今年も柿取りの季節がやって来た。23日と予定していたがその日は多分雨との予報にやきもきさせられたが、幸い雨も降らず決行する事が出来た。今迄になく大人数で大人の男性が6人、女性は7人、小学二年生以下6人の曾孫達の総勢19名が来てくれた。
午前11時頃集まり先ず柿取りから始まった。庭に出た途端蚊の襲来に皆癖々、スプレイを掛けるやら、蚊取り線香を沢山つけるやらしして大変、普段私一人だとわ~っと蚊が寄って来るのだが不思議と私の傍にはやって来ない。若い人の方に向かって行くらしい「多分私みたいな老人の血は美味しくないから若い人の方がいいんだわ~」と言ったりしたものであった。
何分木が高く育ってしまい上の方に生っていて取るのが一苦労、女性は「言うは易し」で下から「上の方にまだ一杯あるわよ~」と男性群を叱咤激励、長い枝挟みでは届かず木に登ってのこぎりで懸命に枝を切り落とす作業「柿取りじゃなくて木の剪定だよね」と言いながら汗水流して一生懸命やってくれた。男性の力強さを改めて痛感したひと時であった。
一通り渋柿は取り終わったので昼食の時間にした。朝から19人分の交ぜ寿司他を作ったので皆で一寸人数は少ないがお正月の様な気分で楽しく食卓を囲み、再び午後の作業を始めた。甘柿は少ししか生っていなかったが又苦労して天辺付近ばかりに生っているのを苦心して取り、長い何本もの枝を切り落としたのでゴミに出す為に10袋位に細かくして詰め込み、私が出しやすい様に門の脇まで運んでくれすっかり綺麗にしてくれた。その間家の中では女性群が渋柿剥き、紐で吊るし2階の洗濯干し場の物干し竿に吊り下げる作業を2時間ばかりしただろうか、渋柿は220個(去年は300個位)甘柿はたったの35個であったが8家族に分け持ち帰った。
曾孫達は広い家の中を走り回って愉しそうに遊んでいた。平常は一人乃至二人の兄弟で過ごしているが、こうして沢山の従弟たちが集まって過ごせる時を持てる事は子供達の成長の過程に於いても非常に貴重な時間であると思う。
何か事があり一声掛ければ喜んで集まってくれる近しい人々を与えられている私は本当に幸せ者である。個々の用事さえなければ皆が来たいと思っているのだ。昨日も二人から用事が済んで行けたら2時頃にでも行きたいと言っていた。その一人は三女で最近マラソンに夢中になっているのだが当日10キロ走る競技会があるとの事「行きたかったけれど流石草臥れて行かれないわ~」と電話が掛かって来た。又来てくれた孫の一人は前日海外出張から帰って来たばかり、疲れているだろうに木に登って太い幹をのこぎりで何本も切ってくれた。さぞ疲れた事でしょう、有難う。
来なかった人には甘柿は上げられなかったけれど、干柿はお正月に皆に上げますよ。
今回来て下さった方々本当に有難う。殊に男性の方々、女性達が散々無理を言いましたが聞きいれてくれ本当に感謝しています。気になっていた事が済んで私の心は今晴れやかです。これから美味しい干し柿が出来上がる様私に任せられた課題です。
皆と過ごせた愉しい一日でした。