日本在住のイギリス人歴史研究家上梓の「信長と弥助」を図書館から借りてきた。
ポルトガル宣教師に随行してきたアフリカ人奴隷で、織田信長の側で重用された黒人の家来・弥助の話。
無論、今から400年余前のその知られざる生い立ち、来日に至る経緯、信長との出会いと寵愛、本能寺の変以後の足取りを、史実・史料と吟味された推測を交えた歴史ノンフィクション。
ロマンと冒険、希望と活力、そして偶然の巡り合わせに溢れ、時代を超えて共感を呼ぶ冒険小説の様な、だが、紛れもない事実を丹念に検証した内容となっている。 当時の日本での動転する様子が、目に見える様だ。
歴史的資料は必ずしも多くなく、知られてもいないが、16世紀半ばに、この様な黒人侍が日本に居たことは驚きだし、日本の歴史上、稀に見る話だと思う。
非常に興味深い弥助の人生、映画化も予定されているらしい。 楽しみだ。
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