラ トセツメイシテモワカラナイカラ 」
日本語の上手いイタリア人が、
絵の具の種類まで日本人に解るように “ 翻訳 ” していました。
油絵の具かテンペラかに興味を持つ日本人も少ないだろうと思うので、問題ないと思いますが。
住宅の打合せでも同じような “ 翻訳 ” の手法は使われています。
建て主に解りにくい内容は、一般の人が知っている言葉に置き換えて話されることがあって、
その時の話の流れでは、問題なく伝えられていることもあるのですが、
前提条件が変わったときにはおかしなことになっています。
技術者や学者の多くは、そんな “ 翻訳 ” が苦手です。
原語のまましゃべってしまうか、
原語の意味を説明して翻訳が必要ないようにするか、どちらかです。
私の考えですが、
外国の小説や映画を翻訳 ・ 字幕 ・ 吹替えで観るよりも、
原語で観た方が、理解度が上がるように、
建築も原語で理解した方が、完成度が上がるだろうと思うので、
原語で理解されるよう努めます。
因みに、その時の “ 言語 ” は日本語 ( 関西弁 ) なので、そんなに難しくないはず!
『 昭和の日 』 にちなんで、
昭和の車の走行会。
名付けて 『 昭和ラプソディ 』
訳あって、昨夜一睡もしないまま朝8時からの参加でした。
第一回で、どういうことが出来るかの試みのため10台の参加で、
オフィシャルが私も含めて7名、
空中撮影部隊のパラグライダーのクラブメンバー多数での開催でした。
有田川南岸の広場を出て、オレンジロードを通って辰ヶ浜、出発地点に戻るコース。
午後は、川原の広場でジムカーナーで盛り上がりました。
そんな中、一人居眠りしてしまった ・ ・ ・
参加の車を眺めていて感じたのですが、
117クーペ
ピアッツァ
ジェミニ
何れもいすずの車ですが、
(私自身、特にいすずファンというわけではありませんが、)
基本デザインの良さ、
デザインのつくり込みのシビアさ。
どの車も、古いデザインなのに、そんなこととは無関係に美しい!
「 デザインとはこういうことであろう 」
と、改めて感じたのでした。
= [ 創造された作品や商品の全体につらぬかれた、骨格となる発想や観点 ]
最近あまり聞かなくなった言葉の様に感じますが、
始めて知ったのは1年生のデザイン概論の授業だったと思います。
(最近は、もっと細分化して検討されるのか、違う言葉が当てはめられているのか)
住宅では顕著ですが、どの分野の建物づくりでも、失敗する原因の多くは、
コンセプトの検討不足か、あるいは全く検討されていないことだと思います。
これに関しては、大手のハウスメーカーは優秀です。
住む人の年齢 ・ 家族構成 ・ 職業 ・ 趣味 ・ 年収etcを想定した上で、
商品開発の全てをコンセプトに落とし込んで進めているはずで、
そのコンセプトが、モデルハウスの建築やそこに置かれる家具、パンフレットにまで反映されているのでしょう。
前もって用意された既成のコンセプトに自分達の暮らしを当てはめる覚悟があれば、
まず失敗しない “ 買い物 ” が出来るでしょう。
家を “ つくる ” “ 建てる ” つもりであれば、
『 コンセプト 』 の練り込みには十分時間をとる方がいい。
全体の検討期間の半分を超して、これにあてても良いくらいだと思っています。
仮に
・ ・ ・ あくまで仮にですが、
方向性を少々間違っていたとしても、
正しくコンセプトに乗って進めた建物づくりであれば、
普通に建てられた隣の家よりは、ずっと愛せる建物になるはず!
「 もう2度と出会えないかも知れない古書と出合って、
良い本だから買えばいいのになぜか書棚に戻してしまうことがあります。
逆に、大したことがないと思いながら、高い本を買ってしまうことがあるんですね。
これがなんなのか ・ ・ ・
これも出会いなんですね! 」
茅の会での ある方の言葉です。
「 解ります。
おねぇちゃんと同じですね!
こんな出会い2度とない!
と思った相手は逃してしまうのに、
そうでもない相手には行ってしまう! 」
しまった!
この場の発言じゃない!
と、
思ったのですが、
「 男性はそういうものですか? 」
って、予想外の喰い付き!
何という名前でしょう?
よく車のディーラーオプションになっている、ナンバープレートの縁取りをするメッキの部材。
私にとっては、ど~っでもいい部品なのですが ・ ・ ・ 。
父が車を買いました。
大きなメーカーの車です。
・ ・ ・ 車のメーカーは大概大きな会社やけど。
で、
今日、納車に来た営業マンが言ったそうな!
「 これ、サービスしておきました。
僕、これがないの許せないんです! 」
直接聞いた訳ではありませんが、
失礼ながら、
あんなクダラン部品が付いていないだけで、
許せない様な商品をこの営業マンは売っているわけで、
自分チの会社は、そんなにデザイン力がないと言っているわけで、
そんな会社で働く
己が人生、考え直した方がいいネ!