老いて、なおチャレンジ

大好きな草花と共に、余生を楽しめたらいいな~

関東大震災の思い出!

2009-09-02 10:19:13 | 

真っ盛りのサルスベリ、2本ある内の小さい木の方です アスパラガスの葉の間からこんな可愛い赤い実が!

庭の花は寂しくて、載せる写真もない。すべて緑色でジャングルの様相を呈している。

昨日9月1日は86回目の関東大震災の日であった。
昼頃91歳の姉から電話があった。「私、今日が来るとあなたの事を思い出すのよ」と。それから延々とその日の状況などを話してくれた。私はまだ母のお腹の中にいたのだから知る由もないが・・・お産の近い母の為に母の妹が手伝いに来ていてくれたそうだが、その日は付き合っていた男性と外出していて日本橋辺りで地震に遭遇したらしい。待てど待てど帰ってこない、何処かで死んでしまったのかと心配ていたら3日目にひどい恰好で戻って来、母と抱き合って泣いていたという。
家は千葉の市川だったので東京からどうやって帰って来たのか、叔母と一緒だった男性に導かれて九死に一生を得たのだと、その後苦難を共にした二人は夫婦となった。「夜になって千葉の家から見た燃える東京のあの赤い色が忘れられないのよ」と姉はしみじみ言っていた。
姉はその当時6歳だった。「小さい時の事は良く覚えているんだけど、最近の事わね~」とも。
近しい人で東京大震災の事を話し合える人はもう殆どいない。「二人だけになっちゃったんだから生きている内に沢山話し合おうね」と言って電話を切った。

2か月目の内科検診日。診察室の扉に主治医さんのお名前を見てホッとした。普通先生が「如何ですか」と聞いて下さるのだが、私の方から「その後お変わりありませんか」とお聞きしてしまった。「声は変だけど大丈夫ですよ」とのお返事が嬉しかった。診察が終わるといろんなお話をする。毎回私の運転に関しての質問やらご注意を頂く。「あなたは元気なんだから交通事故なんかで死んだら勿体ないよ、速度はあまり出さないようにね」等々。又先生は私の亡き兄の後輩なので兄の事についてのお話もした。今まで掛かったお医者さんでこんなに優しい笑顔で接して下さる先生はいなかった。改めて何時までもお元気でいらっしゃって下さいと願わずにはいられない。最後に「お大事に」と言って診察室を出た。「どちらが患者なのか分からないわ~」なんて思ってしまう!!