CAOS
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直接リンクが設定できないために
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アクセスになっています。
風は冷たいですが、日差しは春です。
近くでも、遠景でも沢山の花々が風景を飾っています。
生命の息吹を感じます。
「 高断熱高気密の様な季節が感じられない建物は良くない 」
という意見を聞くことがあります。
が、
これからしばらくの季節が特にわかりやすいので、
部屋の様子の移り変わりをよく観察すれば解ります。
光の角度や色が変わってくるので、
考えられた窓の建物であれば、部屋の風景がドラマチックに変わってきます。
寒さや、暑さの様な不快な要素で季節を感じなくても、
もっと ・ もっと人間の五感は鋭く、豊かに出来ていると思うのです。
何よりも、
建物が快適なことを拒否する必要はないですね!
『 事実 』 と 『 真実 』 は違うもので、
事実 は1つしかないが、真実 は 事実 に対する人の評価が入るために、
いくつも存在するのだそうです。
建築をプランする仕事は、
その建物を利用するそれぞれの人達の体験や感覚がその価値を決めるので、
多くの 真実 が存在します。
同時に、
物理的な 事実 も存在するので、
多くの可能性の中から1つの答えを見付け出す思考の繰り返しです。
その 思考=考える 作業にどれだけの時間を使い手間をかけたかが、
その建物の完成度を決めるのだろうと思います。
人生の経験が豊富なほど、
質の良い 真実 が見付けられるということでもあるのでしょうか。
『 当事務所カレンダー葉書4月号より 』