今日は夫が逝って丸7年目の命日であった。
お彼岸には関係なく、命日にお墓参りをしたい私の思いで今日と決めた。毎回来てくれる長女に声を掛けた。秦野からは家まで2時間位掛かるけれど喜んで応じてくれた。休日ではないので二人だけで行こうと思っていたら、長男から「お墓参りはどうするの?」と電話があったので「命日の28日に行く予定なの」と言ったら「じゃ~僕も行く」と言ってくれ10時半に西荻の家に集合し私の運転で出掛けた。
お彼岸も過ぎ多磨墓地は殆ど人がいない。春は雑草など余りないので草抜きも楽である。その上最近長男の長男が一人で墓参りをしてくれたらしく、綺麗になっていた。この孫(35歳)は毎回私達より早く参ってくれ草取りもしてくれる感心な子であり何時も感謝している。去年は2回とも大勢の人数が墓参りしてくれ愉しかったし嬉しかった。今回は普通の日だったから声も掛けなかったし、3人だけであったがそれなりに命日の墓参りは意義あるものであった。
共に過ごした48年間に終止符を打った7年前のこの日、私にとっては様々な思い出が心をよぎる。
5人家族の中に飛び込んで来た私、新婚生活などとは程遠い毎日ではあったけれど、歳老いた姑の世話、いっぺんに多感な年頃の3人の子の母親となった私、34歳と言う結構な年齢であった私ではあったが、頼もしい夫なくしては成し得なかった日々であったであろう。夫の設立した会社で共に働けた事、これは私の人生で一番意義ある30年であった。「僕は死ぬまで仕事をしたい」その切なる願いが叶えられた事は本人は勿論の事、私の心を非常に嬉しくさせてくれた事であった。
夫との思いは尽きる事はないけれど、常に夫との思い出を胸に抱きながら5人の子供等に支えられ、人生最後の時を幸せに過ごせる今を心から感謝している。