CAOS
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ベネチアで、ツアーの現地人ガイドが、
ルネッサンスの絵画の解説をするときに
『 油絵の具で描かれています 』 と何度も繰り返すことが、
油絵の具が普及したのは18世紀に入ってからと記憶していた私には違和感があり、尋ねました。
「 この頃に油絵の具を使っていますか?
テンペラじゃいですか? 」
現地人ガイド答えて、
「 アナタエライ!
ヨクベンキョウシテイル!
デモネ、
ニホンジンニ テンペラ トセツメイシテモワカラナイカラ 」
日本語の上手いイタリア人が、
絵の具の種類まで日本人に解るように “ 翻訳 ” していました。
油絵の具かテンペラかに興味を持つ日本人も少ないだろうと思うので、問題ないと思いますが。
住宅の打合せでも同じような “ 翻訳 ” の手法は使われています。
建て主に解りにくい内容は、一般の人が知っている言葉に置き換えて話されることがあって、
その時の話の流れでは、問題なく伝えられていることもあるのですが、
前提条件が変わったときにはおかしなことになっています。
技術者や学者の多くは、そんな “ 翻訳 ” が苦手です。
原語のまましゃべってしまうか、
原語の意味を説明して翻訳が必要ないようにするか、どちらかです。
私の考えですが、
外国の小説や映画を翻訳 ・ 字幕 ・ 吹替えで観るよりも、
原語で観た方が、理解度が上がるように、
建築も原語で理解した方が、完成度が上がるだろうと思うので、
原語で理解されるよう努めます。
因みに、その時の “ 言語 ” は日本語 ( 関西弁 ) なので、そんなに難しくないはず!