一昨日姉から「明日教会にゆく?」と電話があった。「行くわよ」と言ったら「じゃ~私も行くわ」との返事。姉は老齢だし殆ど行っていない。行くなら私が行く日にと思って電話を掛けて来た様だ。たまに長電話する事はあっても中々会う事はない。
私の近辺に昔の事を語り合えるのは姉だけ、礼拝が終わって皆で食事をする間中いろんな話が出来た。
私は何時もはJRに乗って帰るのだが寄る所も有り、少しでも長く姉といたくもあり、姉が乗る市ヶ谷の地下鉄有楽町線のホームまで一緒に行った。そこで乗る方向が違うので手を振って別れた。「転ばないようにね、元気でね」が最後の言葉。
大正生まれの姉妹が思いを共にするひと時であった。
別れた後私は銀座の松屋へ行った。教室のTさんから頂いた「ヨーロッパアンティーク美しきくらし展」が28日までなので今日しかないと又々行事が二つになってしまったが、一人で見た。約440点の見事な手仕事に依る刺繍等々の素晴らしさを感嘆の眼で見て回った。
娘達と一緒なら見終わって「お茶にしようか!」と言う事になるのだが、一人ではその気にもならず、帰途に就く。
さて帰り道、来た通りに戻ればそう歩かなくてもすんだのに、違う地下道路に下りたら三つの地下鉄線が表示されていた。その中に赤丸の丸ノ内線があったのでこれで荻窪まで行けると一安心し歩き出した。然し歩いても歩いても赤丸の改札口が見えない。地下鉄内は相当長く歩かなければならない事は分かっていたけれど、今回は「もう嫌」っていう程歩いて三線の内の最後にやっと丸ノの内線の改札口にたどりついた。足先は痛いし足は重いし、でももう大丈夫という目途はついたし、座る事も出来たのでホッとした。
夫が在世中は殆ど車での外出だったので、地下鉄などに乗った事は数少なかった。近頃は良く地下鉄に乗りその便利さを味わっているけれど、もう少し歩かなくてすむ方法ないものかと何時も思ってしまう。これも歳を取った所為であろうか!